もうかなり以前、1976年に出された本です。すでに何度も読んでいましたが、他人に貸しているうちに、どこかへいってしまったため、もう一度、今年購入して読んでみました。
やはり同じような感動がありました。わずか80ページ、厚さにすれば5ミリあるかどうかの薄い本です。特に高校生や大学生に読んでもらいたい一冊です。
アメリカ人、イラク人、イスラエル人、中国人、北朝鮮人、何人でもいいのですが、「~人」と聞けば、ぼんやりイメージがわきます、わいてしまいます。もちろん人は人種より、個性によって評価される「べき」ではありますが…、それを戒めても詮無いことで、メディアの議論も常にそのようになされます。
では日本人は一体どういう国民なのでしょうか?「同じ日本人であっても、僕と君とは違う人格だ」と主張するのは、自由で当然ですが、同じ日本人で、同じ親とか同じ世代、または性別、出身地、学校だとなれば、他から見れば、それは一つのくくり(まとまり)になってしまいます。
では日本人をどうくくればよいのか、実際にくく(ら)れるのか?皆さんはどのようにくくりますか?あくまでくくりを否定しますか?もし、自分の思いと違うくくり方をされていたら、どうするか、そんな事を考えさせてくれる一冊です。
http://tokkun.net/jump.htm
日本人の生き方講談社詳 細 |
『日本人の生き方』会田雄次
講談社:79P:525円
さらさ、と言います。
会田さんの著書は、思慮に富んでいて、
はっとさせられることが多いです。
この本も見つけて読んでみようと思います。
文庫本と新書本と2冊あります。
新書は古本屋で購いました。300のエンピツの値段書き込みが付いています。
貸した本は帰ってきませんネ。
ボクは、小堀杏奴「晩年の父」は3回買い直しました。今あるのは文庫本ですが、岩波から
出た四六版は今でも惜しかったと思っていますが、貸した人も忘却です。
自分が最初に読んだのは日本教養全集8巻「男性狂気論」でした。学生の当時、思考の転回をもたらしました。もう一度読みたい著作のひとつです。
tani先輩:実は『アーロン収容所』を最初に読んだ時には、その学問的意義がわからず、他の著作をいくつか読んでから、その重要性に気付きました。
本当に、貸した本は返ってきません。何冊、いや何十冊あることやら。惜しい気がしますが授業料だとあきらめます。お金も本も安易に貸したり借りたりするもんじゃないですね。
lmfjrdさん:勉強不足で、『男性狂気論』というのは知りませんでした。さがしてみます。コメントありがとうございました。
メールで立ち上げていただけませんか。
『アーロン収容所』以外は、なかなか手に入りにくくなっているので、お薦めしにくいのが残念です。
メールによる読書クラブというのはやったことがないので、無理ですが、ここまでおっしゃっていただけるのなら、早い時期に会田先生の本を取り上げます。
コメントありがとうございました。