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エネルギー資源と国際戦略

2013-01-08 | 記事

エネルギー資源と国際戦略

原子力開発が問題視されたわが国で、エネルギー問題は、国家の存続に関わる大きなアジェンダである。今から44年前になろうか、国家機密に関わるテープが手に入り、耳を澄まして、録音を解析した経験がある。経団連の重役たちと政治の中心にある政治家も参加していたと思う。経団連の永野重雄は、経済界の総理として君臨していたので声も十分すぎる程鮮明に聞こえた。

それは、当時としては、ご法度に近いソビエト(現ロシア)から天燃ガスを引くパイプラインを北方領土を通して、わが国にエネルギーの供給元をを確保するという重大思考である。つまり、アメリカには、相談なしで、事を成し遂げようとした日の丸を背負った財界人の未来への強い決断が存在したのだ。北方領土を返還を悲願としたわが国は、現在に至っても、埒があかない外交にいささか、疲弊さえ感じられる。

今、ロシアは天燃ガス供給の大国として、日本に売りこむ戦略をプーチン大統領を筆頭に動き始めた。それは、日本が六兆円もの石油を輸入しなければ、電力さえも賄えないことを熟知しているからだ。ところが、輸入大国であったアメリカで、100年間の埋蔵量のあるエネルギー源がノースダコタに発見、その他の地域も勢いずいて、油の採掘に資金を投じ始めた。アメリカは、もう、中近東をあてにしなくても、自活できる神の力を得たのだ。日本でも、埋蔵はないか、試験されているが、黄金峡は発見できない。

でも国家戦略として、アメリカから、輸入することも、友好国としてできるのであれば、ロシアの天燃ガスを買う代わりに、北方領土返還の問題をテーブルにの絶好の機会ではないか。ロシアもガスを売って、円滑な経済を思考するならば、北の新地も日本に返還しても、国際間でとやかくいうところはあるまい。ロシアは、安い額でアラスカをアメリカに渡した経験があるから、簡単な話ではないが、ロシアにしては、損にこだわる理由もあるまい。中近東も、いつまでもオイル栄華は、続くと思ってはいけない。アラーの神も、中近東に試練を与えるに違いない。国際戦略は、目まぐるしく動く時に応じて、迅速に対応しなければならない。

いまの、経済界、政治家に、それだけ、度胸が据わっている御仁がいるかどうか、疑問があるだけに、チャンスを逃がしそうだ。

経済界のトップが集まる新年会で、財界人が、一言色紙に、書いていたが、小学生が書く字よりもお粗末で、恥ずかしく思ったのは記者だけか。

字すら満足に書けない、経済人、政治家、まことに頼りない。能書き一人前だが、勉強不足のやつらばかりだ。薄汚れた町工場の親父の書いた、字が

立派だったのには、救われた気がした。

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