本を読もう!!VIVA読書!

【絵本から専門書まで】 塾講師が、生徒やご父母におすすめする書籍のご紹介です。

広告

※このエリアは、60日間投稿が無い場合に表示されます。記事を投稿すると、表示されなくなります。

『現在の教育問題 (いじめ ・ 自殺 ・ 高校未履修問題 )』 

2006年11月11日 | コラム・備忘録
  

■この記事は、私が 当教室 のメルマガ今月号に寄稿したものです。拙文ですが、お読みいただければ幸いです■



 センター試験まで、あと70日ほど、こんな時期になって大変な問題が起こりました。

 いじめによる生徒の自殺もショッキングですが、世界史や家庭科などの履修漏れ問題が、全国の高校生を襲いました。悲惨にも、この問題が、二人の校長の自殺という事態にまで発展してしまいました。


間違いなく、日本の教育史に大きな汚点を残す事件です。


 根の深い、信じられない規模の不正です。“履修もれ”というといかにも、記入もれなどと同じで、過失、つまり単なる不注意に聞こえますが、実際は意図しておこなったわけですから、履修義務違反事件、犯罪ともいえます。

 自分は知らないまま、必修科目の未履修があるとわかった高校3年生の諸君には、気の毒としか言いようがありません。

 本来なら、このメルマガで特集でも組んで、丹念に継続的に情報を集めなければ、この全貌は把握できませんが、とりあえずここまでの感想を述べます。



 まず自殺をされた校長先生がいる一方で、いまだに未履修に対して知らん顔を決め込んでいる学校があります。生徒たちは自分自身が世界史や家庭科の授業を受けていないのを知っていますから、彼らに“一緒にだまっていよう”と言っているに等しいわけです。最低の教育です。

私が直接生徒に聞いただけで、5校もありますから、全国ではどれほどあることでしょう。


 こういう学校では、“君たち生徒のために”、と言いながら、実は校長の立場や自分の組織を心配しているだけ。

 推薦書類や内申書で、また教育委員会に虚偽の報告という犯罪を、生徒と一緒に隠すのです。これでは、正直者はバカを見て、“ウソをついた方がトク”という教育ですから、まじめに規則を守っていた高校はだまっていられないでしょう。


 ただ、それにしても未履修の学校が多すぎます。私がゆとり教育導入に反対した理由の一つは、公立の小中高校の学習内容を減らす一方で、逆に国立大学の受験科目を増やすという、明らかに矛盾だとわかる政策だったことです。


 そんなことをすれば、ますます学校と受験の実情が乖離し、高校の授業は、進学希望の生徒の興味を失うものになると指摘しました。その通りになりましたが、それを受けて、学校は正当な努力をするのではなく、虚偽の報告という不正手段に訴えたわけです。


 言い換えますと、現場を知らない文部科学省や教育委員会の指示など、高校側から完全に無視されていたということになります。文科省は、学校を“指導する”、校長を“教育する”などという前に、自らの体質やその政策を反省する必要があります。


 どっちもどっちというのがこの問題の本質。日本の教育界の一番の問題点は、責任が明確でないことです。学力低下問題や、ゆとり教育の問題にしても、誰も結果に責任を負いません。生徒が自殺した事件でも、“いじめ”を隠そうとする教育委員会や学校側の態度は許しがたいものでした。


 自殺の原因を“いじめではない”とすることで、校長や教育委員会の責任のがれになりますが、同時に、いじめをした生徒を罰したり、再教育したりすることもできなくなってしまうのです。もちろん教員も処分されません。

 子どもの命が絶たれているのです。それでよいはずがありません。


 今度の未履修の責任はどうなるでしょう。文科省は、補習は70時間や50時間でよいなどと言っていますが、自分たちの監督責任について、私の知る限りは言及していません。


 ウソの申告をした校長らは罰せられるのでしょうか。また、校長一人で時間割を組めるはずがありません。教頭、教務主任など、時間割にかかわった連中も知っていたはずです。

 しかし、おそらく補習さえすれば、それ以上の責任追求はないでしょう。卒業生に対する補習など、現実的ではありません。


 では誰が責任を取るのか、よく考えてみて下さい。大人たちの責任逃れのあげく、結局、今年の受験生に、“補習”という形で、すべての責任を押し付けてしまうことになりませんか。

 現役生が一番伸びる今、受験と関係のない授業を何十時間も聞かされるなど、たまったものではありません。そして、それをすべての免罪符にするなど、とんでもないことです。


 本来なら、補習ボイコットをしても良いくらいのひどい話です。ところが制度上、受験生は逆らえませんね。単位をもらわなければ大学受験資格がありませんから。

 福岡で自殺した中学生も、先生にひどくからかわれていましたが、絶対評価では、内申書が先生の印象で左右されてしまう以上、やはり逆らえない、この構図とだぶりませんか。


 最近、繰り返し報道された、文部科学大臣に対する自殺予告の手紙、以前にもあり、嫌がらせなら卑劣この上ない出来事ですが、そうした理不尽な制度に対する、子ども自身の心の叫び、あるいは反乱ではないかと感じています。“学校に行きたくない!”という意味の…。


 このように、今回の一件も、教育界の人々の無責任さが露呈されてしまいました。今の時点での解決策では、自殺も無くならないし、この無責任体質も温存されてしまうでしょう。こんな空気の中でまともな教育がなされているとは到底思えない、非常に残念な事件でした。

 まずは、文部科学省は解体的出直しを図る以外ないと思うのですが、いかがでしょうか。



■P.S.■ ここで終わると、身もふたもないので、長くなりますが、最後にひとつ、ちょっとだけ良い話を…

 毎年、東大・京大合わせて150人ほども合格者を出している、日本有数の進学校、灘高校。その灘の高3の英語教諭である、木村達哉先生と私は親しくさせていただいております。が、残念なことに、灘高でも家庭科などで、履修漏れが発覚しました。

 それが報道された直後、私は、木村先生が出版物の打ち合わせ中にもかかわらず、

“木村先生のフェアプレー精神を信じたい。すぐに、ブログで事実を公表して、お詫びのメッセージを出していただきたい”とメールをし、数回やりとりをさせていただきました。

 何と言っても、灘ですから、注目度が違います。週刊誌もテレビ局も遠慮なく、学校、生徒に寄ってきます。下手な対処をすれば、木村先生のブログが炎上するリスクもあります。

 やや逡巡されたかもしれませんが、木村先生は翌日すぐ、履修漏れの事実の公表と、自らの認識不足に関し、真摯なお詫びの記事をブログに出して下さいました。

 そうした先生もいるのだということもお伝えしておきましょう。


■■■ 以上です。







http://tokkun.net/jump.htm



このブログを読んでいただいている方はご存知だと思いますが、木村先生とはもちろん、キムタツ先生のことです。それにしても、こういう声が普通だと考えます。もちろん自分が世間一般を代表するなどと、大それたことは思っておりませんが、そういう意見が大きくならないこと、また“学校に勤め、先生と呼ばれる立場にある人々”が保身に走り、事件をごまかそうとする態度に、正直、苛立ちを覚えます。


長々と最後までお読みいただき、ありがとうございました。こういう声を大きくするために、できましたら、下のテキストバナーに賛同のクリックをいただけると大変ありがたいです。どうかよろしくお願いします

人気blogランキングへ  にほんブログ村 本ブログ  

ジャンル:
学校
コメント (34)   トラックバック (5)   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 春琴抄/谷崎潤一郎■ローマ人... | トップ | 『異邦人』 カミュ (窪田... »
最近の画像もっと見る

34 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
いろいろでてきた (yumamiti)
2006-11-11 16:11:22
いじめがこんな形になって表面化してきています。教育の場も競争と保身とで、フェアプレー精神を求めるるより、生き残るのに必死です。人に教えるのが師ならば、師は正しく導く定めがある。自分の罪と責任につぶされないで生きて更に指導して欲しかった。犯罪という解釈に、そこまでいいきってよいのかわかりませんが、ずるい事をしてみつかったらこうなるよということは正直だけが世の中じゃないけれどつじつまがあわなくなって、後々、困るのは知らなかったか知っていてもどうしようもない学生です。
yumamitiさん (VIVA)
2006-11-11 17:07:07
ねえさん、コメントありがとうございます。えっとですねぇ~例えばまずこの記事見て下さい。

http://www.asahi.com/edu/news/TKY200611100298.html

東京私立中学高等学校協会の会長の発言で、一見正論ですが、規則破りをやっておきながら、それを“調整”と言い換えています。習ってもいない科目の調査書を出しておきながら、それはないだろうと。決まりを破った後に、きまりが悪いんだと言い換える。権力者だから使える口実です。

さらに、公立はすべて文部科学省管轄ですが、私学は都道府県です。石原慎太郎氏は官僚嫌いですから、その後押しを狙っているのでしょう。

つまり公立を犠牲にして、私立は逃げ切るぞ!という宣言、鼓舞のように見えます。こんなことが認められたら、ますます格差が広がります。

東京の私立はまだ一校しか出ていないとか。ひどいもんです。なんで内部告発すら出てこないのか不思議です。

次にこちらの記事、

http://www.asahi.com/edu/news/TKY200611100487.html

文部科学省はやはり学校に責任転嫁していますね。こんな状況では、結論がいつまでたっても出ませんから、受験生はやっぱり落ち着いて勉強できませんね。

yahooでのアンケートでは、50時間という救済措置は甘過ぎるという意見が強いようですね。まじめにやっていた子のことを考えればそうなると思います。

フェアプレー精神 (yumamiti)
2006-11-11 18:15:04
都が私学を結果的に守っているという事ですか。
『都立高を見捨てないで!』と、都立出身なもので。

競争の中では、条件を同一にしないとフェアじゃないし、審判もあてに出来ない時には、いったいどうしたらよいのでしょう。
受験生は、大人の都合に振り回されずに落ち着いて欲しいです。  
休みだと言うのに (kazu4502)
2006-11-11 18:21:27
いつもお世話様です。
先ほどコメントありがとうございます、例によってあの記事を書けばまぁ朝からTBのアダルト連続攻撃ですよ(爆笑)、よほど、あの記事はいやなのでしょうね、面白くなってきました、さあ、いらっしゃいって感じです、ほんとうに卑屈なそして気弱な連中だと思いますね、正々堂々ととコメントすればいいのに、IPアドレスの読み込みが怖くてコメント出来ないんですよ、よく知ってますよね。
こんなことだけはしぶとい連中です。
今後ともよろしくお願いします。
yumamitiさん (VIVA)
2006-11-11 20:26:31
守っているというと語弊があるかもしれないですが、少なくとも、積極的に暴こうなどとはしないでしょうね。

都の教育委員会というのは、日の丸、君が代の時、公立高校に対し、かなり強行手段に訴えたんですよ。職員に監視させるようなことまで。すごいなぁ~と恐ろしくなるほどでした。

ところがこの問題は、都の監督責任まで問われるからでしょうか、厳しい調査というような情報が入りません。

キムタツ先生も、このままじゃあ、来年以降、私立と都立(県立)の学力格差が絶望的に広がると指摘しておられました。その通りだと思いますね。

がんばれ受験生!としか言えない。立ち上がれ私立教員!とも言えますか。
kazuさん (VIVA)
2006-11-11 20:35:17
こちらこそ、いつもありがとうございます。

それにしても、またですか。本当に…。もうkazuさんも余裕なんですね。kazuさんところや、博士の~さんのような人気ブログだと容赦ないんですね。

でもこれだけブログの影響力が強まっているんですし、政治家もたくさんHP持っているんですから、気の利いた政治家が、こういったいやがらせ、サイバーテロみたいなもの、政治の場でもっと取り上げても良いですよね。

やっている連中がわかっているのに…。
はじめまして! (はねる)
2006-11-12 12:47:04
キムタツ先生のブログを読んでてこちらにやってきました!
今年受験生である兵庫の公立高校の者です。

履修漏れのある高校は今から70時間補習をすると言っていますが本当にするのですか・・・?
私の学校は履修漏れはないのですが、先生が言うには『70時間補習すると言ってもきっと形だけだよ』と言います。

やはり私も『世界史の補習』と言いながらも実際は受験勉強の時間になるかと思います。
私たちは今まで家庭科や世界史をやってきたのにその分すごく損な気がします。。。

履修漏れのある学校とない学校では、ある学校が補習したとしても絶対ない学校との受験勉強の時間が格段に差が出ると思います。
履修漏れがバレても結局はそこの受験生にとったら有利じゃないですか?
真面目に受験科目でもない教科をやってきたのが馬鹿馬鹿しくなっちゃいます。

公立で下の方のレベルの学校に通っているので専門が多くて受験の雰囲気って感じが少ししかありません。
でもその上受験勉強の時間でさえ不利になったらとても困ります・・・;


だらだら長くなってすいません;
読んでいただけると嬉しいです。。。!
はねるさん (VIVA)
2006-11-12 17:35:40
はじめまして。とても丁寧な書き方でコメントをくれましたね。ありがとう。もちろんしっかり読ませてもらいましたよ。

確かに補習といっても、全部がまともにできるとは思えないし、休む生徒もいるでしょうね。しかしきちんと課題をこなしてきたはねるさんにとって、一番大切なのは、前向きにやること。

気持ちは痛いほどわかります。でも時間がない今、そういう連中には、ハンデも背負っていても絶対に勝ってやるというプライドを持って勉強に取り組んでください。

まだ、事態がどうなるかわかりませんから、はねるさんたち、まじめにやってきた受験生が、報道で動揺したりすれば、ますます不利になってしまいます。

連中に文句をいうのは、力不足ですが、私たちに任せてください。許せない!そういう気持ちを前進のエネルギーに変えましょう。

とにかく合格すること、そしてこのブログに合格の報告をしてください。楽しみに待っています。

Go for it!

お知らせ (VIVA)
2006-11-12 18:05:30
お読みいただいている方へ】

↑の、はねるさんが、お越しいただきましたが、キムタツ先生もブログで、ちょうどこの問題を取り上げています。私のことも触れていただいております。灘についての報道も間違いがあるようですね。ぜひお読み下さい。
  ↓   ↓
http://juken.alc.co.jp/kimutatsu/archives/2006/11/post_409.html

また、その中で、キムタツ先生が憤慨していらっしゃる、『敗軍の将、兵を語る』という、失礼な題の日経ビジネス。11月13日号で、灘の校長先生の記事があります。他にお二人の校長の談話とともに今回の件に関して、釈明、謝罪をしていらっしゃいます。

確かに、題名は不適切ですが、内容は今回の一件の経緯を知る上で、大変役立つと思います。ご一読をお勧めいたします。


コメントありがとうございました (PCU広報)
2006-11-12 20:11:05
VIVA様
この度は、私のブログにお越し頂きコメントまでお書き頂きありがとうございました。
現在の教育問題、行政側も根本的な問題は残したまま場当たり的な対応といった感じが致します。
今、和田 秀樹さんの『教育格差』を読んでいるのですが
今のゆとり教育は小学校・中学校でゆとりのある教育カリキュラムを組んでいるためにその反動はすべて高校にいっているようです。
今回の履修不足問題の根源はそこにあるかと思っています。
和田さんもキムタツ先生と同じく灘出身なのですが、灘では、この中学・高校のアンバランス感を是正するため中学時に高校の先取教育を行っているとも書いてありました。
受験の為だけではなく、そもそも構造上のアンバランスに気付いている学校の正しいやり方なのかと思います。
小・中ではゆとりがある一方、難関大学の難しさは変わっていない現実。
行政側はどのように考えているのでしょうか。
PCU広報さん (VIVA)
2006-11-12 21:38:27
いや、こちらこそ、たびたび取り上げていただき、感謝しております。おっしゃるとおりで、わかりやすく英単語だけ取り上げても、一流大学入試に必要な数の単語を、仮に6000としますと、中学では、1000もないくらいです。

しかも中学で習う単語は、one two three や bag cap book pen shoes thank you good morning love friend

などなど入学前から知っているものがかなりありますから、1000といっても実質、半分もないでしょう。仮に3年間でたった500だとして、すると残り5000を、高校でめちゃくちゃ、詰め込まざるをえません。

当然、私立ならこのアンバランスを修正するために、中学校の英語を増やすはずです。どう見ても合理的ですが、公立はこれができませんね。ゆとりがその矛盾を拡大させてしまいました。

すべての科目に、これと似た現象が起こりますから、高校は大変です。しかも総合的学習まで入れろ、情報教育までやれと言われれば、無理せざるを得ない、同情すべき事情はありますね。

いつの日か、足立区特訓教室が開けるよう、がんばります!
灘の木村です (キムタツ)
2006-11-12 23:27:13
> はねるさん
絶対に補習はちゃんと行われると思います。補習計画を教育委員会や県に提出しないといけませんし、現状報告もしないといけない。もしもイイカゲンにやっていて内部から告発などが入れば、もうとんでもないことになってしまいますからね。

> PCU広報さん
僕は灘の出身ではありません。それはそうと先取り教育自体は中高一貫校の特例として認められているそうです。僕も法律には詳しくありませんが、それは間違いありません。したがって公立と私立一貫校との格差はさらにどんどん広がります。絶対に。

> VIVAさん
近いうちにまた飲まないといかんですなぁ。

キムタツ先生 (VIVA)
2006-11-13 12:22:10
コメントありがとうございます。本当にそういう機会が持てるようにがんばりますよ。

それにしても、キムタツ先生の行動は、お世辞でなく際立っていました。失礼ながら、一瞬、もし知らん顔決め込んだら、どうしようと心配になりました。ありがたいことです。

そして、日経ビジネスに出ている、灘高の校長先生のコメントもすばらしいと思います。きっこのブログでも、他でも、灘に関して、勘違いした報道がまかり通っているので、ぜひ、日経ビジネスを読んでもらうべきだと思います。

トップ校の代表者として、大変難しい局面だったと拝察いたしますが、事情がよく理解できますし、一部の報道が誤っているとわかります。
友情も大切ですが、、、 (高林)
2006-11-13 18:07:31
私は、S62年に灘高を卒業した者です。
VIVAさんは、きむたつさんと親しいのでかばわれてますが、木村先生が、御自分のブログのどこに認識不足であったことを述べていらっしゃいますか?灘の先生達は、10年以上前から、全員履修違反をしていることを認識しているのですよ。授業中にそのことを指摘していた教諭がおりました。
きっこのブログが間違ったことを述べているとのことですが、私は間違っているとは思えません。やはり、東大、京大の合格者輩出に力を入れているのは、間違いありません。授業では、東大京大の過去問を多く使っているのです。その2校が良問を出すというなら、広島、筑波、神戸などだって、良問(参考書などで、よく取り上げられます)は出しますのに。

VIVAさんが、高い見識を求めていらっしゃらる方だと思ってましたのに少し残念に思いました。
高林さん (VIVA)
2006-11-13 18:40:32
コメントありがとうございます。ご指摘していただきましたように、かばっていると読まれますと、表現力不足です。特に今読み返してみますと確かにすぐ↑のコメントはそう読めますね。申し訳ないです。もちろん良いことではありませんし、学生に同情はしますが、学校をかばう気はありません。

いまだに他の学校がそれを認めないこと、また↑で書きましたように、開き直ってしまっている学校に比べ、灘の対応が早かったので、知り合いとしてうれしかったことは事実です。

もちろん、私には潔いと感じられる、あの木村先生のブログの書き方では、反省が足りないという方もおられるでしょう。日経ビジネスの内容などが、卒業生から見て、実態と違うと指摘されてしまいますと、実情を知らない私には反論の余地がありません。ご批判は謹んで承りました。
ありがとうございます。 (高林)
2006-11-13 20:08:11
迅速なお答え、どうもありがとうございます。校長先生の自殺には、本当に胸が痛みます。しかも、お一人ではないことも、私自身ショックでした。読まれたと思いますが、穂坂邦夫さんの「教育委員会廃止論」を読みますと、いじめに端を発した一連の出来事は、システムの欠陥のようです。さて、灘高の事ですが、御自分に対する厳しさを、御自分への戒めを見せる事こそ、教育者の教育者たる所以と考えています。今この時点での見解をお示しにならないことが、とても残念なのです。普段、どのような御姿勢でお仕事に従事されていたかが如実に現れると思うのです。考える時間があればあるほど、多くの事が考えられます。これまで、常々履修違反の件を
どのように考えておられたのか、どのように責任を感じておられたのか、それを率直にお示しになるのが、「OKラインを高く」とおっしゃた方のあるべき姿ではないかと思うのです。ありのままのお姿こそ、生徒が共感し、真に人間のあり方を学ぶことができるのではないかと思うのです。カッコイイ姿からは有意義な事は学べません。なぜなら、それは、格好という表層的なものだからです。
高林さん (VIVA)
2006-11-13 21:38:05
貴重なご意見ありがとうございます。こうした真摯な態度でしていただける反論は理解を深めたり、見識を広めるために有効だと思います。マナーを守ったうえで、いろいろな見方をされる方が参加して下さる方が、読んでいただく方の参考にもなると思います。できればメールアドレスなどを記入していただけるとありがたいです。今後も何かございましたら、ご意見を下さい。
資料 (VIVA)
2006-11-15 13:28:51
いまだに続々、履修もれが発覚しているようです。リストがあります。ご覧いただければ、県別資料などから、まだまだ続きそうだと感じました。


http://www20.atwiki.jp/hisshuu/pages/4.html

なるべく早く、うみを出し切ってしまった方が良いと思うのですが…。
あのねえ~ (田舎教師)
2006-11-17 01:20:03
みんな、学習指導要領ちゃんと読んでいるのかな? 3年生に限って言えば、1年間の授業可能実時間は学習指導要領の標準単位時間を下回っているのですよ。
つまり、完全に履修しているしている高校は公立市立含めて限りなくゼロに近いということです。さらには不登校や学習の遅れがある生徒については、校長裁量で半分くらいの履修時間で履修・修得を認めている現実があり、これとの公平性を加味すれば、国が言っていることは突然言い出した暴論以外何ものでもないということですよね。まあ、9㎞/hオーバーまで見逃していた警察がある日突然1キロオーバーでも片っ端から検挙しだしたようなものですけどね。
田舎教師さん (VIVA)
2006-11-17 01:48:58
はじめまして。コメントありがとうございます。私も指導要領は読みましたが、教員資格を持たない、私レベルの塾講師では正直、複雑すぎてわかりません。

田舎教師さんのお考えでは、どうすればいいとお考えかお聞かせいただけると幸いです。1キロオーバーでも違反は違反だというのが法律のような気がいたしますが…。

それを守った人は…?ゼロというわけではないと思いますが、田舎教師さんの学校は守っていらしたのですか?

できましたらメールアドレスか連絡先をご記入いただけるとありがたいです。
実はねえ~ (田舎教師)
2006-11-17 16:37:43
ちょっと、前提条件を整理しますが、今回の未履修問題は大まかに分けると3つの問題に分類できますよね。
①国立理系コース等で社会の教科を世界史等1教科しか履修していない場合
②高校が独自に「日世史」などという抱き合わせ教科を設定し、表向きは世界史と日本史を履修しているように装いながら、実際は世界史等に偏った授業を行っていた場合
③上記①②の状況の中で、事実と異なる調査書が作成されていたという問題
このうち、①と③は確かにアウトなのでしょうが、問題は②の場合です。勝手な教科を作ること自体が違法であると言う方もいるでしょうが、果たしてそうでしょうか?
例えば、「保健」と「体育」はどちらも独立した必履修科目であり、相互に置き換えることはできないことになりますが、実際は「体育」の時間に雨が降れば「保健」の授業に変えることはよくあります(その逆も)。まあそれでも年間の実施時間で調整すればクリアできる問題ですよね。
ところが、よく調べるとスポーツ名門校や高校総体の開催県などでは、当然のごとく実技に偏った運用がなされています。体育と保健は似たようなものだから誰も異論はとなえません、実際、同一教師が教える場合が多いし、生徒も座学の保健より体育を喜ぶし、受験とは何の関係もないので親も何も言いませんし、この問題が表に出ることは絶対ないといってよいでしょう。でも、これも②と同様に立派な教育課程の不適切運用です。第一「体育」と「保健」は「世界史」と「日本史」以上に異なる教科じゃないですか!(もちろん、偏差値低位校や不登校対策では論外の運用がなされているという実態もあります。)
ことほどさように、学修指導要領は訳がわからん得体がしれない鵺的な存在なのですよ。抱き合わせ授業(総合型授業)の存在は教育界では昔から常識でしたから、年から年中視察三昧の文科省視学官達が知らない訳ないじゃないですか。
さらには、大学受験を目指す普通科高校では、学修指導要領に定める標準単位時間は確保できないつまり学修指導要領を守ることは物理的に困難であるということです。この話はまた後ほど…
田舎教師さん (VIVA)
2006-11-17 21:03:50
とりあえずありがとうございました。
ちょっと (田舎教師)
2006-11-20 19:54:24
例えが悪かったので言い直しますが、
スピード違反については、最低速度違反を例にしたいと思います。
高速道路の最低速度違反も速度超過と同様に処罰の対象になりますが、検挙された例は全国でも極僅かですよね。
教育指導要領の教科履修の標準単位時間もどちらかというと最低速度の取扱いに近い運用がなされてきました。それは、到達できない場合が余りにもおおいからなんですよね。これもまた後ほど…
割り込みご容赦 (yumamiti)
2006-11-20 21:21:00
こんにちはぁ。
教育の事は全くわかりませんが、犯罪という言葉には、私は違和感を感じました。
検挙という言葉も、たとえの中ですが同じです。
文字にすると使う側の意図より更に強く感じる事がありますね。
関係ないところでの割り込みご容赦ください。
yumamitiさん (VIVA)
2006-11-21 00:55:02

ねえさん、コメントありがとうございます。

私も含めて、というか少なくとも私は、どこから整理をするか、確信を持って言えません。犯罪とか、検挙という言葉は本来、教育問題を扱うブログには、似つかわしくはありません。

特に、こうしたネット上で、匿名同士のやり取りだから、連絡先も分からない方々との会話で、健全かどうか非常に疑わしいとも思います。

でも、今回の事件を受けて、教育行政も、私のいる教育産業も末期症状、本当に日本の教育史に汚点を残す大事件という気がいたします。

影の見えない方々と、討論するのは本当に疲れますが、徹底して話してみないと、私自身勉強できないのかなという気がします。

万万が一、気分を害されたら、ごめんなさい。
例えについて (田舎教師)
2006-11-22 14:59:32
そうですね、例えについては少し不穏当な空気が漂いますのでやめにしましょう。

ただ、敢えて弁明をさせていただきますと、今回の件については、文科省が学修指導要領の位置付けについて、労働争議の判例にすぎない(確か…福岡高裁の)判決を楯にとって、法的拘束力があるとの見解をかざしてきたところからスタートしているということを御理解いただきたかったんですよね。

まあ、文科省としては自分たちの存在意義の拠り所ですから、死守する以外に道はなかったと思いますけど…

次回からは、また本質論に戻りたいと思います。
田舎教師さん (VIVA)
2006-11-22 17:55:12
要するに、そもそも指導要領は守る必要があるのか、ということから論じなければならないと。でももし守らなくて良いのなら、公立と私立にはかなり差が出てきますね。
そもそも論 (田舎教師)
2006-11-23 11:38:03
全くおっしゃるとおりです。

それでは、今回の未履修問題ではあまり問題にならなかった理科の教科について少し触れてみたいと思います。
前回の平成11年の学修指導要領の改訂時に、文科省は「理科総合A」と「理科総合B」という教科を新設し、いずれかを必履修することと定めましたが、ご承知のとおり「総合A」は「物理」と「化学」、「総合B」は「生物」と「地学」を中心に構成され、環境分野や生活分野を加味した総合教科となっています。

この複合型の教科はもともと抱き合わせ教科なので、例えば国立文系の生徒が「生物」を選択する場合には、もう1つの選択教科を「理科総合B」とさせれば、3年間を通じて「生物」のみの授業を行っても対外的にはちゃんとやっていますと説明できるし、外部から「総合B」の教科について著しく生物に偏った授業を行っていることを証明することはほぼ不可能に近いのです。

このように理科総合という教科は大学受験(特にセンター試験)に特化した授業を行おうとする学校にとっても、それを望む生徒にとっても誠に都合のいい教科なんですよね。

このように都合のいい教科が理科だけにあるのは不思議なんですが、これは中教審の委員とか時の総理とかいろいろ政治的な背景があっての産物なので教育現場としてはどうしようもないことなんですが、それを何とかしようとしたのが、各県の進学校による社会科複合教科なのです。

次回は理科総合について少し掘り下げてみたいと思います。
田舎教師さん (VIVA)
2006-11-23 15:40:21
なるほど、なるほど。続けて下さい。参考になります。もちろん他の方もご意見がありましたらどうぞ。
理科総合に関する考察 (田舎教師)
2006-11-24 17:50:44
理科総合A、Bという教科が導入された背景には、詰め込み教育や学歴偏重主義への反省からか、これまでの知識・理解・記憶力といった学習能力より、経験や考察といった個性重視の欧米型教育を過度に取り入れた結果、教科書とはとてもいえない代物となっています。

ぜひ実際に実物を御覧いただきたいと思いますが、きっと驚かれると思いますよ。だって、内容はほとんど中学生向けの学研科学図鑑といったグラビア誌みたいな印刷物なんですから。

この教科書を本気で使って授業をやっている学校があるとすれば、大学受験とはほとんど縁がないような高校だけでしょうね。

もし、各県の上位校でこの教科書を使って1年間授業を行ったとしたら、それは生徒にとっても教師にとっても苦痛以外何ものでもないでしょう。

これらの高校では、生徒に「暇つぶしにでも読んどけよ!」程度で2~3時間で終了し、後は受験用のプリントで授業を行うのが通例でしょう。

ここまでであれば、総合教科をさらに掘り下げた授業を行っていたとの説明が成り立つのでしょうが、一部の進学エリート校では、総合理科A,Bの教科書なんか最初から目もくれずに、「物理」「化学」「生物」の教科書を使ってしまったから未履修問題が発生したのでしょうね。

どうでしょうか、お分かりになりましたでしょうか、このように未履修問題は紙一重というか、問題にすること自体問題ではないかと思うのは私だけでしょうか。

今回、高岡南高校が取り上げられた時点で、文科省が後先考えずに「法令違反である。」と表明した初動対応での取り返しのつかない失敗が全てを決してしまったと思います。(「問題はあるが、学校の裁量範囲である。」と言ってさえくれてたらと思います。)

また、日ごろは規制緩和だ、地方分権だの、反権力やジャーナリズム精神を高らかに歌い上げているマスコミが、この事件に限っては、法令遵守や国家統制になびいてしまったことも臨界点を超える要因になったと思いますよ。(マスコミも学修指導要領をよく読んで、今回誰が得をして誰が損をしたのかよく考え、自戒していただきたいと思います。)

次回は最終回、今後の対応についてお話しします。
田舎教師さん (VIVA)
2006-11-24 18:46:00
楽しみにしております。
正誤表 (田舎教師)
2006-11-24 20:32:37
修正します。(お恥ずかしい)
(誤)学歴偏重主義→(正)学力偏重主義

なお、最終回は仕事の都合上(仕事の方針決定がなされないと最終結論できないので…)ちょっと遅くなります。それまでに御意見等いただけたら嬉しいです。
履修問題について思ったこと (納豆)
2006-11-25 20:58:31
VIVAさんこんばんは。高校3年生の者です。
あまりブログの内容とは関わりが薄いかもしれませんが、履修問題などで感じたことを書きたいと思います。

①ズームインスーパーに出ている解説の人の話で感じたこと
いつもズームインを見ているのですが、履修問題に関して解説の人が「この問題は田舎の学校で起こっていることで、東京都でも履修漏れの学校があると言っても都心じゃないんですよね。」と言う差別的な発言をしていました。

都心の学校は予備校化していないと言うことであれば、都心に住んでいる人は予備校に行くことになりますが、そうなると予備校に行くお金の無い人は大学に行くのが大変困難なのではないかと思います。

また、この履修事件がきっかけで地方の学校が進学に力を入れたくても入れられない状況になってしまった場合、地方に住んでいる学生の中で大学に行けるのは都会の予備校に下宿して通わせられるほどの財力がある家庭に運良く生まれた人だけになってしまうのではないかと不安になってしまいます。

②履修漏れが世界史ではなく物理だったと想定したら
現実には絶対に起こりえないのかもしれませんが、必修科目が世界史ではなく物理だったらどうなるのだろうかということです。

基本的に文系は物理は必要ではありませんから、ほとんどの学校で物理を飛ばす事が考えられます。ある日、生徒からの告発で必修の物理が全く行われていないと言うことが判明した場合、マスコミはどのような反応を示すのでしょうか。

テレビで「世界史は社会人として知っておかなければならないから、飛ばすなんてとんでもない」と発言する解説者や司会者がいましたが、これが物理だったら確実に批判はトーンダウンすると思います。

司会者や解説者は高校時代文系で社会が大好きだった人が殆どのはずですから、世界史についてはそのようなことが言えますが、物理であれば下手をすれば「あんな難しくて役に立たない物をやる必要なんて無い」と言ってしまうかもしれません。

そう言う意味で、物理というのは大変辛い立場にあるのだと思うとともに、「社会科」は常識で、「理科」は常識には含まれないと言う不合理さをいつも感じていることですが、また感じてしまいました。


下手な文章ですみません、これで失礼します。
納豆さん (VIVA)
2006-11-25 23:34:05
こんばんは。コメントはとてもうれしいけど、勉強しなくて大丈夫?推薦かな?

真摯な書き込みに敬意を払ってちゃんと書きますね。

①に関して

テレビのコメンテーターは、わからないとは言えないので、適当にその場を繕っているだけではないかと思います。外部環境のせいにしていますが、都心でも履修漏れはいくらでもありますよ。今後、記事で書こうと思っています。

うちの塾は都心の渋谷区代々木にもありますが、そこの塾長である伊藤先生も、これについて、すごいことを書いておられます。見てください。

http://blog.goo.ne.jp/yoyogi-tokkun/e/ba1326c20c63fcdc4e094ba4a81a6cd5

差別というより、どなたが解説をしているのか知りませんが、きっと勘違いをされているか、とにかく学校や行政ではなく、社会全体や、塾など他に原因を見つけたいのだと思います。

②に関して

なるほど、とてもおもしろい観点です。納豆さんは理系なんですね。マスコミではそうなるかもしれませんね。

でも問題の本質は、科目が何かということより、指導要領の中身がひどいということより、調査書や内申書に、生徒が受けてもいない科目の成績が載っているというようなことだと、私は感じています。

田舎教師さんが指摘されるように、そもそも指導要領とはというところから本来は整理していくべきなんでしょうが、もうすぐそこにせまった入試。論じている間に不公平なまま、本番に突入してしまいます。

その解決策を示せない、積年の行政の怠慢に怒りを覚えます。

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。

あわせて読む

5 トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL
ブログ作成者から承認されるまでトラックバックは反映されません。
  • 送信元の記事内容が半角英数のみのトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • ※ブログ管理者のみ、編集画面で設定の変更が可能です。
トラックバック考 (遊馬道のメモ帳 )
トラックバックについての私なりの考えは、 トラックバック先から、アクセスをいただくことになる。 これに尽きます。 そこに、うちのブログの広告をただで出しているようなものです。 ですから、管理人同士が友好関係にあると気持ちが良いトラックバ ...
人間は一生“学び続ける”生き物・・・日々『新面目』のある人生を (八田修一・奇跡の言霊ブログ(旧・奇跡の占いブログ))
お陰様で充電も完了である。とは言っても、温泉に行ったとか海外でパートナーとバカンスを楽しんだということではない。ざっと更新を休んでいた間の動きを振り返ってみる。月曜の夜は早稲田で『思想・宗教系基礎演習』を受講。小島雅春教授の話に耳を傾けながら、 ...
「必修科目履修漏れ」について再び (次世代を担う子供たちの現在・そして未来)
 引用した記事は全く本題とは関係ないものだが・・・。  このブログでも履修不足問題について1度書いた。その後情報が出揃うまで少々様子見していたのだが、ようやく大枠が見えてきたようなので続編を書くことにする。 履修漏れ高校の一覧サイト ht...
いじめ問題 家庭教育に問題アリ? (ホワイトバードのブログ&日記)
社会ルール教えてない 65%
第324話≪「君も仲間を救おうよ!運動」⇒最近のいじめ問題から≫ (HageOyaji通信)
 高校生のみなさん、(^◇^)ノ お~ぃ~ゲンキか!  {/fuki_osusume/}時間がある時は、下記もクリックして見てください。  ≪他の教育・学校に関するプログも参考にしてください≫  みなさん、「いじめ問題」が話題にならない日はありませんね。悲しいことで ...