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『希望の国のエクソダス』村上龍

2006年03月23日 | 小説
 

村上龍氏は『半島を出よ』とか『13歳のハローワーク』など、評論家や他の作家とはちょっと違ったかたちで日本社会の問題点を指摘している印象を持ちます。

本書のストーリーも人によってかなり見解が別れるのではないかと思います。私もストーリーそのものよりも、そのメッセージ性が印象深い一冊でした。

中学生が抗議の集団登校拒否から、世界中に影響力を持つ組織になっていくという、荒唐無稽な話ですが、日本の教育、経済、社会問題を表現していると思います。

不正確で申し訳ないのですが、中学生に『この国は何でもある。本当に何でもある、希望を除いて』と語らせるくだりは胸にグサッときます。

実はあまり好きな作家ではなかったのですが、本書を読んで以降、村上氏の小説以外の教育論を見ていますが、小説以上に刺激的です。
希望の国のエクソダス

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希望の国のエクソダス

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『希望の国のエクソダス』取材ノート

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2 コメント

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Unknown (ななしのごんべえ)
2006-03-24 08:49:04
私の 経験では やっぱり 先生って 成績のいい生徒がすきなんだなーと 思うことが あります。高校の時 成績が 悪くて しょっちゅう呼び出しを くらっていたのに 成績が あがったとたん 生活態度は 変わらないのに 何も 言わなくなった先生が います。息子は 成績が 悪いのに 塾に いってくれません。すごく 面倒見のいい先生が 近所に いるらしいので 薦めてみたのですが。先生って人種に 不信感のようなものを 持っているのかもしれません。きっと この本のような事があったら 優柔不断なところがあるので ひきずられて しまうでしょうね。ただ 気が 弱いので 中心人物には ならないと思いますが。

私は 読んでませんが 面白そうですね。でも 読んだあと 中学生の 息子を もっていると みにつまされるかも しれません。
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おっしゃる通り (VIVA)
2006-03-24 14:52:07
身につまされましたよ(笑)。
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