巨匠 ~小杉匠の作家生活~

売れない小説家上がりの詩人気取り
さて、次は何を綴ろうか
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終末思想

2016-06-28 22:58:38 | 
捻れ切ったこの世って奴を
ぶっ潰してやる
叩き壊してやる

大人達が大切だという「秩序」は
人間界の何処にも見当たらず
無秩序ばかりが横行してる

秩序など、自然界の当たり前の法則
それを蔑ろにする人間達は
早晩滅びる、滅びてしまえ

いつか見た雲が北東の空に
連なって流れている
夕空と重なり不吉な極彩色
そのまま地平線へと流れ込め

僕などが声を上げなくても
総ては終わりに向かっている
そうだ
始まりとは終わりに近付くことなのだ

永遠の人

2016-06-28 20:17:06 | 
遠い、遠い夜空の星は
きっと君からの贈り物
いつまでも、いつまでも
僕はこの瞼に焼き付ける

あれはまだ寒い春の夜
二人で寝転んだ浜辺
僕は打ち震える君に
寄り添い、祈りを込めた
君は濡れた唇で
それを愛と言った

弛まぬ思い
いつまでも
もう一度
どこまでも
もう一度
二人が無邪気だった
あの頃に戻して

空が明るみ星々は姿を消し
夜の闇がその色を失う
燦々と降り注ぐ朝の陽射しが
無情にも君の面影を消し去る

嗚呼、いつかもう一度
叶わぬ願いと知りつつも
募る思いは昂まるばかり
君は過去や思い出じゃなく
永遠の人なのだから