時計・眼鏡・宝石の宇城

メガネと眼の使い方、見方で
眼と身体の健康と能力をサポート
時計・眼鏡・宝石の宇城(うしろ)です

横長メガネ全盛のおじさん世代が、近頃の若いレトロなメガネをみておもうこと。

2023-07-10 19:52:16 | 眼鏡
 ほんとうに長い間、更新しておりませんでした。
 本来ですと眼も身体も楽になるメガネについてなどお知らせしていきたいとおもっておりましたが、想いが強すぎてなかなか書き出せず、昔のようにフレームについて最近想うことをつぶやきたいと思います。
 私が大学を卒業して眼鏡の専門学校に行ったころからメガネのファッション雑誌が出てきたり、おしゃれで機能的なブランドが出てきたのではないかと思います。 
 家業を継いで秋にお台場で開催されるメガネの国際総合展などにも毎年行くのが楽しみでした。
その頃のメガネは横長で、機能性をうたったものが多く、その機能性をメガネというミニマルな世界で表現してみせているもにとても魅力を感じました。
 
こんな感じのです。私の古いメガネ。SEDAの5軸の機械で作ったというメガネ。5軸の機械がどんなもんかも分かってないけチタンをくりぬいてとにかくモノとしてかっこいいと感じます。
 
 
 そんななかでの今はレトロなフレームが人気です。
素材や機能性は同じようで同じではないですが、どれも同じようにみえてしまうのは私が年をとったからかもしれませんが、そんな風におもってしまっていました。
でもレトロだけあって
今時の若いフレームはしっかりモノです!
新しいけど古い、今の新しいフレームから、昔のメガネがどうしてそのようになったのかを考えてみたいと思います。
 
 
 
こちらはマッキントッシュフィロソフィーのレトロだけれどもまさに今風なフレームです。
国産ではないですが、多く流通するフレームだけに、デザインも個性的なようでどなたにもかけこなせやすくいのでおすすめしやすいです。
メタルテンプルはしなやかかなバネ姓のあるチタンで軽くて掛け心地もいいと思います。
 
最近のはやりを取り入れたという実は内側はメタルフレーム構造で内側にメタル枠がはいっており、それがチラリと見えるような、見えないような?というものでした。
実際に加工してレンズを入れる際にはメタルフレームと同じような構造となるので、非常にやりやすかったです。
レトロな昔にあったフレームの仕組みだとおもうのですが昔はプラスチックレンズでなく、ガラスレンズだったと思うので
この方がレンズを割れずにいれやかったのかな?と.いにしえに想いをはせました。
 
そして次にこちらは、当店で一押しのZパーツのフレーム。
いわゆるレトロなデザインですがチタンにこだわって、表面処理も含めてとにかく丈夫につくられております。
先ほどどれも同じようだといいましたが、見た目は同じようでも、フィッティングの際、触ると品質の違いはかなりあります。
そんななかでも丈夫で安心なのでお勧めしやすいです。
 一般にあまり流通しないブランド(いわゆるコンセプト系?)ですが、多分、扱っているお店の方も同じ意見ではと思います。
 
 
 
色々ありますがこちらはレンズの横幅が43mmと小さな玉形です。横長ブームの頃と違い、いまは縦長です。
実は機能的にはこちらの方がずっと良かったりします。
同じ度数でもレンズが小さい方が薄く軽く仕上がります。
その分ブリッジといわれる鼻幅は広くなってます。
これも昔のガラスレンズだったら今のプラスチックレンズのほぼ倍の重さなので、やはり機能的にこうなったのかな-と、いにしえに思いをはせました。
 
そしてこちらはプラスチック枠メーカーでも技術と信頼でおなじみに谷口さんのターニングのメタルフレームです。
セル枠が有名でこちらはメタルですが、使われておるセル(アセテート)部分がやはりきれいです。非常に美しいフレームです。
こちらはメタルのフレームの内側にセル(アセテート)が入っております。デザイン性も兼ね備え、また非常にきれいな生地で、品があります。
 これも昔はガラスレンズだったため、メタルフレームだと衝撃がかかった際にレンズがカケたりしないようになっていたのでは
ないのかな-と、いにしえに思いはせました。

つまり溝セルのかわり。
 
これが溝セルといわれるもの。
レンズが小さすぎてはずれそうだったり、ガラスレンズの場合だとわざと小さく削って金属枠のつなぎめの
レンズがかけやすいところのいれたりします。
この効果もあったのかと思いました。

話は飛びますが
こちらは、境目のない遠近両用レンズの設計の見える範囲の図です。
このように徐々にレンズが変化しております。両端の点線の外側は色んな度数がはいるためぼけるゾーンです。
遠近両用に違和感を感じる方はここが気になる方もおおいとおもいます。



というわけで今風なレトロなデザインの玉形は遠近両用のレンズを入れるとひじょうに違和感なく、ええ感じで入ります。以前の横長ブームのときは横長に対応した遠近が各社だしておりましたが、狭いところに詰め込むので目線の移動はラクでも違和感もでやすく難しい面もありましたが、今はとてもお勧めしやすいです。
 というわけで今のレトロなデザインから、「いにしえに思いはせてみる」と、機能性の良さから生まれたけれど、軽くて割れにくいプラスチックレンズが出てきてから、あまり使われなくなったような隠れた良さが出てきているような気がします。
特にいまの縦長の玉形は非常に視野も広くてレンズも薄く軽くなっていいとこばかりです。
 でもあくまで個人の妄想で「思いをはせた」だけなので、ほんまにそのようにつくられたのかはわかりませんが、そんなふうに、今見えるところから、原点を思い見ることは何事においても大事だとおもいます。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿