数年前、発掘捏造問題でゆれた、東北地方に真の旧石器遺跡が見つかったストーリーを、2話に分けて紹介します。
東北旧石器文化研究所(解散)の元副理事長による発掘捏造問題に絡み、宮城県大崎市の「座散乱木遺跡」(ざざらぎいせき)の国史跡指定が2002年に取り消された後、東北地方では初めてとなる旧石器遺跡の史跡指定を、文化庁が検討していることが平成24年5月に分かった。
対象は、後期旧石器時代から縄文時代草創期にまたがる青森県外ケ浜町の「大平山元遺跡群(おおだいやまもと)」。
捏造を見抜けなかった教訓を踏まえ、庁内に設置した有識者検討会で遺物の年代測定などの科学的検証や指定範囲の検討を進め、文化審議会に諮問すると云う。
東北の旧石器研究は、史跡指定の取り消しや日本史教科書からの記述削除などで一時信頼が揺らいだ。
この遺跡から発掘された縄文土器に付着した炭化物のAMS法による放射性炭素年代測定法の算定で16,500年前とされ、世界最古の縄文土器と言われている。
青森県蟹田町の大平山元Ⅰ遺跡現場の最新画像。
外ヶ浜町山元地区にはI〜IV遺跡、墓地公園遺跡などいくつもの縄文遺跡が発見されているが、このうち太平山元I遺跡が縄文時代草創期の遺跡である。
これらから出土した石器や土器は、大山小学校の跡の大山ふるさと資料館に保存されて、自由に見学ができるようになっている。
太平山元I遺跡は、現在は民家と民家の間に挟まれた狭い空き地にある。田圃の近くにあるため、縄文時代には湿地帯のすぐ近くの小高い場所だったと思われる。
太平山元I遺跡からは石斧や石核、石鏃などの石器も発掘されている。
ほとんどの石器の材料は地元の川から採れる頁岩からできているが、中には青森県鰺ヶ沢町から持ってきた黒曜石からできている石器もある。
東北旧石器文化研究所(解散)の元副理事長による発掘捏造問題に絡み、宮城県大崎市の「座散乱木遺跡」(ざざらぎいせき)の国史跡指定が2002年に取り消された後、東北地方では初めてとなる旧石器遺跡の史跡指定を、文化庁が検討していることが平成24年5月に分かった。
対象は、後期旧石器時代から縄文時代草創期にまたがる青森県外ケ浜町の「大平山元遺跡群(おおだいやまもと)」。
捏造を見抜けなかった教訓を踏まえ、庁内に設置した有識者検討会で遺物の年代測定などの科学的検証や指定範囲の検討を進め、文化審議会に諮問すると云う。
東北の旧石器研究は、史跡指定の取り消しや日本史教科書からの記述削除などで一時信頼が揺らいだ。
この遺跡から発掘された縄文土器に付着した炭化物のAMS法による放射性炭素年代測定法の算定で16,500年前とされ、世界最古の縄文土器と言われている。
青森県蟹田町の大平山元Ⅰ遺跡現場の最新画像。
外ヶ浜町山元地区にはI〜IV遺跡、墓地公園遺跡などいくつもの縄文遺跡が発見されているが、このうち太平山元I遺跡が縄文時代草創期の遺跡である。
これらから出土した石器や土器は、大山小学校の跡の大山ふるさと資料館に保存されて、自由に見学ができるようになっている。
太平山元I遺跡は、現在は民家と民家の間に挟まれた狭い空き地にある。田圃の近くにあるため、縄文時代には湿地帯のすぐ近くの小高い場所だったと思われる。
太平山元I遺跡からは石斧や石核、石鏃などの石器も発掘されている。
ほとんどの石器の材料は地元の川から採れる頁岩からできているが、中には青森県鰺ヶ沢町から持ってきた黒曜石からできている石器もある。