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2013春学生体験記inザンビア 千葉大学  新 真大さん    

2013年04月01日 | 未分類
2013年3月、IFMSA(国際医療保健連盟)に所属する学生がTICOが活動しているザンビアのモンボシの村で、
2泊3日のビレッジステイを行いました。
千葉大学医学部 新 真大から感想が届きましたので、ご紹介させていただきます




今回私は国際医学生連盟の数あるプロジェクトの一つで、アフリカの公衆衛生を学び伝えるという目的を持つ「AVP」のザンビア派遣の活動の一部として、TICOの活動拠点であるモンボシ村でTICOの協力のもと、ビレッジステイ・ヘルスポストや学校の見学を行った。2泊3日のビレッジステイの際、私はマケニ地区(村の中心に位置するヘルスポストから車で1時間半ほどかかる場所にある)の家に泊まりました。料理はかまど、トイレは庭に穴が掘ってあるだけ、日が沈めば一面真っ暗・・・日本の現代の生活とかけ離れた生活がそこにはありました。しかし、私はそこで貴重な時間を過ごしました。そこで感じたことを2つここで述べさせていただきます。

2日目、となりの家に住むCHWの男性に案内されて、マケニ地区の他のCHWの家をたくさん回りました。そしてあるCHWの家(レンガ造りで8畳ほど)に案内され、インスタントの紅茶と食パンを振舞われていたとき、背の低い棚の上に「WHERE THERE IS NO DOCTOR」というボロボロの本が置いてあるのに気づきました。何人にも何回も読み古されたこの本(全員持っているわけではなく、村に1つだけと言っていた)をみてCHWの人たちは、自分の村に医療者が不足している状況を正確に把握した上で、村の人々を助けるために自分たちができることしようという思いを感じました。

村の人々はみんな優しく気さくな人ばかりでした。といっても英語が拙い自分にはどうしても言語の壁を感じてしまう瞬間が何度もありました。私のステイ先の母上は全身から優しさが溢れ出るような方でした。この母上と同じ家に泊まった仲間と一緒にザンビア料理を作ったり、洗い物をしたり、朝日をみたり、電灯のないなか夜まで日本とザンビアのことで語り合ったりしました。2日目の夕方、家周りから帰ってきたあと、私は自分が聞きたかったある質問をしました。内容が抽象的で、そして本心の答えが聞きたかったので、自分がどんな思いで聞くのか自分のこともしっかり話す必要がありました。一生懸命自分のことを伝え、そして聞きたいことを投げかけるとき、ステイ先の母上は優しく真摯に、包み込むように話を聞いてくれました。この時私は「本気で伝えようとすれば、たとえ言語の壁があろうと、聞く意思がある人には届くんだ。」ということを肌で感じました。質問のこと以上にこの気づきが自分のなかで大きな収穫でした。

最後の3日目に別れるとき、一緒に泊まった仲間と共に車の中で泣いてしまったほど、いい時間を過ごすことができました。TICOのみなさんありがとうございました。



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