自然を愛して

田舎暮らし

青春18きっぷの旅

2012-11-01 15:49:51 | Weblog
9月に帰省した子供が三江線の旅に誘ってくれましたので、2日間で島根県、広島県、山口県の旅を満喫しました。
青春18きっぷは日本全国JRの普通列車に乗り放題の切符です。
一枚で1日有効×5回分あって11,500円です。年齢制限なし乗り降り自由ですので、グループでローカル線の旅などに
使用すると格安で良いです。
■1日目
◎三江線
今回の第一目的は江の川を添うように走るローカル線の三江線から雄大な景色をゆったり眺めながら三次まで楽しむことです。
島根県の江津市を早朝6時に出発、広島県の三次までは3時間20分です。
小雨の降るなか天気を気にしながら乗車。車窓に雨粒が付いていても朝焼けを見ることが出来ました。
窓にはカゲロウがずっと張り付き珍しくて見つめていましたが、そのうち飛立ちました。
三江線の風景は山に霧がかかり、川面の映る景色はまさに水墨画の世界です。
川本駅の近くになると雨も上がり初秋の田んぼの色彩が美しく素晴らしいです。

 
三江線観光キャンペン 平成24年10月1日(月)~12月31日(月)途中下車の旅
三江線神楽街道三十五次(三江線35駅に神楽愛称駅名を命名
駅などに置いてあるパフレットを持参すると沿線施設の割引があります。

 


◎三次駅から芸備線で広島市内を見物のため広島駅で下車1時間56分です。
芸備線では天気もすっかり良くなり、山の景色と雲の流れを楽しみ写真を何枚か撮りました。
広島に近づくと町が開発されていて住宅が写っていましたので太田川の土手と雲を載せました。

◎広島城
お城は太田川の河口の三角州に、毛利輝元が築いた典型的な平城です。
子供は説明文に時間をかけて読み、天守閣では東西南北の景色を眺め街の中心的な建物を確認できました。
もちろん原爆ドームも見えました。
復元された二の丸御門橋・表御門
平櫓・多聞櫓・太鼓櫓は平成6年までに復元され白壁が青空に映えてきれいでした。


◎原爆樹木 ユーカリ
爆心地から740mの位置にある樹は原爆にも耐え生き残り、1971年の台風で地上2,5mところで折れましたが、
再び根元から新芽が吹き返し育った樹だそうです。大木に細長い葉と実が沢山ついていました。
今まで葉は円形に近いと思っていましたが、ユーカリの種類は600位あるみたいです。
オーストラリアでは森林の9割以上がユーカリと言われ、かわいいコアラの好物です。
◎縮景園
広島城から歩いて15分位の所にあります。広島県立美術館からも入園でき便利です。
広島藩主浅野長晟(ながあきら)が別邸の庭として築成した江戸時代の回遊式大名庭園で、中国杭州の西湖を模して宿景したと伝えられています。
濯英纓池(たくえいち)を掘って大小10余りの島を浮かべ、周囲に山を築き、渓谷、茶室、あずまやなど配置されて、池の中央に跨虹橋(ここうきょう)があります。
何回か訪れていますのでとっても懐かしく、訪れたことを友人に話してあげたいと思いました。

広島から山口下車 3時間7分
(広島駅から山陽本線の新山口駅から山口線に乗り換え山口駅)
瀬戸内海の海は日本海と違ってとても静かな海で、遠方の山が印象的でした。

始めの計画は岩国の錦帯橋へ行く予定でしたが広島で時間を取りすぎ、当日の宿泊地の山口で下車しました。
子供はホテルに着いてから瑠璃光寺の夜景を見に出かけましたが幻想的で良かったと言っていました。

■2日目
◎国宝 瑠璃光寺の五重塔
西の京・山口のシンボルです。応永の乱で倒れた大内義弘の菩提を弔うため、嘉吉2年(1442年)建立。
塔は全国10番目に古く、日本三名塔のひとつで、室町中期におけるもっとも優れた建造物と評されています。
総桧造りで、二層目に縁勾欄を設け三層以上は無く他に見られない特色です。そのため塔が細く見え、屋根の出が深く
各層の間を詰めていてバランスが良くとれているのでとても美しい塔です。

若山牧水の歌碑
近くに歌碑がありました。明治46年牧水が21歳のとき、東京から郷里の宮崎県に帰省の途中五重塔を訪れて詠んだものです。
はつ夏の 山になかなる ふる寺の
 古塔のもとに 立てる旅人

このときに詠んだものに「山静けし山のなかなる寺古りし塔みて胸ほのかに鳴る」があります。
山口の街は大内文化の香りと明治維新の面影を残している名所が多くあるそうですが
次はゆったりと県立歴史館、常栄寺雪舟庭園、山口サビエル記念聖堂など訪れたいと思っています。

日本三大の塔は奈良の法隆寺、京都の醍醐寺、山口の瑠璃光寺

◎山口駅から山口線で終点益田駅下車 1時間21分
山口線の風景は山が多く新山口から津和野までSL「やまぐち」号が走っている線です。(運行は11月17日の土曜、日、祝日まで)
津和野で下車しないで子供が一度も訪れていない益田駅に下車しました。
途中で機関車を見ました。DD511043は貨物列車の機関車のようです。子供は大喜び撮影。

益田市には雪舟が作庭したと伝えられている万福寺、医光寺など広くゆったりした日本庭園が有名ですが
全国でも珍しい美術館とホールの複合施設、島根県芸術文化センター行きました。
◎島根県芸術文化センター「グラントワ」
中庭広場を取り囲むように大小4つの展示室がある「島根県立石見美術館」と
1500席の大ホール、400席の小ホールがある「島根県立いわみ芸術劇場」があります。
建物は屋根と外壁を覆う28万枚の石州瓦が光に輝く素晴らしい建物です。
レストラン「ポニイ」はフレンチをベースにしたお料理が美味しく私好みのお味です。
当日の企画展は「巨匠たちの英国水彩画」展が開催されていましたが、イギリスの「国民的美術」といえる水彩画は
今まで観た水彩画と違った深みのある画でした。コレクショ展は「わんこ・にゃこ」は親しみやすい画でした。
帰り際にミュージアムショップで、J.M.Wターナー《ルツェルン湖の月明かり、彼方にリギ山を望む》のファイルを購入しました。
益田駅からは上りの山陰本線に乗車して夕方には帰宅しました。子供が「島根県は素晴らしい所だね。」と満足した様子でした。






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