夢幻遺跡

主にモンスター・コレクションTCGについて

「けものフレンズ」という物語

2017年03月27日 | 日記
!!サンドスターロー注意!!
この記事には飛躍や妄想による考察が多く見られます。一般参加者の方は避難して下さい。


「けものフレンズ」、僕は皆さんが魅力に気づき始めた3,4話あたりにその存在を知ったクチです。お陰様で第1話を愉快なコメントと共に観る事ができ、すんなりフレンズ化しました。

そんな新参フレンズの僕が書く拙い考察(半ば妄想?)です。


中国の方が指摘していた事ですが、
「このアニメは恐ろしい。なにがって、こんなに使い古されたストーリーで、次に何が起きるのか予想でき、他のアニメで数え切れないほどに見てきた展開。なのに、ここまで心を震わせる。」

けものフレンズは王道の物語をいくつも内包しています。
・自分探しの物語(何者か分からない主人公が巻き込まれながら、最終的にその役割を果たす)
・救世主の物語 (フレンズにとってかばんちゃんは全く異質な力を持つ者で、その力によって問題を解決する)
・目的地に向かいつつ(メインストーリー)、道中お使い(サブイベント)をし、パークの危機(ラスボス)を迎えるというRPG構成
…これらは古くから何度も繰り返されてきた物語の型です、そしてそれ故に洗練され、現代でも通用するものになっています。

しかし、単に王道の物語の型に収めただけならば陳腐化は免れません。それなのになぜ。けものフレンズは僕たちの心を震わせるのか。

僕はその理由の1つに「伏線」があると思います。
もちろん、他にも「キャラクターの魅力」「背景」「動き」「ほんへ」など色々あるのですが、この記事は最終回の予想も兼ねて伏線に絞って書きます。

伏線の何が素晴らしいのか。それは「貼り方」と「誠実な回収」です。
まずは貼り方について。こちらのツイートを引用させていただきます。

僕は2話当時、「橋は流されたんだろうなー。バスはー…わかんないや!」でした。まさかあのシチュエーションにまで意味があったとは…
そしてこのような伏線の貼り方、回収の仕方をするからこそ、
「この謎は絶対に解き明かされる」
「投げっぱなしなんて事はない」
「この行動にも意味があるのではないか…」と信頼して考察を深める事ができると思うのです。
「#けもフレ考察班」のハッシュタグが盛り上がっているのも納得です。

さて、それを踏まえて11話時点でまだ回収されていない謎を見ていきましょう。

「かばんちゃんは何者なのか?」
サンドスターによって生まれた事はほぼ間違いないのですが、ミライさんの骨から生まれたフレンズなのか、それともかばんや帽子から生まれたセルリアンなのか…
僕はセルリアン説を推します。セルリアンである事によって、オオカミが話した「セルリアンと自覚(10話)」についてが回収されますし、かばんちゃんが黒セルリアンに入っても意識を失わなかった(11話)事が説明できるからです。

「青いセルリアンは何由来?」
最初の雑魚とゲートを塞いでいたヤツ(1話)、あれが何から生まれたセルリアンなのか解らないんですよね…
赤いの(4話)は熔岩と誰かが予想していましたし、紫(9話)は雪だから雪崩のように滑ってきたと説明がつくのですが…

「観覧車はどう絡んでくる?」
トキが飛んでいる時(3話)にチラッと映った観覧車、あれが物語に絡むとしたら「ゆうえんち」がタイトルである最終話かなと。
黒セルリアンに当てて海に落とすとか?

「ヒトのそばにセルリアンが現れる理由」
ハカセ&助手が別れる前に言っていた忠告(7話)。セルリアンは無機物+サンドスターであり、フレンズを捕食します。
捕食されたフレンズは喋れなくなる+記憶を失う(11話)=ヒト成分(知性)が減少する?
果たしてセルリアンはヒトも捕食するのか。するならば知性を欲していたという風に言えますが、違ったとしたら?
もしかしたらセルリアンはヒトが島に侵入した事によって、ヒトが持つ何か(知性とか)に触発されて生まれたのかもしれません(ほぼ妄想)。

「山について・四神の石版について・ミライさんの来た時期」
既に様々な考察が出ていますね。それを参考にしつつ、飛躍的な妄想考察()をかまします。
僕はジャパリパークについて2回人間の干渉があったと考えます。理由は四神の石版。これ、自然物に見えませんよね。そしてミライさん達が埋めた訳ではない。
これは地球人、もしくは宇宙人(初代サーバルが宇宙人って言うの(10話)に不自然さを感じました)がサンドスターρを浄化するために埋め込んだものと考えられます。これが初回の干渉。
2回目の干渉がミライさん達の時代(いわゆるアプリ版)。
この時代の末期に軍による山への爆撃があり(通常のセルリアンを討伐するためにサンドスターの元を絶とうとした?)玄武の石版がずれ、サンドスターロー+兵器で黒セルリアンが誕生する。
黒セルリアンによって爆撃機は撃墜される(11話)。ミライさんはバスを使って黒セルリアンを橋上に誘導し、水中に沈め倒す(2話)。
なのでミライさんのメッセージがたくさん残っているのは山の近くだが、遺物からかばんちゃんが生まれたのはさばんなちほーである(1話)。
…って感じかなぁ。

「島について」
大きく分けて
・創作上の島
・日本のある部分がモデル
の2つの説がありますね。しかし、後者の場合かばんちゃんが眺めた対岸(11話)がどこなのか説明が難しいです。
日本沈没→ジャパリパークへ→閉園へ、という2重の滅びだとしたらなかなか重いですね…
後者の説の中で興味深く思ったのがこちら。引用させていただきます。

各要素を見てみるとどれも興味深いですね。特にゴミとセルリアンの関連付け。
ミライさんの時代のセルリアン騒ぎは、開園後、お客さんが捨てたゴミとサンドスターが反応して大量発生した、というストーリーかもしれません。

「黒いセルリアンの特徴」
なぜ光の方向へ向かうのか、なぜ水に弱いのか…ぶっちゃけ解りません;

あとはストーリー予想

「喋れなくなる、記憶がなくなる」
これはストーリーに絡んできてくれます(信頼)。
僕はかばんちゃんセルリアン説を推しているので、サーバルちゃんがなるんじゃないかな?
でもだいじょうぶ!きっとうまくいくよ!

「かばんちゃん、海をわたる」
サーバルちゃんと一緒かお別れかは分からないけれど(「また、さばんなちほーにも寄ってね!」→「やっぱり、気になるからもうちょっとついて行こうかな」な気がする)、10話で口にしていたので対岸へヒトを探しに行くはず。
この結末にたどり着くために、かばんちゃんは復活するし、黒いセルリアンは必ず倒されます。
OPの「♪夕焼け空に」のシーンで木材をサーバルちゃんが、縄をボスが持っていたので、それらを使っていかだを作るんじゃないでしょうか。


最後に。
「伏線を張る」という行為は物語の特権だと思います。
僕たちが日常生活を送る上で、「シッポ」が見えるか見えないかのギリギリのラインで、美しい必然性と共に現れる事はそうそう無いのです。そしてそれは世に溢れる物語に対しても言える事かもしれません。

王道の良さを、美しい伏線張りを、考察の楽しさを。再確認させてくれてありがとう。けものフレンズ。田辺さん。そして、たつき監督。

最終話、楽しみにしています!!

「地球を冒険するには遅すぎ、宇宙を冒険するには早すぎる時代に生まれた我々だが、けものフレンズ最終回の展開を予想できるこの期間に立ち会うことができた。生きるとはなんと素晴らしきか」


※追記

島について、プロジェクトの世界観では「海底火山が噴火してできた」との事です。
だとしたら地球のどの位置にあるかはあまり気にせず、モデルとなった地域の予想だけで済みますね。

まだ残っていた謎その1。アライさんが作戦会議の時に言った「かばんさんは言ったのだ、困難は群れで分かち合えと」的なの(11話)。
これはアライさんの創作ではなく、別の「かばんさん」の存在を示唆しているのではないでしょうか。
そして更に。ミライさんは鞄を背負っていません。かばんちゃんとは髪の色も違いますし、ミライさん→かばんちゃん以外の可能性も十分考えられると思います。

まだ残っていた謎その2。虹色に光るボスの目の周り(11話)。
考察班から、他のラッキービーストと連絡を取っているのではないか、という説が挙げられていました。
有力だと思います。最終話に今まで出てきたフレンズ達が協力して、遊園地で黒セルリアンを退治する…ウーン王道!!


※追記2
フレンズが知っている単語・知らない単語を分けると何か見えてくるかもしれない…
例えば「♪ガ~イド~ガ~イド~サ~バン~ナガ~イド~♪」のセリフ(1話)って今まで何の気なしに観てたけど、パークガイドと過ごした記憶がどこかにあって、その真似ができてご機嫌だったのでは?
また初代サーバルちゃんとミライさんの会話で『宇宙人』って単語が出て来た不自然さは前に書いた。
図書館に行くようなフレンズはともかく、そうでないフレンズが唐突に「何でその単語知ってんだ?」みたいな言動したシーンは他にもありそう。
調査がとくいなフレンズはぜひ。

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