この段階になると、さすがに愚か者の私でもこの先の不安が脳裏をよぎり夜中に何度も目を覚まし安眠が出来なくなっていました。
今思うと人間は本当に精密機械だと思います。
活動中は意識(脳)ではストレスと感じていななくても睡眠中の無意識(心)ではストレスを感じていたようです。
結果として借金総額が増えるにつれて血圧が正比例で増え続け、上が200、下が160という超越的高血圧人間になってしまいました。※ごお母さま、お父様ごめんなさい
問題は、10人近くまで増えてしまった連帯保証人に迷惑をかけないで、どのように解決させるかでした。
「腎臓売ってでも返せ」商工ローンが社会的に大問題になっていた当時です。
到底、完済は宝くじでも当たらない限り不可能です。
買ってないのですから絶対に不可能でした。
偶然、友人が務めている会社も同じ商工ローンを借りていたらしく呑んでいる最中に友人がボソッと「弁護士入れたら何事も起きていないよ。」との一言で弁護士介入を決心したものの、弁護士費用がない・・・
何とか費用は調達できて戦闘開始です。
商工ローン2社に数十枚振り出している手形を全て不渡りにする方法で挑みます。
当時、利息制限法(刑罰なし)と出資法(刑罰あり)のグレーゾーンを利用して金融業者は荒稼ぎしていました。
従って、利息制限法で引き直せば元金が大幅に減るか過払い金として戻り、不渡りを出すものの借金の負担が減る道を選んだのです。
事前に不渡りを出しても経営を続けられるか否かリサーチはしたものの出たとこ勝負で覚悟を決めました。
不渡当日、何事も起こません。
債権者も訪れません。
が、お客様は訪れてくださいました。
これで超高利とも離別でき心穏やかに生活ができると思いきや、閉店してから弁護士事務所に出向き7日間深夜まで利息制限法に引き直し計算を事務員さんと行いましたが、意味不明な貸付に関する計算書のため引き直しがはかどらず事務員さんは途中で退社してしまいました。
利息制限法で引き直し計算をした結果、〇栄は3700万円の元本が160万円位減り商〇ファンドは3000万円が1600万円に減りました。
この計算出来による債権額で和解した直後、私は脳梗塞を発症して偶然保険金がおりましたので〇栄は保険金を返済に充て解決しましたが、商〇ファンドは、その後7年かかり分割払いで解決しました。