tetsuとhirokoの気まま旅

自作キャンピングカーでの日本一周を目指す旅

後生掛温泉にて

2020-10-24 13:15:45 | 旅行
湯治宿に到着後13日目。外の景色も少し変わりました。






朝から小雨。
露天風呂に入ってたら、雨垂れの向こう側で小雪が舞いはじめました。風に流されて来たのか、雨粒とは違う動き方をしています。
ここ八幡平も、いよいよ冬の到来のようです。

私が後生掛温泉を知るきっかけは、七年前、私の妻(その実態はほとんど母親!)であり唯一の親友であるひろ子さんと車での日本一周の旅をしているときでした。乳頭温泉郷から玉川温泉を巡り、小屋がけの岩盤浴を経験して、駐車場にもどってひと休みしていたとき、ひろ子さんは近くの車の女性と何やら話し込み、耳寄り情報を仕入れてきました。
それは玉川温泉もいいけど、脚腰ならここから車で3.40分行ったところにある『後生掛温泉』がいいよとの話でした。
玉川温泉は全国的に有名ですが、当時の私では後生掛温泉の名前は何処かで聞いたことがあるかなくらいの認識でした。
最後に、自分がガン患者だと明かしてくれたひとがせっかく教えてくれたんだから、行ってみようということになり、車で向かいました。
その時は日帰り入浴でしたが、とても温まり脚が軽くなりました。
ここは『馬で来て、足駄で帰る後生掛』と言われる、この辺りでは脚腰にきく名湯だとのこと。また、本当のよさはオンドルの部屋で湯治するのが一番との話しも耳にしました。
その頃私は脚に不調不安を抱えていたので、おおいに未練はありましたが、その時は北海道一周を目指していたので湯治は断念しました。しかし、結局は翌年から六年間毎年お世話になることになりました。
あの時あの方と巡り会わなければ、多分私は今此処には居なかったと思います。
 私は自宅では手摺-杖がないと生活出来ない状態ですが、後生掛温泉の館内では何とか杖なしで過ごせています。ここには私のような人が大勢いるようで、どこも悪そうには見えない方が、話してみると脚腰に障害を抱えているという方が多いのです。県外からの方も多く神奈川、京都、岡山、福岡の方も居られます。
これが、私がここに来る理由です。