「まんぷく寺でまってます」
高田由紀子著 木村いこ絵
【山寺のブランコ揺らし秋の暮れ】 哲露
週末、高田由紀子氏の新刊を読む。
佐渡の情景が全編に溢れる力作だ。
郷土愛に満ちた筆致で、そこに暮らす人々の営みを丁寧に描いている。
家業であるがゆえのリアルがすごい。
私の町も寺が多く、中学時代は寛永寺の墓地が延々と続く道を通っていた。
部活のあと、暗闇を歩くと確かに薄気味悪い。
美雪の素直な言葉に共感したが、寺が自宅の裕輔にとってはそれが日常なのだ。
亡くなった人は空でなく、お墓から語りかけてくる。
掃除をする裕輔を労う声は異界との交信というより、人を想う愛に満ちている。
この作品の中で最も好感を持てたくだりである。
彼女の故郷という舞台設定も相乗し一気に高みに上った感がある。
謙虚の中で貪欲に学ぶ姿勢を貫いた証だろう。
そしてここでも継続の力をまざまざと考えさせられる。
書き続けたものだけが得られる愉悦。
地元では静かなブームとして飛ぶように売れているらしい。
未だ知らぬ佐渡のお話し、仲間の筆で読めるって幸せだな〜。
お祝い会の時は未読だったので今更なんだけど。
高田さん、おめでとう。
次作が楽しみだわ。
推薦作、おめでとうございます。
私は、かなり悩みました。
推薦作は目標でしたが、自分の作品を思うと、心が縮みそうなくらい、悩んじゃいました。
高田由紀子さんしかり。出版している作家さんて、ほんと凄いです。
まだまだ先は長〜いです。
海光さん。久しぶりに書いて推薦作は凄いです。
来年の季節風に掲載になりますよね。楽しみにしています。
大会はお疲れ様でした。
魔女っ子様の方が先に読まれましたね。ご推薦作おめでとうございます。
自信を持ってください。並み居る方がいる中で、貴女の作品が選ばれたのです。自分の為に、選んでくだすった方々の為に、最後まで仕上げてくださいまし。
お言葉ありがとうございます。私も微力ですが、書き続けたいと思ってます。
いつも励ましてくださり、感謝いたします。
頑張りましょうね。