近畿地方の古墳巡り!

歴史シリーズ、第九話「近畿地方の古墳巡り」を紹介する。特に奈良盆地・河内平野の巨大古墳・天皇陵の謎などを取上げる。

縄文人の謎・ロマン “異形石器”が物語る異質な精神文化とは?

2007年10月23日 | 歴史
山形県置賜郡高畠地方は、湖・潟・凝灰岩塊の洞窟等恵まれた自然環境により、旧石器時代から生活を営んでいた痕跡が散見されると云う。

積年の知恵・教えが附加・伝承された証左として、当地方の出土遺物は土器・石器・骨角器・装身具等において多種多様を極めている。
特に石器文化の多様性には奥深い秘密があるように思える。

又縄文時代草創期の洞窟遺跡からの出土物にも、文化度・民度の高さが窺い知れる。



写真は、山形県高畠町の“押出遺跡”から出土した異形石器。
人物や動物を表現したものか、創作デザインを競い争ったのか、それとも各々に何らかのメッセージ・物語性が込められているのか、複雑な精神文化を持っていたと思われる。



写真は、山形県高畠町の“成島遺跡”から出土した三脚異形石器。
大中小様々であるが、三脚に削り込まれたことには変わりない。「三脚」に意味があったと思われる。

これらの異形石器や三脚石器は装飾性を目的とするものではなく、特定の観念を表現する物語性形態として感じ取れる。

二面・ニ角、三・四・五・六・七等々の数が何か特別な意味を持っていたのではないか? 特定の観念を表現しようとしたのではないか?
各々の数値に特殊なモチーフがあり、ストーリーがあったのではないかと思われる。

三・五・七の数は今日特別な意味を持っているが、その原点は縄文時代にまで遡るとも考えられる。

縄文人が、敢えて分割困難で不均衡な奇数数字を、土器・石器のモチーフとして使ったのは、装飾性を意図したよりも、むしろ物語性文様の性質を表しているように見える。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿