tetsuとhirokoの気まま旅

自作キャンピングカーでの日本一周を目指す旅

今回の湯治でやり始めたこと  ドローインと丸いす

2020-10-31 21:57:06 | 旅行
『ドローイン』は、いつだったかテレビの健康バラエティー番組で、何処其処の大学の先生が紹介していたのを見て、初めて知りました。
腰痛など腰回りに問題がある人の、理学療法の為考案されたものだそうで、姿勢をただし、体幹の筋肉を鍛える効果があるそうです。 

恥ずかしながら、私は家族の中で食事中の『食べこぼし』かいちばん酷いのです。
母親…じゃなかった…ひろ子さんに『背中を丸めて食べてるからこぼれるのヨ。もっと前に出て食べなさい!』と、怒られています。姿勢よく食卓に向かっていれば、怒られる回数が減りそうですが、私にとっては楽なスタイルですので、なかなかやめられません。聞こえない振りをして、小言が通り過ぎていくのをひたすら耐えています。

湯治の予約が決まってから、一番に思い付いたのは、『湯治の間に姿勢を良くしたい。』でした。
そこで、『ドローイン』が頭に浮かんだのです。

ポイントは、
①背筋をまっすぐ伸ばして立つ。
②お尻の穴をすぼめる。
③肩甲骨を、後ろに引く。
④おへそを全力で凹ませる。
の4項目です。
番組中テレビの前でやってみましたが、結構大変なので、その後やることはありませんでした。
湯治初日、部屋でやってみました。
まず、何かにつかまっていないと、まともに立つことすらおぼつきません。その上、四つの動作を同時にするのは至難の技です。何れかに集中すると、他がおざなりになります。
20秒でも効果があると言う触れ込みでしたので、取り敢えず20秒! 口の中でカウントしました。
やり終わったあとの感想は
『マッ やってみようか!』でした。
その1週間後には、何かにつかまらなくても、1分間立っていられるように
なりました。
力のかけ具合、配分のコツが掴めるようになり、2週間後には3分間立てるようになりました。20日後の今は、6分間出来ています。
6分間全力は到底無理なので、初めの1分とラスト1分に気合いを入れて、途中はおへそを凹ませることに意識を向けるようにしていますが、なかなかうまくいきません。
私のやっているのは、おそらくチャンとしたドローインではなく、『ドローインモドキ』の類いだとおもいますが、この頃はだんだん面白くなってきました。
特にスケジュールは決めていませんが、朝いちばんと寝る前の入浴時には6分ずつやっています。普段は忘れていますが、思い立った時2分とか3分位(口の中でのカウントなので、アバウトです)やるようにしています。
日中、入浴時とか歩いているとき、食事の用意をしているときなど、気が付けば、おへそを凹ますようにしています。

湯治に来るとき、いつも持ち込んでいる赤いキャンプ用のイスは、座るととても楽なのですが、ここは思いきって背もたれなしの丸椅子を買いました。
この頃は多くの時間、この椅子に座って外を眺めているか、ぬくぬくした布団の上でゴロゴロ過ごしています。
おへそを凹ましながら

効果の程はまだわかりません。
ただ、ドローインの習慣が根づきつつあるようには思います。





今回の湯治でやり初めたこと

2020-10-29 14:01:53 | 旅行
まず、自分の『脚の痛み』と時間をかけて向き合ってみました。
一番辛い痛みを感じるのは、夜中や朝起きてトイレに行こうと歩き始める時です。起きたばかりの右膝はこわばっていていてまっすぐ延ばせず、足をつくと膝に激痛が走り、体重をかけられません。でも、手摺と杖を頼りに痛みを我慢しながら、部屋に戻る頃には痛みはやや緩和しています。食事の時など、椅子からかの立ち上がりや車から降りる時も同様です。
私の母親もそうでしたが、『変形性ひさ関節症』の患者さんは皆同様の痛みを感じているようです。
私の場合、その時の痛みの中心は膝の外側の部分のように感じます。普段、手摺 杖で動いている時は、膝全体に違和感 鈍痛を感じますが、我慢できる範囲内です。
散歩したりして少し長い距離を歩いた時には、まず膝の裏側の外側辺りに痛みが出てきます。そして、膝の内側、膝頭の上のあたりにやや強い痛みか出てきます。
次にその下側にキリキリとした痛みが出てくるとギブアップです。
この時椅子に座るなどして、脚に体重が架からないようにすれば、痛みは軽くなります。
受診した数ヶ所の整形外科の先生は、人によって話が違います。同じようなレントゲン写真を視ながら、病名は同じですが、『はり薬を出しますから、様子を見てください。』『理学療法をやりましょう。どうしても駄目なら、人工関節もありますから…』『末期と言う訳ではありませんから、歩いたり軽い運動から初めて、筋肉をつけていくようにしてください。』まで、色々です。今考えれは、最後の先生が重要な示唆を与えてくださっていたのだと思いますが、私に脚が痛いから歩けないんです!と言う思いが強く、せっかくのアドバイスを遠ざけてしまいました。

自分が『変形性ひざ関節症』になった経緯を振り返ってみました。
長年自営で内装工事業を営んでいましたが、10数年前右膝に違和感 痛みを感じるようになり、生活の事もあるので恐る恐るひろ子さんに話したところ、
『もう潮時じゃない? 仕事やめたら、贅沢はできないけど何とか食べては行けるから!』との返事でした。経理を預かるひろ子さんは思った以上のしっかりものでした。
この頃、元請け会社から住宅点検の仕事のオファーがあり、引き受ける事になりました。内装業よりは体に負担の少ない仕事です。数人で回す小さな会社ですが、報告書作りを引き受ける事になり、通勤ゼロ分の完全なデスクワークになりました。

業績は順調でしたが、いま考えればこの楽なデスクワークが私の『変形性ひざ関節症』を悪化させたのだと思います。
事務所は自宅内にあり、あまり歩く事のない椅子に座りっぱなしの生活が、私の脚腰の筋肉を削いでいったのです。ふくらはぎや太ももが二回り細くなった分、お腹回りが脂肪で二回り太くなりました。

新しい仕事の面白さもあり、順調な業績と背中合わせの忙しさが『膝の不調』を忘れさせていました。
この時期、専門医の適切なケアを受けていれば、『変形性ひざ関節症』を悪化させずに済んだと思います。

痛みの発生場所 症状の進み方から私の膝の痛みの原因は『膝回りの筋肉の脆弱さ』にあると思います。
今までも、膝の筋肉を鍛えれば膝痛は治せると思って、いろいろやってきたつもりでしたが結果が伴っていません。

それは何故なのか?
方法が間違っていたのか?

それを今までとは違う角度から考え直し、自分なりに整理解き明かして、
痛み除去 膝強化 再発予防に繋げたい!
それが、私が今回ここでやり始めた事であり、湯治をしている目的です。

今回ここで湯治している、もう一つの理由

2020-10-27 18:45:45 | 旅行
ここに来る前、紅葉のシーズン前だし人も少ないだろうから、ひろ子さんが行きたがっていた『奥日光』に行ってみようと言うことになりました。
練馬インターで関越自動車道に乗り、沼田から片品村 金精峠を越えて奥日光に入り、一泊(車中泊)して、翌日宇都宮から東北自動車道で東京に戻る 300キロ程のルートです。
朝、天気はまぁまぁ! いよいよひろ子さんが歩きたいと言っていた『奥日光戦場が原』です。目の前に男体山も良くみえています。いつものように、私は行けないので車の中で留守番です。
散策に出てから二時間程して戻ってきたひろ子さんの第一声は、『人は少なかったけど、ほとんどご夫婦とかカップルで、悲しかった…』でした。
この数年、どこに行っても私は車で待っていて、ひろ子さん一人で見て回るのが普通になっていて、『一人じゃツマンナイ!』とは良く言っていましたが、『…悲しかった…』は初めて聞いた言葉でした。

家で『早く脚(あし)治してね!』は、ひろ子さんの口癖ですが、最近の私は、『治る』とは思わなくなり初めています。
取り敢えず何とか車には乗れるし、趣味の日曜大工の類いも、一人では無理なところはひろ子さんに手伝って貰って、何とか楽しめています。
漠然と、脚が治らなくてもこの生活が続けられればいいかと思い始めていたのです。
ひろ子さんの一言は、そんな私に本当に脚を治したいと再度考えさせるきっかけになりました。
ご多分に漏れず、一時私も数ヶ所の整形外科、整体 はり お灸 マッサージ オステオパーシー等々、評判を聞けばいろんなところに出掛けて治療を受けましたが、結局どれも一時的に良くなったような気がするだけで、気が付けば少しずつ悪化しています。いつの間にか、自宅でも手摺 つえが離せなくなっていたのが現実です。

ひろ子さんの一言が、自分の為ひろ子さんの為もう一度『脚』と向き合い、人任せではない自分の治療の基礎固めを努力をしてみようと考えたのです。
その為今回持ってきたのは、数十冊ある関連の本から二冊の本と健康オタクの断片的な知識だけです。
今までとは違った『湯治』にしたいものです。


後生掛温泉にて

2020-10-24 13:15:45 | 旅行
湯治宿に到着後13日目。外の景色も少し変わりました。






朝から小雨。
露天風呂に入ってたら、雨垂れの向こう側で小雪が舞いはじめました。風に流されて来たのか、雨粒とは違う動き方をしています。
ここ八幡平も、いよいよ冬の到来のようです。

私が後生掛温泉を知るきっかけは、七年前、私の妻(その実態はほとんど母親!)であり唯一の親友であるひろ子さんと車での日本一周の旅をしているときでした。乳頭温泉郷から玉川温泉を巡り、小屋がけの岩盤浴を経験して、駐車場にもどってひと休みしていたとき、ひろ子さんは近くの車の女性と何やら話し込み、耳寄り情報を仕入れてきました。
それは玉川温泉もいいけど、脚腰ならここから車で3.40分行ったところにある『後生掛温泉』がいいよとの話でした。
玉川温泉は全国的に有名ですが、当時の私では後生掛温泉の名前は何処かで聞いたことがあるかなくらいの認識でした。
最後に、自分がガン患者だと明かしてくれたひとがせっかく教えてくれたんだから、行ってみようということになり、車で向かいました。
その時は日帰り入浴でしたが、とても温まり脚が軽くなりました。
ここは『馬で来て、足駄で帰る後生掛』と言われる、この辺りでは脚腰にきく名湯だとのこと。また、本当のよさはオンドルの部屋で湯治するのが一番との話しも耳にしました。
その頃私は脚に不調不安を抱えていたので、おおいに未練はありましたが、その時は北海道一周を目指していたので湯治は断念しました。しかし、結局は翌年から六年間毎年お世話になることになりました。
あの時あの方と巡り会わなければ、多分私は今此処には居なかったと思います。
 私は自宅では手摺-杖がないと生活出来ない状態ですが、後生掛温泉の館内では何とか杖なしで過ごせています。ここには私のような人が大勢いるようで、どこも悪そうには見えない方が、話してみると脚腰に障害を抱えているという方が多いのです。県外からの方も多く神奈川、京都、岡山、福岡の方も居られます。
これが、私がここに来る理由です。

秋田県八幡平 後生掛温泉にて

2020-10-23 14:24:56 | 旅行
此処についてから12日経ってしまった。
特に何をしたという訳ではない。温泉に浸かり自炊の食事を食べ、気が向けば散歩したり軽い運動をしたりはするが、ほとんどは四畳半の個室でゴロゴロしてるいる。






宿に到着したときは、ここら辺りからアスピーテラインの『蒸けの湯』のうえ
辺りまで丁度紅葉の絶好調の時期で、見事な絶景か広がっていました。