11月11日(日)
朝7時からの「宇宙兄弟」 ついつい寝坊して見忘れるのですが,
今日は見るぞ!と心して早起きしました。
そして,朝ご飯を食べ,洗濯をして,
今日のお昼はどうしようかな~などと考えながら,
片付けをしていると,
昨日搬入されたエアマットのマニュアルが紛れ込んでいました。
何気に見ていると,
ベッド上で着替えなどの介助を行うときには,
マットをパンパンに固く膨らませる「クイックモード」というのがあるということに気づきました。
で,オットにも教えてあげよう,と電話をしました。
「今朝はどう?」
「う~ん,なんかおかあちゃんおかしいねん。
ご飯はちょっと食べたけど,血圧が低すぎるのか,測られへんねん」
そういえば,以前も似たようなことがありました。
でも,そのときは測れないというより,測れたけれど下の血圧が30台とかだったような・・・
なので,私もそう深刻に受け止めることもせず,
「電話したのはね,エアマットのマニュアル見てたら,クイックハードモードってのがあったわ。
もう済んだかもしれんけど,着替えとかおむつ替えのときこれにするとやりやすいみたい」
「それは,昨日業者の人も説明してた」と,オットはちゃんと聞いていました。
そのときは,それで電話を切りました。
なぜか,すぐに出かけよう,とは思わず,
本を読み始めました。
そろそろ義母の看取り,最期のことを考え始めたここ2週間ほどのあいだに,
「平穏死10の条件」(長尾和宏)
「平穏死という選択」(石飛幸三)
「思い通りの死に方」(中村仁一×久坂部羊)
の3冊を読みました。
人が旅立つ間際,どういう呼吸状態になるか,と言うことがどこかに書かれていましたが,
血圧はどうなんだろ??と。
また,むくみについてはどうなんだろう??
そして,痰の吸引のこと・・・
何か参考になることはないかなぁと。
と,
オットから,電話がかかってきました。
「おかあちゃん,死んじゃったみたい。
息してない・・・」
大急ぎで出かけようと,玄関を開けると,
なんと!
昨日の朝顔が,まだ咲いていました。
最後の力を振り絞って足かけ2日間咲き続けました。
義母が土曜日にホームから帰ってきて,
息を引き取るまでの間,
愛する息子と過ごした最後の2日とぴったり重なります。
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私が電話したときまでの様子は
次のようだったそうです。
朝起こして
「おかあちゃん,おはよ~」
と声をかけると
「はーい」と大きな声で返事をしたそうです。
着替え,おむつ替え,床ずれの手当をいつも通り行い,
車いすに移乗。
朝ご飯は,
蒸しパンをエンシュアリキッドに浸したものを,
スプーンで口に運んで食べさせた。
2口くらいは自分から口を開けて食べてくれたので,
今日は調子いいのかな,と思った。
ところが,それ以上はなかなか口を開けてくれなくて,
無理矢理入れたものが口の横から垂れて出てきた。
そこで,ちょっと血圧でも測ってみようとしたけれど,
エラーが出て測れない。
測り方が悪いのかと,腕を変えたり,何度か試みたけどダメ。
でも,その時点でまさか死んでるとは思わないので,
呼吸を確かめるとかはしなかった。
そして,ケアマネさんに連絡をして来てもらい,
救急車を呼んだ。
とのことでで,私が到着したときは,
ちょうど救急車で病院に向かうところでした。
全く苦しまず,かっくんといくこともなく,
いつ息を引き取ったのかわからないほど,眠るようだった
とオットは言います。
住み慣れた自宅の畳の上での
ソフトランディング でした。
傲慢かもしれませんが,
私としても,満足です。
一つ,後悔するのは,
前日の予定が狂って,
泊まらなかったこと。
予定通り泊まっていたら,
私も最後に立ち会えたかもと思うのですが,
でも,最後は親子水入らずで,ということになったのも,
神様の思し召しなのかもしれません。
びっくりしました。
すごくすごくびっくりしました。
でも、住み慣れたご自宅で、
息子さんが一緒の時に逝かれたのならば
幸せだったのではないでしょうか。
こう言っては失礼かもしれませんが
うらやましい感じさえします。
一週間経ったのですね。
いろいろなことが、一段落したところでしょうか。
Wilmaさん、ホントに大変だったと思います。
寒くもなってきましたし、どうか体調を崩されませんように。
親の介護をしているというと,
どちらかというと私より上の世代の方が多い中,
子育てをしながら,旦那様が単身赴任で
お姑さんを在宅で介護なさっていたどぅさんを
いつもまぶしく拝見していました。特養に入られてからも
ちゃんとこまめに面会にいらっしゃているのも本当に感心しています。
それに比べて,私は,子どももいないし,通いで
本当に限られた時間だけの介護で,
今から思うと,お恥ずかしい限りです。
それでも,私なりに,イロイロ悩むこと,大変だと思ったこと,つらかったこともありました。
でも,今となっては,すべてがいい思い出となっています。
細かいことであのときはああすれば良かった,とかいう後悔はありますが,
トータルでは,描いていた通りの理想的なソフトランディングだったと思います。
今週から,オットも仕事に復帰し,通常通りの生活が始まりましたが,私は,むしろ,このブログを始めた頃(=義母が小規模多機能施設を利用し始め10日あまりのショートに出かけた時)の方が,空の巣症候群に陥ったような気がします。オットは,母親を亡くしたショックというより,車いすもバージョンアップし,エアマットも入ってフル装備になってさぁこれからがんばるぞ!と張り切っていたところだったので,ちょっとふぬけているみたいです(ーー;)。
このブログ,介護に関することなどちょびちょび気が向いたら書き続けていくつもりですので,今後ともよろしくお願いします<(_ _)>
暫くご無沙汰してる間に・・・・・・・
大変な思いで介護されてたのに いつも明るく前向きなWilmaさんに頭下がる思いでした。
通い介護本当にお疲れ様でした!
ぬいぐるみが大好きで お茶目で可愛い
お義母さんでしたね
ブログ これからも続けて下さいね 楽しみにしてます。
Wilmaさんも夫君も、長い介護生活ほんとうにおつかれさまでした。
お疲れが出ませんように、おからだお大事になさってくださいませ。
またお目にかかって、ゆっくりとお話ししましょう。
体調お悪いときに,ありがとうございます。
>ぬいぐるみが大好きで お茶目で可愛い
>お義母さんでしたね
私も義母もうさぎさんとはお会いしたことないのに,義母のこと,そんな風に覚えていて下さってとてもうれしく思います。あきらめではないですが,十分な年齢でしたから,うまくソフトランディングできて,これでよかったと思っています。
介護生活については,うさぎさんの足下にも及びませんし,うさぎさんからいろいろなことを教えて頂きました。私も,今度は実母のことが待っています。義母とは違う難しさがあると思います。うさぎさんは,まだまだ義妹さんのこともあって,大変でしょうけれど,お嬢さんの結婚・・・これからおばあちゃんになる・・・と,次の世代へのバトンタッチという未来へ向かってまだまだ頑張ってくださいね。とりあえずは,ウイルス退治~
東京から大阪に来た7年半前は,こういう生活が待っているとは夢にも思いませんでした。jotenkiさんたちと楽しいfcreateな生活を夢見てました。でも,逆に「介護」というexcuseができなくなった今,趣味も遊びも含めて,自分のことをちゃんと考えなくては・・・と思います。
お互い自分の親のこともありますけれど(jotenkiさんは遠いからそれも大変ですね),また息抜きしましょうね。