週刊浅草「江戸っ子瓦版」 -のんびりHiGH句な日々-

文学と食とRUNの日々を、PHOTO5・7・5で綴るエッセイ♪

ワンカリフォルニアデイ2019

2019年06月02日 | ★江戸っ子エッセイ★




【ヨコやタテ どっちに揺れる 夏のfes】不埒


 6月1日湘南へ向かう。

 この日は一緒にハワイロケした「@honey_magazine」の版元ネコパブさんのイベント。

 「ワンカリ」とはワンカリフォルニアデイのこと。

 カリフォルニアさながらのゆるく乾いた潮風が吹く湘南。

 辻堂海浜公園に5万人以上の方が集まっている。

 サーフカルチャーの食、グッズ、ウェアなど面白そうなものが立ち並ぶ。

 目移りしてしまうから、アルコールが進んで行くw

 HONEY編集長のHさんと握手。

 こんな楽しいフェスをやるなんて、ネコパブさんすげえ。

 趣味の領域は広く支持されるのだな。

 版元出身なので、出版社が元気でいる姿が単純に嬉しい。

 Hさん、声かけてくれてありがとう。


 


 横ノリ、縦ノリ、生演奏の野外ライブは心地よい。

 海も見れたし、可愛いお姉さんもいっぱい見れたし、何より風が気持ちいい。

 昼飲みしすぎだなぁw

 




 簡易テントあり、シートあり、起伏ある芝生が目に優しい。

 @emi meyer @charlle

 流れる音に身を任せ、今日もたらふく飲みました。

 これから夏本番。海の季節。そしてフェスも目白押し。

 みなさんもどうぞ夏を楽しんで♫ 


2019年幕開け

2019年01月04日 | ★江戸っ子エッセイ★




【穏やかな水面に映える初春や】酒上乃不埒


 新しい年が明けた。

 恒例にしている元旦朝のRUNで幕開け。

 大川で初日の出を拝む。

 大勢の民を、川面に映るスカイツリーが静かに佇んで見守っている。 

 いいお正月になりそう。





 干支は猪。

 猪突猛進、猪鍋、みなさん猪にどんなイメージがあります?

 あっしは年男ではないが、元来考えずに突き進む性分。

 時代の流れか、時間がすごい勢いで過ぎてしまう。

 そんな時代だからこそ、一度立ち止まり、熟慮して進むことを目標にしたい。 

 

 


 浅草神社に福の神。

 おめでたいことはいいこと。

 あやかっていきましょう。




 初めて一般参賀に。

 朝から三時間半並んだ。

 長和殿の前まで進み、ここから一時間、と思った直後、

 お昼休みを繰り上げていただいた。

 陛下のお心は誠にお優しい。

 右に左には関係ない、ファミリーや若い人、外国人も多く参列していた。

 一目会いたい気持ちは、そのまま飾らぬお人柄ゆえだろう。

 2019年も平穏な日々が続きますように。

 本年もよろしくお頼み申し上げまする。


花振袖さんのこと

2018年08月18日 | ★江戸っ子エッセイ★


 ご縁あって、花やしき通りのキッチンカーをお手伝い。

 茨城の紅はるかという品種のサツマイモを使った、かき氷がウリだ。

 写真の花振袖さんが持っているのがそれ。

 黒蜜と練乳、シナモンなど凝ったタレに、手削りのこだわりが自慢なのだ。





 レモン、いちご、ブルーハワイなど好きな蜜をかけていただくレインボーもまた美しい。

 自分はさっぱり系のこちらをいただいた。

 振袖さんは、焼き芋かき氷がお気に入り。

 甘党にはたまらない味らしい。





 初夏から浅草はイベント目白押し。

 今月末には、サンバカーニバルで燃え上がる。

 歳を重ねると、徐々に落ち着いた暮らしが手に入ると思っていた。

 それがどうしたことか、年々仕事も私用も多忙になるばかり。

 処理能力が落ちているのか、電子機器の進歩で休みなしに追い込まれているのか。

 どっかで腰を落ち着けねば、まともなものを書けない。

 それが目下の問題だ。

 みなさんも、残り少ない夏をゆるりとお楽しみくださいまし。 


夏の縁日

2018年07月15日 | ★江戸っ子エッセイ★




【打ち水に 下駄を濡らして 空見上げ】酒上乃不埒


 気づいたら、前回の更新からひと月も経っていた。

 その間、西日本では豪雨による被災が続き、

 薄っぺらい政治、W杯と世の移り変わりは激しい。

 

 浅草では、江戸風鈴の音に引き寄せられるように、朝顔、ほおずきと市が行われた。

 目まぐるしく変化する時代にも、こうした変わらぬ風物があることに救われる。

 何としても人は生きねばならないからだ。


 


 夏詣の灯りに、ご先祖さまも立ち寄られるのかもしれない。

 団扇、浴衣、下駄、打ち水、蚊取り線香、西瓜。

 封建の知恵も及ばぬ猛暑が続く。





 もう一つ、合羽橋で行われた下町七夕祭り。

 思い思いの願いを短冊に込めて。

 天災の苦労も、お互いの知恵を出し合い一日でも早い復興を願いたい。
 
 まもなく八月、終戦記念日を迎える。 

 天災は防ぐ手立てはなくとも、人の悪意、欲望が及ぼす人災は防ぐことができるはず。

 高校球児の汗の一粒でも、偽政者にかいてもらえたら。

 ひとの持つ、良心、思いやり、笑顔が黒い欲望に勝ることを祈る。 


夏はテラスで。

2018年06月09日 | ★江戸っ子エッセイ★


 

【紫陽花もホッとするよな木陰かな】酒上乃不埒


 ああ、ここんとこは仕事ばかり。

 てか、仕事しかしていない。

 原稿も仕事オンリー。

 ああ、物書きの端くれとして情けない。



 

 でも、取材ではこんなテラスでの撮影もある。

 あいにく曇り空ではあったが、風と光は心地よいね。




 艶やかな夏野菜、肉汁滴る厚めのお肉。

 プライベートで昼から飲みたい店だ。

 常陸野のビールは、アメリカからの逆流行りという。

 市場も心根も狭い国である。

 欧米人に評価され、モノが動くとは。

 素直にうまい、まずい。

 評価なんて個人的なもの。

 そんなシンプルな世の中がいい。

 そして、職人にリスペクトを。

 さらには職人さんも謙虚さが大切。

 取材を通して、いろんなことを学んでいる気がする。

 そんな哲学的なことを妄想するのが好き。 

 みなさん、夏はテラスで如何でしょうw 


鍋やのDNA

2018年06月02日 | ★江戸っ子エッセイ★




【毘沙門の 石畳に 水を打ち】酒上乃不埒


 神楽坂にて、ミシュラン星の親方と二人っきりの会食。

 知らずに出向いたら、なんとあのお店。

 大塚にあった幻の鍋やの味を継承する女性シェフがいるお店だ。

 予期せずお会いできたのがことさら嬉しい。







 お料理一つひとつに愛情が込められている。

 それはすなわち、素材を丁寧に捌き、出汁を最大限に引き出しているということ。

 量も酒飲みのおっさんに程よい感じ。

 至福の味とはまさにこれか。

 派手なパフォーマンスはいらない。

 何も足さず引かず。

 料理の真髄を見た。







 最後に厳選の梅干しを入れた極上のかつおだし。

 そのだしで煮る淡いお味の鍋。

 これが江戸の鍋の継承か。

 甘鯛も美味しかったし、何より雑炊が優れもの。

 身体に優しく、媚びない味。

 また来たいな。

 山さきさん、親方。

 素敵な夜をありがとう。

 どうもごちそうさまでした。 


ハマの初夏

2018年05月27日 | ★江戸っ子エッセイ★




【浜風や 音に釣られて 衣替え】酒上乃不埒


 三社祭も終わり、本格的な初夏が訪れている。

 友人の誘いで、

『GREENROOM2018』 なるサーフカルチャー系の野外フェスに行ってきた。

 日本で初めてフレンチトーストを始めた江ノ島LONCAFE。

 こんなものを買い求めながら、芝生でゆるく音楽を聴いて飲む。

 港町の風が心地いい。

 想像以上の人、それも若くファッショナブルな女性が多い。

 みんなそれぞれにオシャレして、午後のひと時を楽しんでいる。

 浅草とは違う文化にまた刺激をもらったw





 金曜は、荒木巨匠の誕生日写真展。

 六本木で懐かしい面々と再会。

 手に職があるっていいな、と改めて思う。

 荒木さん、おめでとうございます。

 さすがのオーラでござった。


 


 野外フェスの後は、ロンハーマンやら冷やかし、買い物をして帰った。

 みなとみらいの夜景はどこか優しいハマっ子の匂い。

 東京に比べ、空が広いんだな。

 これからイベントが続く。

 誘惑に負けず、書かねばいけない。 


三社祭2018

2018年05月20日 | ★江戸っ子エッセイ★




【笛が鳴り心浮き立つ若葉かな】酒上乃不埒


 今年も祭りに季節がやってきた。

 元気にかつげることがありがたい。

 浅草っ子はこの日を心待ちにして一年をやり過ごすのですw





 浅草寺裏手におよそ100基のお神輿が集結する。

 毎年見ても圧巻に光景だ。

 この日ばかりは老若男女、担ぎ手も観客も町が一体になる。





 平成ではラストとなる。

 天皇陛下即位30年の帯も。

 時代の変遷はますます激しい。


 

 腹の底から掛け声をあげて、神輿を担ぐって嬉しくて楽しい。

 三社権現さま、新たな一年も家族の健康、浅草の民の平穏を、どうぞよろしくお願いいたします。 

 さて、これから大兄の還暦祝い。

 急いで戻れば、まだ担げるかな(^^)

 皆さん、良き週末をお過ごしくだせえ。 


ピッツァで乾杯!

2018年05月13日 | ★江戸っ子エッセイ★



【焼きたてを頬張る笑顔薄暑かな】 酒上乃不埒


 年末に転職した後輩と久々の再会。

 みなさんがぼぼ毎日スマホで使っているあの会社だ。

 さぞ日々忙しいだろうと思ったら、残業も多くて一時間だとか。

 そりゃいい会社に入ったな。

 彼女がオススメで入ったピッツァ屋さん。

 店内に大きな窯がありました

 変わらぬ肩の力が抜けた笑顔が見られて嬉しい。

 目下の悩みは女の子らしく可愛いもんだったw。 





 ピッツァ生地のPanuzzoは、スモークチキンとケッカソースのサンドウィッチ。

 きし麺風のタリアテッレのカルボナーラもGOOD!

 昼だけど、シュワシュワで乾杯しちゃいました。

 昼呑みサイコー。

 シメはエスプレッソで正気に戻る。

 おいしい料理と酒と後輩の笑顔。

 いい週末になりそうだ。 


玉川の汗の結晶

2018年05月05日 | ★江戸っ子エッセイ★




【海渡り バチと踊りで 花咲す】酒上乃不埒


 毎年ワシントンDCで開催される桜祭り。

 玉川の学生たちが海を渡るようになって、15年だという。

 アーティストは数あれど、AKBより人を集めるパフォーマンス。

 その凱旋の貴重な公演に今年もご招待される。

 ありがたいことだ。





 遠いし、各駅しか止まらん駅。

 でもその分、巨大なこと。

 学生たちの屈託なさが育ちの良さなんだろう。





 早速、力強い和太鼓の演舞が始まる。

 女子は日本舞踊を基本にした、エンターテイメントを披露。

 これは本場でも受けるだろうが、日本人にこそ、観て欲しい芸術に仕上がっている。

 昨年は鳥肌がたった。

 今年はこの形をどうにかもっと広く伝えたい衝動に駆られる。


 


 終わって、興奮冷めやらぬ。

 先輩方と一杯やって帰る。



 

 焼き味噌、鴨、蕎麦も美味い。

 いいものを観たあとは、心も胃も豊かになる証拠だな。

 知命すぎた。

 勢い、若い人に日本の伝統芸術を素敵な形で継承していきたい。

 玉川の学生の輝く汗をみて、きっと形になる、そう思う。

 本物は残るのだ。


  


武人画という、覚悟!

2018年04月30日 | ★江戸っ子エッセイ★

  


【真っ新に 覚悟を描く 皐月かな】酒上乃不埒


 武人画というものをご存知だろうか?

 前職の元先輩からの誘いで銀座の高級車の展示会場へ出かけた。

 ランボルギーニやらマセラティがかっちょいい。

 入り口でモエをいただき、先輩方と乾杯。

 展示された宮本武蔵に魅入られる。


 

 

 筆一本、墨で描くライヴパフォーマンス。

 書き直しなんてできないし、消すこともできない。

 こんなものを大勢の目の前でできるのかしら。





 一筆目は、線から始まった。

 何を描いているのかわからない。

 それが徐々に馬だと判る。

 武将の輪郭が見えた。

 最後に兜とサイン。

 「真田幸村」

 白いキャンバスに手を合わせた瞬間から、覚悟が見えた。

 こうじょう雅之。

 巨体と相まった迫力の画筆。

 生の和楽器で描かれたらもっと素晴らしいだろう。

 酒飲みというのも嬉しい。

 師はコミックだという。

 伝統とエンタメの融合のようなものに感じる。 

 世の中は広い。 

 果たして、あっしの覚悟や如何に。


CWニコルさん

2018年04月15日 | ★江戸っ子エッセイ★




【日英の水と山椒に春香る】酒上乃不埒


 アファンの森の赤鬼こと、CWニコルさん。

 開高健との信仰も深く、憧れの人である。

 英国大使館で開かれたクラフトGINの発表会でお会いできた。

 日本のパスポートしかないと見せてくれるほどの親日家。

 彼の黒姫での行いは、高貴なお方、役人も感心するほど。

 日本の森を再生する、大きな希望を私たちに与えてくれている。





 アファンの森で採れた、野生の青山椒を蒸留して作られたGIN。

 その名も「KOKORO」。 

 ニコルさんの甥っ子が、遠くスコットランドで製造しているという。

 元来、スピリッツはウォッカ党でGINは苦手だった。

 この青山椒のGINは、苦手な風味に山椒が勝っている。

 日本の森、スコットランドの水が融合した味わい深い舌触りと風味が特徴。 

 うん、うまい。





 その昔、竹鶴こと、マッサンもニコルさんの生家に訪れ、スコッチの要諦を学んだという。

 だから、スーパーニッカのCMだったんだな。 

 開高さんは壽屋。

 ニコル氏は開高に作家としての宿題をやってきたと言っていた。

 その二人のウィスキーメーカーに対峙する対比もまた面白い。

 お会いできて光栄の至り。

 世の中には知らないこといっぱいあるなあ。

 謙虚に生きねば。

  


さくら咲く

2018年03月25日 | ★江戸っ子エッセイ★




【焼き鳥の煙たなびく春の風】酒上乃不埒


 しだれ桜の背後にスカイツリー。

 2018年の開花は、恐ろしく早いですな。

 花見も早めないといかん。




 樋口一葉が人力車で通った長命寺。

 ここの桜餅が有名で、ほど近い墨堤の桜は八分咲きだ。

 川沿いはカメラとお酒を手にしたお客さんで賑わっている。

 風は冷たさを残すが、春の陽光は優しい。

 川面には屋形舟と水上バスが行き交い、長閑な陽だまりに人々の笑顔が咲いている。




 菜の花も今が見頃。

 ソメイヨシノとのコントラストは見事だが、

 写真にすると、淡いピンクは負けてしまうね。





 卒業シーズンもおわり、新学期、初々しい新卒が入ってくる。

 空気を入れ替え、新たな運気を呼び込みたい。

 春本番。

 明るい服で、街を闊歩しよ。


天命を知るお年頃也

2018年03月18日 | ★江戸っ子エッセイ★




【知命とて学びの里の寒桜】酒上乃不埒


 今年の弥生に、敦盛の歳を迎えた。

 この日は、年末のイベントを仕組んだメンバーで鰻食い。

 裏方は大変だったけど、何事も経験、とても勉強になった。

 神さまが与えてくれたチャンスと試練に深く感謝します。





 家族からは大好きな酒を飲むための酒器。

 奥は息子がくれた沖縄土産に、寒桜を浮かべて。







 大台を迎え、

 編集部のメンバーからは、ネーム入りのボールペン。

 克兄からジャイアンツの酒を。

 仕事のパートナーからは、BMWのメモ帳と、SNS管理ツール。

 頂く物もありがたいが、僕を思って選んでくれた姿を想像するとうれしい。

 天命を知る歳、たくさんのひとの思いやりを知ったバースデーになった。




 これは江戸の頃に食べてたであろう、鰻の串焼き。

 ITは進化し続け、AIが人間に取って代わる領域はあっても、

 ひとの心の交流は不変だと思う。

 FBやメールでも、たくさんのおめでとうをいただいた。

 みなさん、ありがとう。

 海光哲、ついに余生に入りました。

 少しずつゆるりと参りたいものですが、息子が羽ばたくまで、もう少し走り続けます。

 これからもどうぞよろしゅうに。
 


春風亭小朝

2018年01月21日 | ★江戸っ子エッセイ★




【面子やら武家の立つ瀬よ春の風】酒上乃不埒


 冬晴れの休日。

 陽気にほだされて、三鷹駅からテクテクと。

 この日は、春風亭小朝の独演会。

 三鷹市公会堂という地元の施設は立派なもんやった。

 開場時間に訪れると、満員御礼とな。

 さすが、チケットの取れない噺家の一人。

 楽しみだなあ。






 演目は、菊池寛原作の好色成道、同じく時の氏神と立て続けに。

 仲入り後、可愛らしい二胡奏者がラストエンペラーを奏でる。

 大陸の音色にしばしいい心地になる。

 さて、おおとりは「柳田格之進」

 ユーモア、情緒、武士の重厚、演者の気風が冴えまくる。

 期待以上の面白さ。

 若い時の軽薄が軽妙に、放蕩がいぶし銀に昇華した。

 小朝、また聴きたいものだ。





 ハーモニカ横町の寿司屋台で、敬愛する大兄と余韻に浸る。

 ええもんに触れる喜び、この歳でもまだ感動はあるもんだなぁ。

 それにしても、純米に新鮮なホヤが合うこと。

 海の豊穣が青い記憶を呼び戻す。

 兄貴、チケットありがとうござんす。

 平穏こそ全て。

 そう願いつつ、盃を飲み干した。