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御所市・條ウル神古墳 前方部でも埋葬施設発見

2017年07月15日 | Weblog
 14日、御所市教委の調査で、條ウル神(じょううるがみ)古墳(全長約70m前方後円墳、6世紀後半)で、前方部にも後円部と同様に被葬者を埋葬した石室と石棺があったことがわかった。
 昨年に同古墳の前方部に調査区を設定し、発掘調査したところ、深さ1.7m以上の「落ち込み」を確認し、中から円筒埴輪や古墳時代の須恵器に混じって、凝灰岩製の石棺の破片や、花崗岩製の石室石材の破片が多数見つかった。落ち込みは前方部につくられた石室跡で、中に被葬者を納めた凝灰岩製の石棺があったとみている。石室・石棺は破壊されたと推定される。
 條ウル神古墳の被葬者は巨勢氏の兄弟(後円部は兄、前方部は弟ら)が埋葬されていた可能性があるとしている。
橿考研付属博物館(橿原市)では15日から始まる速報展「大和を掘る35」で石棺片を初公開する。
[参考:産経新聞]

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條ウル神古墳
  2015-03-28 全長70mの前方後円墳


前方部でも埋葬施設発見 奈良県御所市の條ウル神古墳 巨勢氏首長の兄弟らを埋葬か
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御所市・條ウル神古墳 全長70mの前方後円墳

2015年03月28日 | Weblog
 御所市教委が27日、巨大な横穴式石室と石棺が見つかった奈良県御所市の條ウル神(じょううるがみ)古墳(6世紀後半)が、全長約70mの前方部を南に向けた前方後円墳とみられることがほぼ確実になったと発表した。
 2001年度の発掘調査で、蘇我馬子の墓説がある明日香村の石舞台古墳(方墳、7世紀前半)に匹敵する規模の石室(長さ約7・1m)があることが判明。家形石棺(長さ約2・7m)も最大級で、大和政権を支えた巨勢の墓と考えられている。これまで、大型の円墳あるいは全長100m級の前方後円墳などとの説があったが、はっきりわからなかった。
 石室の近くから祭祀に使われたとみられる土器から、築造時期が6世紀後半である可能性が強まったとしている。
 現地は埋め戻され、現地説明会はない。
[参考:共同通信、NHKニュース、TVM奈良テレビ、産経新聞]
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