信長 ・ 秀吉 ・ 家康。この三人に関する書物はいったいどれだけ出版されているのか想像もつきませんが、今、ちなみに Google で、それぞれを検索しますと
信長:692万件
秀吉:252万件
家康:467万件 ヒットしました。
並び称されることが多い三人ですが、案外、差がありますね。しかし、三人並べて検索してみますと、やはり60万件もヒットしました。男の子の歴史好きは、戦国時代の武将から入る人も多いですね。(ゲームの『信長の野望』なども含めて…)
本書は、当教室 で出しているメルマガの、読書 “入門書特集” の時に、歴史の入門書として取り上げたものです。歴史が苦手な中学生やひょっとしたら小学校高学年でも、この300ページは、きっと“ 一気読み ” できるのではないかと思いますので、ぜひチャレンジして欲しいです。
単に面白いエピソードを紹介するだけではなく、史実やそのつながりが頭に残るように書かれているという点が実にすばらしいと思います。池波正太郎氏の力は偉大です。ところどころに入る、ちょっとした解説は、わかりやすい授業を聞いているかのようです。
限られた、私の歴史読書ではありますが、その戦国時代ものの中で、入門書として抜群だと思います。
P.S.(1) 生徒には、本書を強くお薦めしたいのですが、どうしても文庫の小さな文字は苦手だという人には、今年のはじめから、『週刊:日本の100人(1号190円:2号以降560円)』が創刊され、その1号が信長です。このあとは、坂本竜馬、家康、東条英機、秀吉と続きます。バックナンバーも在庫さえあれば手に入ります。
→ http://www.de-club.net/nhy/
テレビCMで紹介されているとおり、こちらは大型本で、きれいな写真、年表などがふんだんに使われ、ながめるだけでも楽しいできばえで、内容も本格的です。現在は34号まで出ています。我が家もずっと買っております。
P.S.(2) ところで、検索エンジンは、英語の勉強にも使えますよ。例えば、ほとんどの高校生は中学で “be surprised at” を叩き込まれていますから、丸暗記していますが、by でも良いんだよというと、びっくりします。教え方が悪いんですね~。そこで、生徒の前で、フレーズ検索をして見せるのです。
surprised at : 1230万件
surprised by :1570万件 となって信用してもらえます(笑)。
ちなみに
surprised to :2130万件 で、これが最もよく使われる言い回しだと推測できます。
ついでにもうひとつ、イラク戦争は war on Iraq なのか、in Iraq か with Iraq か at か of なのか、たとえ英文を読まなくとも、検索にかかる数の違いだけでも、参考になります。興味のある人は試してみてください。
http://tokkun.net/jump.htm
『信長と秀吉と家康』 池波正太郎
PHP文庫:300P:570円
■■ きっかけ ■■
子どもを見ていますと、本当に勉強はきっかけです。楽しい本やドラマ、時にはテレビゲームまで…、またライバルの出現などもそうなったりします。難しいのは、相手は、子どもとはいえ、こちらの予想どおりには反応しないことですね。学校や家で大人がなるべくたくさん、いろいろなきっかけを与えることが大切だと思います。
このブログのどれか一冊でも、そういうきっかけになりますように!
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私は、この3人の中では、信長が好きですね。先例に囚われない斬新な考え方が魅力です。
特に、日本を宗教の呪縛から解放したことと、楽市・楽座により、経済を活性化したというのは、その後の日本社会にとってのおおきな貢献ではなかったかと思います。
秀吉が、3人の中で人気がなさそうなのは、もしかすると、今テレビで放映されている「功名が辻」の影響もあるのかもしれませんね。
信長よりも、秀吉よりも、家康よりも、更に気になるもの有之。
これを「煩悩」と名づく。
秀吉は良い意味でも、悪い意味でも、人間味丸出しで捨てがたいし(笑)、自分が生きていくなら、家康の時代が安心できそうですね。
とにかく子どもたちが、この程度(笑)の感想を持ってくれるようになると良いのですが…。