水徒然2

主に、水に関する記事・感想を紹介します。
水が流れるままに自然科学的な眼で解析・コメントして交流できたらと思います。

海溝沿いの「ゆっくり滑り」 巨大地震の引き金か 発生予測に応用期待したいという。

2014-03-12 | 諸悪発生要因の考察とメカニズム仮説

 '14-03-11投稿、追加・修正

  【注目】小規模地震発生地域と大規模地震との連動性に係る情報 小規模地震の群連発には要注意か?!(2014-03-06)に記載しましたが、巨大地震が発生した三陸沖において3.11前の数日間小地震が群連発していたことが特筆されます。 >>詳しくは
 
 
したがって、
小さな規模の地震が立て続けに連発することは巨大地震の予兆かもしれない!?と思っています。

 加えて、内陸地ですが、
岐阜県飛騨地方で2月27日に小地震が群連発していましたが、
巨大地震との連動性に係る因果関係については?
個人的には現状、不詳ですが、距離が離れていても注意が必要か?と思われます。
>>詳しくは

ニュージランド、バヌアツ、ソロモン、台湾、四川の地震、および、フィリピンの噴火とわが国の地震との連動性、および、大した揺れを感じない小さな地震の群連発に対して個人的には、メカニズム不詳につき気になるところですが、
 距離が離れていても火山帯周辺での大小さまざまな地震、火山噴火は連動的に引き起こすトリガーとなる可能性を秘めていると思われます。

ちなみに、三陸沖の昨今の発生回数5回であり、3年前と比較して少ないようです。
>>詳しくは 

   3.11から思うことは、巨大地震の予兆として、大した揺れを感じない小さな地震の群連発だからといって
油断せず、今後注意することが必要ではないか?と想われます。
>>詳しくはtenki.jp過去の地震情報

 

 しかしながら、既報までにて地震の予測記事を調べていますが、その規模の大きさから遠く関西方面まで異常な揺れを感じたと記憶に残るあれほど大きな災害をもたらした地震であったにもかかわらず、なぜその予兆を予測できなかったのか?いまだに脳裏をかすめます。 

 

 後から、このような理屈、メカニズムで発生したとの専門家の説明がありますが、的確な日時の予測は無理としても、単なる脅しではなく、事前に可能性を示唆する助言があれば、不意打ちではなく、心の準備、心構えも脳裏にあり、避難もスムーズにいくのでは?と思われます。

 

 以前から、記憶に残る記事として、
地震および津波に係る記載(その52:ニュージランドでスロースリップ現象のM7地震続いているという。)(2013-06-08) がありますが、ニュージランドといえば、引用記載「五大に皆響きあり:(Sat, March 05, 2011)」によれば、  
http://ameblo.jp/renshi/entry-10821456675.html
  (1)「・・・地震と生物の迷走ニュージーランドで2/20に鯨が打ち上げられ、2/22に地震が起きたというが、その後、3.11は記憶に新しいが、不気味な無感地震が続いていた」という。

 msn産経ニュース
5カ月間続く“スロー”なM7地震 NZでスロースリップ現象、過去に日本でも
2013.6.7 06:09
http://sankei.jp.msn.com/wired/news/130607/wir13060706090000-n1.htm

ウェリントンでは1月以降これまでずっと、「マグニチュード7の地震」が起きている。感知されるほどの揺れは起きていないのだが、GPSで地面の動きを追跡してみると、その規模の地震エネルギーが放出されていることがわかるのだ。・・・地殻の変動はすべてが暴力的なわけではない。プレートが動いても摩擦が小さく、ほとんど感知されない形でエネルギーが解放される場合もある。

 

 スロースリップと呼ばれる地震は、そのふたつの中間にあたる。スロースリップは、沈み込み帯においてプレートどうしがぶつかって固着している時に起きる傾向がある。ただスロースリップではエネルギーが突然の揺れとして放出されるのではなく、何週間や何カ月と続くこともある一定期間の滑らかな動きによって歪みが解放される。・・・

 

日本では、東海地方、房総半島沖、三陸沖等でスロースリップが確認されている。1896年に起きた明治三陸地震のように、震度が比較的小さい(最大震度3程度)ながらも最大で38.2mという巨大な津波が発生する地震(マグニチュードは8.2から8.5)があるが、こうした津波地震はスロー地震(地震によるすべりを伴うスロースリップ)に含められることがある」という。

 

 以下、理論だって解析された記事を検索したので、紹介します。

 

msn産経ニュース 2014.3.10 09:30
海溝沿いの「ゆっくり滑り」 巨大地震の引き金か 発生予測に応用期待http://sankei.jp.msn.com/science/news/140310/scn14031009310002-n3.htm

 

海溝沿いのプレート(岩板)境界断層が非常に遅く滑る「ゆっくり滑り」。人が揺れを感じないこの現象が、巨大地震の引き金になる可能性が分かってきた。東日本大震災でも観測され、将来の地震予測に応用できるか注目されている。(黒田悠希)

 

 

◇房総沖で発生

 

  海溝付近では、海のプレートが陸側プレートの下に沈み込み、部分的にくっつきながら陸を地下深くに引きずり込んでいる。陸側が元に戻ろうとする力が限界に達すると、両プレートの境界断層が急速に動いて大地震が発生する。

 

 断層面が強くくっついた場所(固着域)では多くのひずみがたまり、巨大地震が起きるが、より深い場所では断層面が固着せず、地震は起きないとされる。

 

 ゆっくり滑りは「スロースリップ」とも呼ばれ、両者の中間的な断層運動だ。震源域のひずみの状態に影響したり、逆に影響を受けたりする可能性がある。

 

 東海地震の予知の前提である「前兆滑り」は、震源域で滑りを加速させるのに対し、ゆっくり滑りは必ずしも加速させるわけではない。現時点で予知に生かすのは難しいが、関係を突き詰めれば利用できるかもしれない。

 

 今年1月、千葉県の房総沖でゆっくり滑りが発生した。相模トラフ(浅い海溝)からフィリピン海プレートが沈み込む場所で、過去に7回観測されていた。

 

 発生間隔はこれまで5~7年と周期的だったが、今回は前回(11年)の3年後の短期間で起きた。東日本大震災でプレートにかかる力の状態が変わったことが影響した可能性がある。

 

低周波の微動

 東大地震研究所の小原一成教授らは2002年、南海トラフ沿いの西南日本で「深部低周波微動」を発見した。1秒間に数回の小さな震動が長く続く。過去の東海・東南海・南海地震の震源域より深い地下約30キロで、東海から四国まで帯状に発生する。その後の観測で、微動に連動するゆっくり滑りが見つかった。

 観測網がきめ細かい西南日本では、さまざまな類似現象が見つかっている。ゆっくり滑りは半年以上かけて滑る長期的なタイプや、数日から10日程度の短期的なタイプがある。微動よりも周期の長い「深部超低周波地震」、さらに海溝付近の浅い場所でも超低周波地震が見つかった。

 これらは「ゆっくり地震」と総称され、十勝沖、東北沖の日本海溝、沖縄の南西諸島海溝などでも起きていることが判明。地域によってプレートの形成年代などが違うためか、種類や起きる深さ、発生間隔、継続期間は異なる。

大震災直前に観測

 

 ゆっくり滑りが東日本大震災の引き金になった可能性も指摘されている。東大地震研の加藤愛太郎准教授らは、大震災の震源付近の地震活動を詳しく分析し、微小地震の震源が移動する現象が震災前の1カ月間で2度起きたことを発見。ゆっくり滑りが北から南に伝わり、巨大地震の震源に力を集中させ、断層破壊を促した可能性を示した。

巨大地震の発生が近づくと、ゆっくり滑りの発生間隔が短く…

 

巨大津波の原因となった日本海溝付近の大きな滑りを引き起こした可能性も分かってきた。

 

 京都大防災研究所の伊藤喜宏准教授らは、海底圧力計の観測データを解析。

 

 本震の2日前に起きた最大規模の前震の震源域から、東の場所でゆっくり滑りが発生したことを突き止めた。本震が起きるまでの間、滑りは海溝近くで加速していたとみられ、海溝付近の断層が50メートル以上も滑ったのはこの影響かもしれない。

 

 防災科学技術研究所の南海トラフのシミュレーション(模擬実験)では、巨大地震の発生が近づくと、ゆっくり滑りの発生間隔が短くなる可能性がある。

 

 一方、浅部の超低周波地震の活動度は、海溝付近の固着状態の指標として期待される。三陸沖では活動度が非常に低く、固着が強かったことの反映だった可能性がある。南西諸島海溝沿いでは活動度が高いらしいことも分かってきた。

 

 巨大地震との密接な関係が見え始めたゆっくり地震。さらに研究が必要だが、小原教授は「観測現象の中でも期待が大きい存在。詳しく解明し、予知や予測に役立てたい」と話す。」とのこと。

⇒既報との関連で納得できる解析(仮説)と思われます。

 また、既報東日本大震災の巨大津波は2カ所の別々の海域で発生した津波で巨大化したという。(2013-10-10)での雑感として、最近津波は発生していないが、M8前後以上で深さ約10kmでなければ大津波は発生しないのだろうか?で記載しましたように、どうしても大津波の発生メカニズムについては個人的にはよくわかっていないのが現状ですが、現在、主に、地震・津波の規模に及ぼす要因として、ベータ(電子)線、近年明らかになったニュートリノ(主に、電子ニュートリノ)、地殻の化学組成・粒度(主に、砂鉄鉱床)の影響に着目しています。

 

 ちなみに、
47トピックス
(共同通信)2013/10/08 14:19

 

2カ所別々に発生で巨大化  東日本大震災の津波 によれば、http://www.47news.jp/47topics/e/246405.php

「東日本大震災では、三陸沖の別々の2カ所で津波が発生し、波が重なることで津波が巨大化したことを海洋研究開発機構などのチームが突き止め、7日付の英科学誌に発表した。

 

 大震災の津波はこれまでも、地震の震源近くで発生した波と、別の場所でできた波が重なった可能性が指摘されていたが、発生地域が特定されたのは初めてという。新たに特定されたのは震源の北東約150キロの海域。・・・

 

   」という。

 

参考情報:

 

現代ビジネス  2012年01月22日(日) フライデー (一部抽出しました。)http://gendai.ismedia.jp/articles/-/31609?page=2

 

 磁場に急激な変動があったようです。震災の津波は、震源周辺で起きた長周期の津波に、今回判明した海域から発生した短周期の津波が重なり巨大化したという。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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