東京随想

モノローグ 冒険都市

メガネのドンチャン

2010年10月05日 14時20分28秒 | Weblog
メガネのドンチャン 


 昭和16年頃のメガネをかけていた小学生は迫害をうけて育った。当時 子供の娯楽は自転車に積んだ紙芝居を飴を買って見るのが唯一。黄金バットや怪人二十面相もあったが、メガネのドンチャンなる一巻もあり、人気だったようだ。強い近視でメガネをかけざるをえなかった私の綽名はメガネのドンチャンであり、それだけのことで軽侮されて育った。現代のいじめもそうだが この種の迫害に対抗するのは非常に難しい。もう墓に直行してもいい老齢だが当時の悔しさは拭いようもない。