経営者フォーラム 東京ランド株式会社

借金たっぷり真っ赤な赤字企業でも破産も倒産も夜逃げも無用です。一人で悩んでいないで私たちに相談してください。

合成の誤膠

2011年07月16日 | 日記・エッセイ・コラム
 いま、この日本には「不信、不満、不安」が充満しています。政治、行政に対する不信と不満、生活と老後に対する不安が日本列島を覆っているのです。国家財政は破綻し、企業倒産と自己破産の数は新記録を更新中です。「税収が不足しているので税率をアップする」と、愚かな為政者は言います。民を収奪の対象としてしか考えていません。
 空前のデフレ不況の中での消費税引き上げは、法人税、所得税の大減収を招き、その結果、意図とは逆に税収総量は減少します。これが「税収における合成の誤膠です」。金融の世界でも同様の現象がおきています。「不良債権を償却せよ」との大号令の下、金融機関が貸金回収に全力を挙げた結果が、地価と株価の大暴落です。貸金はますます回収できなくなっただけでなく、逆に不良債権の増大を招きました。これが「不良債権の合成の誤膠です」。
   
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 ミクロ経済とマクロ経済の矛盾が理解できないこの国の指導者の下、今や庶民は前門の虎たる税務当局と、後門の狼たる金融機関の餌食になろうとしているのです。国は「金融システムを守り抜く」と言います。しかし、銀行に対し不信と憎悪を抱く相談者たちの心の中で金融システムは既に崩壊しています。国民の心の中で既に破綻しているのです。それはあたかも、証券会社に対する不信と不満によって証券市場から大衆投資家の姿が消えたのと同様の現象です。自由主義、市場経済の大原則だからです。形だけ整えても、心が離散すると、すべてが崩壊するのです。
 しかし、いま現在、苦悩と困窮の渦中にある方々に経済論と法律論、あるいは精神論を申し述べても悩みは解決しません。具体的で、即効性のある処方隻が必要です。相談者の借金苦を治療するには個別の対応策が必要です。それができるのは金融実務家だけなのです。 具体的な解決策を得て、将来に一績の光明が見えると希望がわいてきます。心に平安が取り戻せます。元気が出て誰もが明るくなります。そうなると破綻した生活は再建できるのです。 われわれの目的は、深い悩みに沈んでいる方々に、「明るい元気」を提供することです。そして同じ病に悩む皆様に具体的な事例と対応策を示し、「元気な幸せ」を回復していただくことを願っております。


ご破産で願いましては…

2011年07月10日 | 日記・エッセイ・コラム

 2009 年の自己破産申立件数は約22万件に達し、2010 年も約24万件を超えました。迷い、躊躇している200 万人をはるかに越える人達。いわゆる破産予備軍の悩みは解消するのでしょうか? 状況を見る限りは否定的にならざるを得ません。
 私自身は、まだ家族もない人やサラ金だけに借金している人以外は原則的に自己破産はすすめません。特定調停、個人版民事再生など債務整理の選択肢が増えたことも一因ですが、安易な借金チャラは本質的な解決になるとは思わないからです。
 しかし、無理を承知の整理も本質的な解決であるとは思いません。債務者の事情、状況などの現状をしっかり把握し、分析しなければ方向性や選択肢の提案など出来るはずがありません。借金100 万だから、特定調停、借金1000 万だから自己破産などという債務額の多い少ないで選択肢が決めるわけではありません。それぞれ債務整理の方法があり、メリットとデメリットがあります。それぞれの選択肢の中で自分に適した方法は何だろうか?安易に考え、人任せに決めるべきではありません。人生の選択をするわけですから、専門家に依頼される方も一生懸命勉強して下さい。専門家に相談し、自分でも納得して選択肢を決定するためには理解することが大切です。
 自己破産は破産宣告を受け全財産が債権者に配当する原資として没収されます。その代り、宣告以降の収入を自由に出来ます。それにより経済的更正が図れるわけです。しかし、免責を受けなければ借金はチャラになりません。自己破産の目的はこの免責を受けることなのです。
「暑さ寒さも免責まで」
自己破産のイメージは暗いように思えますが、そのようなことはありません。あなたの心が再生されていれば、普通の生活が送れることは勿論です。多額の借金地獄でのた打ち回り、自殺や、犯罪、一家離散などするぐらいなら自己破産は素晴らしい借金整理の選択肢と言えるでしょう。
 まず、専門家に相談し、よく考えを整理する。専門家に依頼する。まあ確実ですし、楽です。しかし、お金が必要です。お金がない方は自分でも出来ます。本人申立てです。私は自分でやることをすすめています。そのことがリセットした人生の大きな布石になると思うからです。