Wilma's Diary

2005年いきなり始まった認知症介護生活。その時々の思いを忘れないために,自分のために書き留めています。

◇◆◇ お知らせ ◇◆◇

2012年11月11日午前10時
義母は,息子である私の夫に見守られて
天国に旅立ちました。


老いの重荷は神の賜物
古びた心に、これで最後のみがきをかける
まことのふるさとへ行くために
おのれをこの世につなぐくさりを
少しずつはずしていくのは、真にえらい仕事

何が起こるかわからない

2013-01-31 16:40:22 | 実母

先週のことです。

母から電話がありました。
実家のお隣のおじさん(Mさん)が亡くなった,と。

82歳。一人暮らし。
息子は海外赴任。
娘は東京在住。

うちも一人暮らしなので,何かとお互い頼りにしていたようで,
万が一のことを考えて,
お互いに鍵を預け,
緊急連絡先の交換をしていました。

で,その亡くなりかたが・・・

いわゆる「孤独死」
お風呂で倒れて,発見されたのが3日後。

うちの母も毎日外に出ないし,
親しくしているとはいっても,3,4日顔を合わせないことは珍しいことではありません。
何人かの方が,ずっとお風呂(道路に面している)に電気がついたまま
ということに気づき,
また,夕食に宅配弁当を取っておられたようですが,
その配達に来た方が,前日の分が取り入れられていないのに気づいた
(手渡しではなく,不在の場合の置き場所が決めていたらしい),
などなど・・・で,
これはおかしい,ということになったらしいです。
私の母が鍵を預かっているとか連絡先の交換をしている,
ということを知っている近所の方がうちへ来られたそうです。

それが・・・
その数日前,母が回覧板を持って行ったときに,
久しぶりに中へ入って,茶飲み話をしたそうで,
そのときに,
連絡先(Mさんの弟)を書いた紙が見つからないので,
再度書いて欲しい,とお願いしたのだそうです。
その紙を,今度はなくさないように,と電話帳にはりつけた,とたんの出来事。

なにかムシの知らせがあったのでしょうか。

お向かいのおじさんが,母が提供した鍵を使って開けよう,としたらしいのですが,
それはマズイ,と民生委員さんから言われ,警察に連絡。
それはそうですよね。
そうして警察が開けたところ,浴槽の中で亡くなっていたのだそうです。
検死の結果,発見されたのが月曜日でしたが,亡くなったのは金曜日,
心不全だったそうです。

そして,Mさんの弟さんに連絡をし,
そこから子どもさん達に連絡が行ったそうです。
子どもさん達は,何分遠くからなので,翌日到着。
そんなこんなで,お葬式は金曜日になりました。

母は,鍵や連絡先の交換をしながらも,
自分の方が絶対先だ,と確信していたそうです。
まぁ,10歳も違うので,普通に考えたら妥当なことです。
そういいながらも,相手の連絡先の確認をした・・・
う~ん,やはりムシの知らせとしか言いようがありません。

ふだんからご近所づきあいも多く,
決して孤立していたわけではない,
息子さんも,その数日前にメールの交換をして,
健康診断を受けたけど,とりあえずは問題なかった,
などと聞いていたばかりだったそうです。
それでも,こういう形で亡くなる・・・


春になったら息子さんは海外赴任を終えて帰ってこられることになっていたそうなので,
それを心待ちにしておられたことでしょう。
まだ82歳,車の運転もされていたし,
まだまだ人生を楽しむこともできたはず。

そう考えると,ちょっと早すぎるし,急すぎました。

入浴中の心不全・・・
苦しいのだろうか
一瞬のことなんだろうか
わかりません。

でも,でも,敢えて書いてみます。

一人寂しく誰にも看取られずに
数日間発見されずに,
ということは不幸なことかもしれないけれど,
見方を変えれば,
住み慣れた家で,
長患いすることなく,
ある意味誰にも迷惑をかけずに
逝かれた,
というのは悪いことではないのかもしれません。

たとえば,もし,倒れた直後に発見されて,
救急搬送され,一命をとりとめたとしても,
後遺症が残ったり,寝たきりになったりしていたら・・・・
(義理(後妻)のお母様がまだご存命で特養に入っておられます。)

何が幸せで何が不幸なのでしょうか・・・

今日母に電話をしたら,息子さんが昨日赴任先に戻って行かれたとのことでした。
春には戻ってこられるそうなので,家のことはそれから,なのでしょうけれど,
また,主のいない空き家が増えました。
義母宅の片付け途上の私としては,
いろいろ気になりますが,
そこまで私が口出しするのも憚れますしね・・・

そして,先週母はお隣のことで何かとワサワサ,ある意味張り切っていましたが,
またちょっと落ち込んでいるようでした。
あんたに迷惑ばっかりかけて・・私も,はやくコロッと逝きたい,
と,いつもの「口癖」が復活してました。
一番聞きたくない~言葉です。
だから電話したくないのです。

明日,デイサービスの見学に行くことになっていますが,
なんとか,利用してくれて,ちょっとでも気分が上向いてくれればと願うばかりです。


家じまい

2013-01-28 16:10:14 | 義母

年末に,デパートで,満中陰志の手配をしました。
時期が時期なので,松の内の明ける1月15日以降に届くようにしていただきました。
家族葬でしたし,お香典は辞退したのですが,やはり親戚関係はそういうわけにもいかず・・・
ってことで,昨今主流になりつつある(?)カタログギフトにしました。
先様にお好きなモノを選んでいただける,っていうヤツです。

カタログギフト,各デパート,似たようなものを出していますが,
実は,うちにもいただいたモノ(別のデパートですが)がありました。

それは,義母が昔勤めていた職場のOB会が会員の高齢化により解散したので,
その会費の剰余金で各会員に記念品として送られてきたものでした。
本来なら,義母の好きなものを選べばいいのですが,
義母が亡くなった直後に届いたのでした。
いざとなると,ほしいモノって意外とないものです。
食べ物でもよかったのですが,お値段にして8000円分ほどのコースなので,
超高級でもないし,何だか中途半端。
で,いろいろ見ているうちに,?と思うことが・・・

うちがお送りしたものと同じ値段のコースのカタログと
同じものもたくさんありました。
そういうものは,メーカー小売り希望価格がはっきりしているのか,
8000円程度でお店でも売られています。
しかし,モノによっては,実売価格が3000円くらいのものもたくさんあるのです!
自分でお金を出したモノではないし,
ましてや義母のモノではあるけれど,
どうせいただくなら,そんなに安く買えるものはソン!
と思ってしまう小市民なのでありました。

で,結局,注文したのは,オットのお酒。
ナポレオンでありまする。
瓶を飾っておくだけでも,ちょっとセレブな感じでしょ?

しっかし~,こんなことで,半日もアーダコーダやっている我々は,
所詮セレブにはなれませんねぇ

そんなことを考えながら,お送りした満中陰志でありました。



さて,それと並行して,
義母宅も片付けていかねばなりません。

まずはテレビと電話(フレッツ光)。
テレビは,一昨年地デジ化になったときに,ケーブルテレビに入りました。
最低のコースに入ったものの,月々2000円近いお金がかかっていました。
NHKの受信料以外にこれだけお金がかかるなんて,
テレビもタダでは見られない時代なんですねぇ。
テレビそのものも,まだ新しいので,うちに持ってきましたし,
もうケーブルテレビの契約は,無駄でしかありません。
2年加入のコースで契約したので違約金も必要でしたけど。

そうこうするうちに,NHKの受信料(1年払い)の引き落としが12月にあったことが判明。
いくら値下げになったとはいえ,テレビ自体もなく,ケーブルテレビも解約した今,
そんな無駄な話はありません。
あと1ヶ月とかだったら,まぁ仕方ないですけど。
というわけで,NHKに電話してみました。
そしたら,思いの外簡単に解約できて
10ヶ月分は返金されることになりました

電話は,オットが義母宅に週3回も泊まりに行くようになって,
やっぱりネット環境が必要ということで,フレッツ光に入っていました。
これももう必要ありませんので,解約~。
でも,あとで聞いたら,電話そのものも解約したとさ!

そして,先週,ちょっと家に行ってみたら,いくつか郵便物が溜まっていました。
その中に,水道局からのお知らせが・・・
しばらく水道が使われていないけれど停止しなくてもよろしいか,
というおたずねでした。
基本料金もかかりますし,漏水があっても気づきにくい,悪用されかねない
などのリスクがありますよ~って
しかし,今まだ家はあるし,これから片付けをしなくちゃいけないし,
手一つも洗えなくては困るので,
そのままにしておきたいと返事しました。

あとは,ガスと電気です。
今電気を使っているのは,照明と冷蔵庫。
でも,冷蔵庫は,今度行ったときに掃除して,コンセントを抜いてこようと思っています。
だけど,やっぱり電気はなくなると困りますので,解約はしません。

ガスについては,今更お風呂に入るワケでもないし,
必要ないと思うのですが,
3月か4月頃の少し暖かくなるころまでは万が一・・・
ということで今はまだそのままです。

あとは・・・金目のものは・・・ありません(^^;)
が,引き上げて来なくちゃいけない最大のモノは,
仏壇 ですかね~

家まるごとのガラクタ・・・どうするんだろ??
昔は,家を建て替えるとかいうときは,
家財道具ごと家を壊して,というのがあたりまえだったけれど,
今は,中身を空っぽにしなくちゃいけない。
というか,それ以前に,あの家をどうするかは何も決まってないのよね~
まぁ,これは,相続人であるオットと義妹が決めることですが。




 


十数年ぶりの歯医者

2013-01-28 14:58:34 | 日常

ひゃっ,今年になってから更新してなかったわ~
年末年始は私の母が泊まりに来て,ブログ更新どころかPC開けるのもなかなかで,
そのあとは,FBの方だけはなんとかおつきあい継続できてましたが,
しばらく間(マ)が開くと,
なんとなく長期欠席して久しぶりに学校行った時みたいにバツが悪くて・・・
そうこうするうちに,歯医者通いが始まりました。

1月6日。母が家に帰る日。お昼をお寿司屋さんで食べました。
そこに,アワビかトコブシかわかんないけど,
滅多と食べないネタがありました。
コリコリと固くって固くって・・・・
と,
バキッ,
歯が折れました。

左下の親知らずのようです。
その手前の歯も虫歯になっているようですが,
食べ物が詰まる不自由さを除けば痛むわけでもなく・・・
ということで,ここ10年以上歯医者には行っていませんでした。
この地に引っ越してきてからは一度も行ってないってことです。
義母のこともあったけど,
やっぱり痛いとか,抜けたとか欠けた,とか
そういうことでもない限りなかなか行きづらいものがあります。
でも,そろそろ,一度市民検診ででもチェックしてもらった方がいいかなぁと,
思い始めていたところではあったので,
ちょうどよい機会と思って,数日後近所の歯科へ行きました。

評判はよいらしいと聞いていたのですが,
改めて,HPを見ると,「口腔外科」の看板を上げていて,
親知らずの抜歯などが専門のようでした。

ずっとずっと昔,京大の近くの歯医者に行ったときに,
この親知らずのことを相談したら
「うちでは出来ません。抜くのだったら,京大の口腔外科を紹介します」
と言われていたので,そんなに難しいモノだったらまぁいいわ~と
放っていたということもあります。
10年ちょっと前,東京で最後に行った歯医者では,上の親知らずを抜きましたが,
そのときは割と簡単だったので,あの京都の歯医者はヤブだったのか・・・
などと思っていました。

ところが,今回,改めて説明を聞いてみると,
上の親知らずは簡単に抜けるそうで,
下のは,あごの骨と癒着していたり,
そこに神経があって傷つけたりすると
唇やあごのしびれが後遺症として残ることがある
とのことで,
やはり専門医でないと難しいのだということがわかりました。
なので,京大近くの歯医者がヤブだったわけではありませんでした。

実際折れたのは,親知らずではなく,その手前の虫歯の歯でした
しかし,それを治療するにしても,
どちらにしろ,親知らずは抜かねばならない,ということで,
先週の月曜日(21日)「手術」をしました。

場合によっては,肉(歯肉)を切開しなければならないとも聞いていたのですが,
それはしなくても抜くことができたのですが,
それでも大変でした。

というのも,

ブンブン~ガリガリっと器械でやるときに,
「舌を動かさないように」,
「ゴックンしないように」,
「鼻で呼吸してください」
といわれたのですが,
水(つば)がたまってくると,窒息しそうになって,どうしてもゴックンとしてしまうのです。
先生が「危ない!あかんあかん!」「鼻で,鼻で!」「舌を傷つける~!」と叫ぶのですが,
どうしても,鼻で呼吸を続けることは出来ません。
外から入る水は吸引してくれるようですが,のどの奥につばが溜まってきます。
オマケに鼻の奥からも鼻水が落ちてきます。

あまりに私が出来ないモノだから,
先生もあきらめて,
時間はかかるけれど,
ゴックンしてもいいようなやり方でしてくれました。

そして,最後は,歯を割って抜いていたようですが,
そのときに押さえつけられる,あごの骨の方が折れるんじゃないかと思うくらい
痛かった!

時間にして30分くらいだったでしょうか・・・・

診察台は4つあって,普段は患者を複数座らせておいて,
あっち行ったりこっち行ったりして並行して治療されるのですが,
親知らずの抜歯のときは,
他の患者は入れずに,1人に専念して「手術」を行うとのことでした。

抜いたあとのところを2針ほど縫って終了。

そのときはまだまだ麻酔が効いているので,ほとんど痛みは感じません。
あとからの説明によると,
親知らずが骨と癒着していたので,骨の方が傷ついて(=簡単に言えば骨折)いる。
数日後骨を修復しようと,白血球などが集まってくるので,
おたふく風邪みたいに腫れることがあり,
更に数日後は,赤血球の色が残って,青タンが出てきて,
さらに,その後重力によってそれが下に下がって首のあたりまであざのようになることがある,
という怖ろしい話を聞かされました

お昼前だったので,麻酔が切れるまでのあいだに,買い物に行って,
帰って昼ご飯を食べよう(薬を飲まないといけない)と,
スーパーに寄って帰りました。

本当は3時間くらい食べないで下さいと言われましたが,2時間ちょっと経った頃から
なんとなく痛みが出てきたので,今のうち!と思って,簡単な昼食を摂りました。
そして,夕食の準備ができないかもしれないと思って,
おでんを仕込みました。

その後痛み止めを飲んだものの,やはり夕方まで痛みは最高潮
今日はガンガン冷やして下さいと言われてたので,保冷剤を当てて,
防寒用ヘアバンドを巻いて,
こたつむりになること数時間。

なんとか夕食は少し食べることができました。

実際,口の中は痛くなかったのです。
痛いのは,ゴックンとしたときのあごの下からのどにかけて。
耳の下も痛かったです。
でも,夜寝るときも,痛くて寝られないと言うほどでもありませんでした。

腫れてくるかもしれないという水曜日以降も,
ほとんど腫れることもなく
痛みも和らいできて,
むしろ,口の中の傷の痛みを感じ始めたのが
昨日あたりからでした。

で,今日は1週間後の抜糸のために行きました。
引き続き,今日今から,虫歯の治療をすることも出来るけれど,
どうしますか?と聞かれました。
神経をぬかないといけないので,また麻酔しないといけないと聞き,
もうちょっと親知らずのところが落ち着いてから,ということで,
来週からということでお願いしました。
再び,虫歯の穴に仮の詰め物をしてもらって,今日は終わりました。

あっという間に終わったので,
家に帰って洗濯の続きをしたり,
掃除をして,
12時半頃,
昨夜の残り物の鶏じゃがと
今日の朝食の残りの白菜とベーコンのスープに豆腐を入れたモノでお昼を食べてました。
これまで,私はどちらかというと,
左(今回親知らずを抜いた側)でモノを噛む習慣だったのですが,
最近は意識して右で噛んでいます。
今日も詰め物が気になったので,右で食べていました。
鶏肉の一切れが少し固かったくらいで,他は柔らかいとろとろのモノばかり。
なのに,突然,
ガリッ!ボロッ!
最初鶏肉の骨かいな~と思いました。
が,やはり,詰めてもらったばっかりのが外れたのでした。

午後の診察時間開始を待って,電話をしたら,
すぐに来て下さい,とのこと。
早速出かけました。
1日に2回も行くことになろうとは!
もちろん無料で,平身低頭でした。

次回はまた来週月曜日。
この歯の治療だけで3~4回かかるのだそうです。
いずれ,右の親知らずも・・・だし,
何より,やはり何年も歯医者に行っていないと歯石も溜まるし,
実際歯周病も指摘されているので,
今年は歯医者通いの年となりそうです