野山と田園の画文通信・漫画家【とよだ時】の山中徘徊記
山のふみあと日記
某月某日「奈良県・大峰山の宿坊前鬼の里」
某月某日「奈良県・大峰山の宿坊前鬼の里」
【概略】
修験道の道場・大峰山脈に「前鬼の里」という所があります。ここ
は前鬼、後鬼という鬼の子孫だという。
この鬼は役ノ行者の従者で、飛鳥時代、行者の遺言により吉野、熊
野の境界に里を開き、そこを住みかに山を守り続けているのだとい
う。
しかし、場所が場所だけに、次々に里へ下り、いまは小仲坊(五鬼
助)だけが伝統をまもってでいます。
初秋、熊野本宮から吉野に向かう途中、前鬼の里に寄りました。里
は、南側が開かれ明るい場所です。
石垣に囲まれた行者堂のそばに小仲坊の旧坊があり、横に新しい大
きな宿坊が建っています。
住人は留守で建物を勝手に使えとの伝言があります。ま新しい畳と
柱のにおい。まん中に大の字に寝てみます。
だーれもいない山深い里にたった一人。世間から離れた別天地とは、
ここのことかと思うほどでした。
・奈良県下北山村
▼前鬼の里【データ】
★【所在地】
・奈良県吉野郡下北山村。近鉄吉野線大和上市駅から特急バス2時
間前鬼口バス停・さらに歩いて3時間で前鬼の里。前鬼小仲坊があ
る。地形図に地名と建物記号、大峯奥駆道の文字の記載あり。
★【位置】(標高点、三角点)(電子国土ポータル)
・前鬼の里:北緯34度05分48.43秒、東経135度55分29.68秒
★【地図】
・旧2万5千分の1地形図「釈迦ヶ岳(和歌山)」
★【参考】
・『図聚天狗列伝・西日本編』知切光歳著(三樹書房)1977年(昭
和52)
・『天狗の研究』知切光歳(大陸書房)1975年(昭和50)
・『角川日本地名大辞典29・奈良県』永島福太郎ほか編(角川書店)
1990年(平成2)
…【さらには】→
http://toki.moo.jp/merumaga/yamatabi/yamatabi08.html
…………………………………
【広告】
…………………………………
★【ヤマケイ新書】『日本百霊山』(山と渓谷社)税込950円。書店
にないときはご注文を。アマゾンなら確実に入手できます。
詳しくは:http://toki.moo.jp/baiten/mybooks/
★【仕事部屋】へどうぞ: http://toki.moo.jp/tacoroom/
★【マイブックス】:http://toki.moo.jp/baiten/mybooks/
★【山岳はがき画の会】:http://toki.moo.jp/haga-kai/
★【グッズマイショップ】:https://suzuri.jp/toki-umoart
…………………………………
★おわり
………………………………………………………………………………