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新型インフル、弱毒性でも警戒必要

2009年05月01日 10時40分39秒 | My投稿
(2009年4月30日 読売新聞)
新型インフル、弱毒性でも警戒必要

一層の感染拡大も

 今回の新型インフルエンザ(豚インフルエンザ)のウイルスについて
 専門家の間では、当初想定していた強毒性の高病原性鳥インフルエンザウイルス
 (H5N1型)に比べて、感染しても比較的軽症で済む「弱毒性」
 との見方が強まっている。

 世界保健機関(WHO)の緊急委員会のメンバーでもある国立感染症研究所の
 田代真人・インフルエンザウイルス研究センター長は29日
 今回のウイルスが鳥と人、豚由来のウイルス遺伝子が混ざったもので
 「強い病原性を示唆する遺伝子はなかった」と「弱毒性」との見解を明らかにした。

 強毒性のH5N1型ウイルスは、のどや肺などの呼吸器だけでなく
 内臓など全身に感染が広がるのが特徴で、感染者の免疫機能が過剰反応して
 重症化すると考えられている。
 しかし、米疾病対策センター(CDC)の遺伝子解析によると、
 今回のウイルスは強毒性のH5N1型と異なり、呼吸器にしか感染できない
 構造だったという。
 
 東北大の押谷仁教授(ウイルス学)も、「感染者の症状から、H5N1型に比べて、
 毒性ははるかに弱いと考えられる。国内で流行しても感染者が重症で死亡する
 割合は低いのではないか」と指摘する。

 しかし、たとえ毒性が弱いとしても、今回の新型ウイルスは、
 ほとんどの人が経験したことがなく、免疫を持っていない。今後、世界各地で、
 爆発的に感染が広がる恐れがある。国立病院機構仙台医療センターの西村秀一
 ウイルスセンター長は「毒性が弱く、重症化率が低くても、多くの人が感染
 すれば死亡者数は増える。

 弱毒性の方が感染に気づかないうちに周囲に広げる危険性が高い。
 マスクをするなど、感染拡大を抑えることが大事」と指摘する。さらに、
 インフルエンザウイルスは、遺伝子が変異しやすい。
 大流行して人間の間で感染を繰り返すうちに、弱毒性が強毒性に
 変わることも考えられる。

 1918年から19年にかけて世界で4000万人以上の犠牲者を出した
 「スペインかぜ」も、弱毒性が流行の途中で変化したタイプだった。

 外岡立人・元小樽市保健所長は「弱毒性と安心せず、毒性がどう変化するか、
 今後も、注意する必要がある」と強調する。

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