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圓明新園にようやく到着 (広東省珠海市)

2003-11-21 | Asia 「圓」な旅
「拱北関口」近くのホテル (あいにく話題の粤海酒店ではなく) 金葉酒店でタクシーを呼んでもらい乗りました。広い道に少ない車。珠海は典型的な新興都市です。10分程度で「圓明新園」に到着。あまり期待してはいなかったのですが、入口から故宮のような黄色い屋根瓦がかなり立派でお金がかかっていそうです。黄色は皇帝専用カラーです。余談ですが、私は昔、桂林の友誼商店(国営の土産物屋)で、明の皇帝が使っていたものだといわれて、黄色い茶碗を買いました。裏側に「大明成化年製」とあるので、お宝鑑定団で言ってたように、おそらくは偽物でしょうが、薄い肉の表面には龍の形が線で彫られていて、灯にかざすと線彫に沿ってその下に龍の形が浮かび上がりまして、結構気に入ってるのでした。

入場時に折り畳み式の案内地図を貰ったので、よく見ると、圓明新園は、入口、宮殿、福海と呼ばれる大きな湖(池?)、再び宮殿、そして後ろの大石林山まで、対称形に広がっています。福海の周りには、チベット風の建物や、字が書かれた大きな岩など、中国各地の名所が再現されているようです。左手には、プールがあるようで、背の高いウォータースライダーが見えます。これは景観に調和しておらず、目障りな存在です。後ろの山の頂上には、万里の長城が延びています。また麓から頂上へはロープウェイみたいな乗り物が繋がっています。ということで園内はかなり広そうです。中国の観光地には、しょぼ~いテーマパーク(テーマパークと呼ぶのもおこがましいもの、いつか紹介しますね)がよくありますが、ここはそういうのと違って随分お金がかかっています。この時点で、とても全部は回りきれないな。と悟りました。

中へ入ると、「いきなり」故宮の太和殿を模した建物(正大光明殿)があり、驚きました。本場の北京では、天安門、午門、太和門を経て、さんざん歩いた末、足棒で辿り着いたのに対して、「入口からいきなりドーン」ですから、有難味がないというか、イメージが違いすぎるのです。私には、周りの雰囲気が頤和園の入口にある宮殿に似ているように感じました。確かあそこにも鶴と亀が飾られていました。

しばらく眺めていると、団体客がいないせいか、園内が空いているのが気になりだしました。服務員の方々も暇そうにしています。宮殿の中には、本場の北京でも良く見られる、皇帝、皇后の衣装を着て写真を撮ってもらえる店や、筆で絵を描いて売っている店などがありました。服務員より客が少ないので、どこの店からも客引きの猛アタックを浴び、正直疲れました。

絵を描いている人に貰った名刺を見ると、名前がなんと「愛新覚羅・匡純」で、小さく「清皇室嫡親」とあります。し、しかし、アイシンギョロ(アイシンは「金」を、ギョロは「名門」を意味するとのことです)の姓を持つ清王朝の末裔が、北京から何千kmと離れた南の最果ての地に建てられた故宮に模したイミテーションで、観光客相手に絵を描いて売っているとは... あの世で乾隆皇帝や西太后が知ったらいったいどう思うでしょうね。

つづく

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