徳永写真美術研究所 Column


徳永写真美術研究所(TIPA)の日常コラムです。

お盆は非日常の帰郷生活

2011-08-17 | 日常生活のお話


お盆は例年通り
Takayukiの郷里・福岡県大川市で過ごしました。



滞在中は
仏間に対面する部屋で寝泊りしました。
祖父の家で寝たのは今回が初めて。
日本家屋で過ごすというのはこんな風なのかと
不思議な感じを受けました。
縁側に溢れる光が障子を通して緩やかに拡散する様子や
仏間の薄暗い空間が静謐で美しいと思いました。



先祖に想いを馳せるお盆の準備には
脈々と続く日本人の心が読みとれます。
中央のカサブランカは
少し前に亡くなった祖父が好んだ花だそうです。



お寺さんが来られた後
姪っ子たちとお出かけしました。
行き先は





有明海に面した干潟です。

訪れた時は干潮の時間帯だったため
海面は見えず、泥の平野が延々と続く風景でした。
この干潟を訪れた目的は二つ。

一つ目はコチラ



泥の表面には無数の生物が動く様子が見れます。
その動く生物は大小様々。



比較的大きい生物はムツゴロウやトビハゼであるとの事。
なんと、その数、たくさん。
背びれを拡げ
泥のスキー場をジャンプ&滑走するような姿を確認しました。

二つ目の目的は釣りです。



釣りといっても
棒に煮干を付けただけの釣竿です。
ところが
この釣り、よく釣れました。
幼児でもどんどん釣れます。

何を釣っているかというと・・・



写真では見え辛いですが蟹です。
スナガニ科の一種でシオマネキを釣っています。

私にとっては初めての干潟体験
楽しくはあったのですが・・・
この炎天下
木陰のような逃げ場は一切無く辛かったです。
一時間ほどの滞在でしたが
フラフラになるほど体力を消耗しました。



今回の帰郷では
ある指令が発令されました。
Takayuki・母からの指令です。
茶道具の整理をするため
お道具を撮影して欲しいとの事。



整理用レベルの写真でよいという事で
茶室にて自然光で撮影を開始しました。

まずは掛け軸から
なんとなく20~30本くらいの撮影かなと思っていたところ
100本ほどだと聞き、驚愕。

運の悪いことに
今回持参していたカメラは
普段使用しているカメラではなかった上
全体像を撮影する据え置きカメラはキャノン。
部分の撮影用にはニコン。
このニコンは最新機種で
初期設定を解除する方法すらわからず悪戦苦闘する始末。
キャノン・ニコンが混じる撮影では
手が混乱して作業がはかどりませんでした。

しかも
掛け軸の扱いが難しく
床の間に掛ける事に苦労するなど
基本動作にも問題があり
最終的に
僅か15本の軸しか撮影できませんでした。
トホホホの結果です。

100本の掛け軸の後には
次なるお道具が待ち受けている模様。
次回の帰郷には
機材や時間配分など
綿密に計画を立てて対処しなければ
永遠に終わることのない作業になってしまいそうです。
なんとかしなければ。





福岡から大阪への道中は
夜間走行のため渋滞にもあわず
今までになくスムーズでした。
通り雨があったため夕焼けの空に
ほのかに虹を見る事ができ
終りよければ全てよし・・・という気分になりました。

以上
お盆ウィークの報告でした。



Yoshie

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