週刊浅草「江戸っ子瓦版」 -のんびりHiGH句な日々-

文学と食とRUNの日々を、PHOTO5・7・5で綴るエッセイ♪

熟成の旨さ!

2014年02月01日 | 呑み屋探訪(日暮里、根津界隈)

 

 寝かせた肉は旨い!

 腐りかけの肉が旨いとは聞く。そりゃ、わかっちゃいるけど、早々身の危険を冒しても食べることはない。

 今回は商社勤務の知人に誘われ、今は違う版元に勤める元同期と、その熟成専門の焼肉屋へ行こうという企画!

 ノラない手はありませんて、旦那はん。

 
        熟成かルビとロース


「日の暮れて浮世の命を噛み締める」 哲露


 これが、かねてから噂に聞いていた熟成肉だ

 見ても嗅いでも、違いが判る男にはなれねえが、適度にのった脂と赤身の色で本物が伝わる気がする。

 エイジング(=熟成)ロース、ヤリますわ!

 アメリカの人種差別の色濃く残る南部で分厚いのを食って以来、歯ごたえのある赤身肉が好きになった。

 噛めば噛むほどに、歯の間から黄金の肉汁がこぼれ落ちる。

  
      厚切りタン

 ドライ熟成させた厚切りタンは、焼きすぎに注意とか。

 言わずもがな、岩塩をゴシュゴシュ!レモンをプシュり。

 深度のある甘みが広がった。

 
       おろしポン酢ロース

 新婚の商社マンのオススメは、おろしぽん酢ロース!

 ぽん酢に浸したおろしとネギを巻いてのせ、焼いて食う。

 なるほど、酸味が効いて、ビールが進むワイ。

 
        センマイの刺身

 お牛さまの第三の胃袋、センマイの刺し身を味噌酢で食う。

 焼き肉屋には珍しい、黒霧島が到着。

 和牛のプロが芝浦市場から直で仕入れるというのはまんざら嘘ではないようだ。

 肉の果汁が滴る胃袋はハリハリのコリコリで、こちらはフレッシュな味わいが楽しめた。

   
     トマトのキムチ 

 きれいな色でしょ?

 盛り合わせのほかに、変り種のキムチがあったので即発注。

 太陽たっぷり完熟の、天然の甘味が乳酸菌の酸味と唐辛子の辛味とマリアージュして絶妙な旨さ♪

 これ、逸品ですぜ、奥さん!

  
        イチボの焼き肉 

 綺麗なオネエサンに勧められたのが、このイチボの部位。

 赤身だが、口に含んだ瞬間にとろけた。

 何でも、お牛さまの尻の先端だとか。

 これもサッと炙るのが、ベスト!

 今半じゃなくても、脂の旨さを堪能できますぜ。

 

 撮り忘れたが、ブロック肉と赤身のオンパレードを頼む。

 肉、肉、肉。

 中年になると、魚や豆腐などさっぱりを好むようになる。

 けだし、枯れた男には、良質の赤身肉が必要なんだなと自覚した。

 三河島フリークとしては、侮れない店をみつけたよ。

 友人たちに感謝!

 

【エイジングビーフ西日暮里本店】

〒116-0013 東京都荒川区西日暮里5-13-11 B1
TEL 03-5615-3388
http://agingbeef.jp/main/ 


  
 西日暮里駅からわずか1分。

 舎人ライナーの降下があって見えないが、角にあって便利。

 そういえば、この前が今夜の同期との新年会場だった




三線と琉球笛の夕べ。

2013年12月31日 | 呑み屋探訪(日暮里、根津界隈)


                   三線と琉球笛

 「琉球の調べにほこり泡と消え」 哲露

 

  大兄たちとふたたび日暮しの里へ

 石垣島出身のあさとさんの快復を待って、満を持しての再訪だ。

 冬の旬を喰らうため、日暮里駅を谷中銀座へ向かう。

 

 日暮里のメジャー、川むらに入る。

 一年分の労を、辛口の酒と牡蠣で癒そうということだ。


                きのこの煮こごり


       クレソンの胡麻和え

 
            ウニ入り玉子焼き


             アナゴの天婦羅

 呑んべの好みで頼む、煮こごり、クレソン、穴子、玉子焼きの数々。

 丁寧な仕事に、有名店の気概を感じる。

 大兄たちの豊穣なる薀蓄が耳に響き、旭川の純米が舌に優しくのる。

   


 旭川の木綿屋。

 豆腐のような名だが、べたつかず、媚びず、件のお燗が次々と空いてゆく。

 年の瀬には、燗酒が合う。


         名物牡蠣そば

 
 川むらの牡蠣。

 私のココロに浮かぶ冬の風物詩の一つだ。

 片栗を塗しソテーした牡蠣が、プリッと口に滑る。

 皮を含む磨かれた蕎麦は、喉越しと香りが秀逸。

 「ウッ! 冷てぇ!」

 呑み始めた矢先、お隣のビールがかかった。

 上着とズボンに冷えたアルコールが臭う。

 料理の手際が鮮やかな分、給仕の姐さんの至らなさに、がっかりだ。

 有名店ゆえの慢心か、接客の落ち度に唖然とした。

 会計、帰りにもひと言もなかった。

 至極残念なことだ。




 納めの日だ。

 悪霊を祓うべく初音小路で口直し。

 この一角だけ、映画のセットのようでしょ?



 馴染みのあさとさんへ。

 ご近所だから蕎麦屋で先客の出るのを待ってお邪魔する。

 狭い店に入った瞬間、南風を顔に浴びた。

 ただいまッ!




 
 石垣島から空輸した甕の古酒(クース)をたのむ。

 40度の酒精が、疲弊したココロに沁みてゆく。

 右手のビジョンに映る透明な海水が、わが手の小さなグラスに溶け込んてゆく。




 揚げ出し豆腐、甘めのロースとビーフ、南瓜がつまみだ。

 女将の顔に帯状発疹の痕が生々しい。

 揚げ出しを口にいれる。

 あさとさんの真心がこもっていた。

 おばあが元気になってよかったよ。




 私の本名と同じK氏は6年、三線を習っているという。

 歌声と音曲が南の島の憂愁をさそう。

 雰囲気のある美喉が聴こえる。

 新潟産の雪肌、S嬢だ。

 草露さんの再三のリクエストに、K氏、S嬢が応えてくれる。

 南国の音が溢れる空間に身をゆだねていると、ぐったりと萎えた魂が鼓舞された。

 琉球の生演奏のなか、敬愛する大兄たちとの他愛ない寛ぎの時間。

 なんと贅沢な年の瀬だろう。



 トラブル続きの師走だが、どうにか年内に書店の棚に並んだ。

 そして、翌日兄弟誌がまたもやのトラブル。

 すべてが店仕舞いした日曜日の深夜まで輪転機が回る。

 なんとも忙しかった、仕事に呪われた師走がようやく終えようとしている。

 

 みなさん、一年間のご愛読、どうもありがとうございました。

 昨夜、久しぶりに再会したいとこが独立して幸先のいいスタートを切ったようだ。

 長男の受験の受難はつづくが、

 新年こそはと、創作の実り多きことを祈る。

 みなさんも、実り多きよいお年をお迎えあれ。

 2014年もどうぞよろしくお願いいたします

 
  


男ども肉喰らう!

2013年12月22日 | 呑み屋探訪(日暮里、根津界隈)


           牛様と豚様の肉の部位の図

 たまには肉でもと、兄貴たちと日暮しの里へゆく

 戦後都内初めてのホルモン屋と云われる店に再訪なのだ。

 三河島の本店でなく、息子さんのほう。

 そう、山田屋だ!!

 大先輩の編集長、敬愛する大兄ふたりと年忘れの呑み会。

 おっさんたちの精神と肉体こそ、肉が欲している。


                  チャンジャ


 ご覧のチャンジャで、まずは瓶ビールで乾杯!

 今年も頑張ったね。優男たちはお互いを労うことを忘れない。

 これさえあればもはや何もいらないくらい大好きなツマミなのだ。

 コリッとした感触が脳髄を刺激してくれる。


                 ガツ刺し

 続いて、なんちゃってエンガワと若旦那が命名したガツの刺身。

 歯ごたえ抜群の内臓とサクッとした胡瓜の食感がマッコリを誘う。

 
                 自家製マッコリ

 安い焼肉屋にありがちな甘いのは苦手だ。

 ここのは酸味が効いて、内臓や肉との相性がバッチリ。

 おいらは一杯、兄貴たちはお替りを。

 洗練されたマッコリはあくまでも滑らかだ。


                    チレ
 
 絶妙な弾力で魅了するのは、チレという部位。

 博覧強記の頭脳を持つ博乱兄の大好物とな。

 いつか本店の親方に、「15分以内に食べて」と出された。

 その刺し身の見栄えにはビビッた。

 あれももうひと昔前のこと。隔世の感とはこのことか。

 焼き用のチレを頼む。コリコリ、ハムハムッと箸が止まらない。


                 チレの刺し身
 
 結局刺し身も発注した。

 だって、兄貴の大好物。

 コチジャンが絡まったチレもまた美味なり。

 生肉が苦手の草露大兄は、贅沢に焼いて食している。

 これはこれでイケるんでないかい。


                    ハラミ


 「生を食い柚子湯に浸かる男坂」 海光

 角切りのカルビとハラミは天然塩でいただく。

 旨い肉は、塩に限るのだ。

 並と頼めば、ここのは他店の上クラス以上の味。

 やっぱ肉は山田屋だな。


                  ホルモン

 兄貴に聞く?

 やっぱり、ホルモンは小腸より、大腸とな。



 このゼラチンを纏った甘みと旨味の腸が、ホルモン屋の真骨頂だろう。

 ジンロのレモン割で焼立ての逸品を流し込む。

 枯れた男たちに、腸の脂が沁み込んでゆく。

 これで皺も伸びるというもの。

 コラーゲンたっぷり、牛テールのコムタンを頼むが、残念なことに売り切れ。

 人生の素敵な時間はあっという間に過ぎ行く。


            Bar 順子

 谷中の石垣島の店に電話すると、なんとママは帯状発疹だった。

 お大事に、と断って、あそこへ行くか。

 ひと駅戻って、鶯の谷間へ。

 ノンベ横丁ならぬ風情のある一角に、絶品おでんと黒霧島甕のある店がある。

 順子ママのとこだ。


                    おでん鍋

 このお店。

 なんとおでんが食べ放題。

 沁みた大根やちくわぶの鰹醤油が口内に広がっていく。

 褐色の玉子も三人とも食して、黒霧島のお湯をグビリ。

 至福のときが訪れた。

 北海の湖で獲れた牡蠣というのが気になり頼んだ。

 順子ママ「ごめんね、このお客さんで最後なの」

 粋な客人「どうぞ、お一つずつ」

 こうした路地裏の酔客は、仙人の如くココロが広いのだ。

 湖のミルクがするりと溢れて出る。

 また、黒霧島が進んでしまうでないかい。

  


 猫の多いのも下町の特徴。

 谷中坂には、休日カメラ片手の女子や外国人も多数訪れる。

 博乱兄は元中央公論の論客。

 

 鶯谷から寛永寺の墓を横切って中学校まで通った。

 先に紹介した同期の安原監督の家も近い。

 偶然かご縁か、安原さんの親父さんのことが書かれた本を手に入れた。

 村松友視さんのいた中央公論の「海」編集部へ入ってからのヤスケンこと、安原さんのための本だ。

 同期の眞琴さんが誕生したときのことも書いてある。

 博乱兄貴はヤスケンさんと職場が重なっていたこともあったそうな。

 当時ヤスケンさんが編集長をしていた「マリ・クレール」は絶好調。

 様々なご縁に恵まれて、嬉し羨まし、大いに刺激を吸収する。

 今週は、長い版元経験の中で、初めての配本落ちを経験。

 付録のデザイン、質感、ブランドは自信あれど、海を越えなければ仕方あるまい。

 大陸任せの現状への問題提起、新年はその辺りから改革をしよう。

 年内に仕上げたかった小説は取っ掛かりのまま止まっている。

 ちょっぴり落ち込んでたが、子供たちに少しずつ元気をもらう。

 明日は書きたいな。

 冬至に柚子湯。

 昔ながらの風習に倣って、今宵も酔う

 

 
 


三日月と串揚げ!-根津-

2012年01月29日 | 呑み屋探訪(日暮里、根津界隈)

       
          大振りの牡蠣、甘いポロネギ、茄子の串揚げ

 その昔千駄木、根津、上野にかけて、日比谷入江の奥名残で、不忍池に流れ込む藍染川が流れていた

 現在、蛇道として、台東区と文京区を隔てるクネクネとした細い道に変貌している。熱帯魚や小料理、蕎麦屋、菊人形、駄菓子屋と休日には、外国人や若い女性客がカメラ片手に引きも切らない。

 そんな藍染川の流れの畔に、往時の面影を残す旧館が残っている。

 それが、串揚げ屋「はん亭」なのだ。

       

 随分と前から行きたかった。ご縁とは不思議なもんだ。同人がこの社長と昵懇の仲だという。

 二階と三階の間にある、個室に案内され、名店のコースが始まった。

         
                   突き出し三種

 この時期に金目。それも燻製ときた。寒空の下駆けつけたわっちたち。熱燗に合わないはずがない。

       
            八丁に近い肉味噌、岩塩、定番ソース

 基本、この三種のタレでいただく。

        
            ワカサギ、レンコン、ホタテの串揚げ
       
            海老、谷中生姜、黒豆白玉の串揚げ

 ひき肉を混ぜた辛い味噌はそのままいただける。まさに酒の友。素材が新鮮で、それぞれに趣向を凝らしてあるので、あっしはほとんど塩でいただいた。

      
                       突き合わせの野菜

 大根、胡瓜、人参ともに、瑞々しい畑の味。キャベツは生なのに、その甘さが噛むほどに広がる。これもまた店主のこだわりだろう。

           
               しんじょと菜の炊き合わせ

 あっしの付き合う仲間は名うての酒豪揃い。熱燗を六本、喉が渇いたとビールを数本、そして、串揚げに合うとばかり、辛口のシャルドネを冷やしてもらう。たちまち、無くなるから目も当てられない。愉快な時間の証拠かな。

      
                 サービスのデザート

 温かい蒸したプリンはクリーミーで、寒天の歯ざわり、冷たさと絶妙の相性だ。大粒の豆がそれを整える。試作中だという、デザートをオーナーがサービスしてくれたのだ。これも同人あってのこと。どうもご馳走さんでやした。

            
                   中二階の個室

      
                旧館の全景だろうか

 酔った勢いとは怖ろしいもの。タクシーを薦めたが、件の蛇道を散歩しながら、かつての藍染川をみなで歩いた。小粋な店を眺めつつ、体が冷えたところで、夕焼けだんだんに差し掛かった。

             

 谷中の初音小路で、馴染みの「あさと」さんへ。石垣島が大好物の同人たちを一度お連れしたかったのだ。

       
                    43度の古酒

 石垣島から空輸するいつもの甕の古酒をいただく。ミミガーと胡瓜がさっぱりと合うのだ。クルミの入った佃煮はママの創作。豆腐よう、海ぶどうと南の海をつまみに、文学、食、航空問題など、話題は尽きない。

             

 三味の調べに、沖縄の映像が心和ませてくれた。ママ手製のもずく汁に、身も温まる。

 何より、愉しい会話と笑顔が至福のつまみなのだな。

 良き仲間と出会えたことに感謝。皆さん、付き合ってくれてありがとう。

       

 はん亭で落ち合う前に、久しぶりに根津神社へ参拝に行った。

 閑散とした境内に、ぽかりと浮かぶ三日月。

 廓や瓦屋根の商家で賑わったかつての根津花街の夜が想像できた


         「廓まち なみだと笑い 三日月夜」
                           海光


 

      

 ◇根津「はん亭」◇

 文京区根津2-12-15
 03-3828-1440
 http://www.hantei.co.jp/


BBQは日本酒に限る!?

2011年09月06日 | 呑み屋探訪(日暮里、根津界隈)

    

            「焼きあがる おいしい肉も 玉の汗」
                             海光

 9月4日(日)囲炉裏居酒屋「方舟」主催のBBQ大会があった

 久しぶりのBBQに心が躍る。

 友の営む「方舟」の今年の夏最後のビッグイベント!?

 なんと総勢200名が参加したというから、驚きだ。

 用意、後片付け一切なし、手ぶらでどうぞ、というご案内だから当然か。
 筆者としては、ビールをいかに旨く飲むかが大切

 早朝5時に起きてRUNNING、シャワー浴びてから葛西に向かった

      

 葛西臨海公園駅に着いたら、方舟スタッフが地図をくれた。
 
 よっ、働くね~、えらい。社長、ご褒美をはずんであげてちょ

 

 ビールは二種類飲み放題。日本酒も北陸4県の酒が惜しげもなく開けられていく

 朝10時30分スタートから、飲み通しなので、銘柄は覚えきれない。

 とにかく、方舟十八番の八海山、越の雪月花、萬歳楽といった蔵元さんの参加で、前日蔵出しした新酒などもお目見え。感謝、感謝。

 台風一過で、蒸し暑い亜熱帯に、冷えたビールを何杯もチェイサーにして、贅沢にも日本酒の利き酒会の模様を呈してきた

   
            基本生ビールが用意されている。缶ビールはなぜかこのふたりだけ・・

 BBQに、選び抜かれら最高の日本酒の数々・・

 贅沢すぎる



 やっぱり出ました。今年方舟一押しの熊肉。筆者のブログでもすでに紹介済みですな。

 「コンビーフみたい!」 「お魚の味がする!?」なんて声も。。

 野生の脂身がなんとも柔らかく、口でとろける

 そして、BBQときたら、海鮮ものも。ホタテは海がまま凝縮されて胃にも優しい。二男は汁まで飲んでいた。筆者は日本酒を注いで飲む。当然でしょ!?これがいいのだ



 なんだかんだ野外で旨いのが香ばしいとうもろこしに、ウインナー。ベーコンも脂が甘くてGOOD!



 この巨大しし唐が牛肉のカルビのこってりを、さっぱりと洗ってくれる。すっきりした口の中にまた酒を・・



 この照り、皮がパリっと、中はホクホク。じゃが最高。

 初体験はこの枝豆の炭火焼。たしかに空豆はやるもんね。味が優しく糖度がグンと増すんだね。
 
 もつ炒め、酒に合う。この際、なんでも、炭火で焼けばうまいんだなあ

                

  午後2時にしてこの酔っ払い状態。皆さん、笑顔でろれつが廻っていない方もちらほら・・

    

                 眠れる森の!?

                 200名の参加者

 このテントの設営はさすがに、業者さんがしていた模様。SS並みのイベントですな。

                 ローゼンピークス

 最後は方舟というか、オーナー主催のローゼンピークスのメンバーと記念撮影

 ローゼンの皆さん、お疲れさんでした
  
 二男もコーラとジンジャエール片手に、食い倒れのラストスパート 

 やきそば、鮭を混ぜた焼きおにぎり、デザートの新潟笹団子と食いすぎるくらいたんまり食べていた

               

 親水公園から続く、緑豊かな公園道。人口の滝で遊べた

 日曜の公園、野球少年やサッカー少年たちも汗を流していた。のんびりと和む休日のひととき
                       
                       

 長月に入ったというのに、亜熱帯の東京

 愉快な仲間が集ってのBBQの休日は、こころが安らぐね。

 友が自ら経営する「方舟」から一声発信して、これだけ人が集まるんだ。

 すごいことだ。

 来年は300人に挑戦するという。

 本気!?

 彼の歩んできた道、勉強家の彼ならきっと実現するだろう。

 それにしても、猛暑の中、ひたすら炭を熾して焼き続けてくれたスタッフの皆さん。

 ほんとうにありがとう

 方舟が出す酒は、いい酒しかないから、酔いも心地よい

 2012年は、酒飲みをもっと引き連れて参加しやす


ホルモンの夕べ

2011年03月11日 | 呑み屋探訪(日暮里、根津界隈)

          なんちゃってエンガワ

弥生月に入っても、寒さは一向に温む気配がない。
彼岸を過ぎるまで待つしかないんだろうか

久しぶりのお仲間との再会は、日暮しの里。
いつものメンバーで、戦後初のホルモン屋、三河島の本店から派生した、新生「山田屋」にお邪魔した。

三河島の息子さんが日暮里のテナントで営むお店は、洗練された佇まいで清潔感あふれる。
新旧の違いがそこかしこに見えた

    
  
日暮里舎人ライナー口から直結するガーデンタワービルへ
大きなホルモン焼と書かれた暖簾が、偉大なお店の継承であることを主張している。

 


店内のあちこちにユニークなイラストやら、ニンニクや唐辛子をあしらった装飾に目を奪われる。
いよいよ、お肉の本物が継承されているのか、その実力試すべく、肉の刺身を発注した

冒頭のなんちゃってエンガワは、ガツの刺身。
コリコリした食感に、肉の甘味がたっぷりつまり、まさに海で取れるエンガワのような深みのあるお味。
山田屋ときたら、やっぱ豚のレバー。
牛よりあっさりとしたレバーは、生臭さをほとんど感じないのに、良質の穀物を食べて育った豚の潔癖さを感じさせる鮮度の高い内臓。
思わずため息が漏れる

 
          豚の生レバー                     ハツの刺身

           
                 牛レバー刺しはごまダレを添えて

           
               本日一番のオススメ牛テール肉の煮込み

ハツ、牛レバーと次から次へと強引に生肉をススめる筆者。
みんなおっかなびっくり、箸でつつきながら・・

「!」から ・・・   「おいしい!」の連呼

本店にいたお姉さんが一押しのとろとろのテール肉。箸でつまめないほどの柔らかなコラーゲンで、美女三姉妹はきっと明日からさらに輝き、女っぷりを増すんじゃないかな。
本場韓国では貴重な牛のテール肉。
日本にいられてこの値段で、この旨味が堪能できるのは幸せだね

さぁ、お待たせ!
メインの焼肉(筆者的には、生肉がメインって感じなんだけど・・)の登場。



この赤いの、白いの、脂の照り、塩コショウがのった頼もしさ。
焼き加減は好みだからうるさく言うのは野暮だけど、外だけカリっとあぶったレアで食すのが一番のオススメだ。
しかし、肉の赤みの牧草地を想像させる甘さ、黄金色に溶け出す脂のあっさりした肉汁の上品な香ばしさ。
B級なのにかなりの上等。
並のタン塩、ハラミ、たれカルビ、そしてホルモン盛り合わせ(撮り忘れごめん)。
居並ぶみんなの頬が緩むのは当然だね

最後に、男性陣の先輩の明日への活力のため、件のニンニク丸ごと揚げを・・
強烈な香ばしさを放つニンニクは、火を通すとジャガイモのようなホクホクした意外に優しい食材なんだ。
女性陣も思わずおかわりと、手がのびる



シメは本店にはない、南国のフルーツのシャーベットをふたつ。
アイスクリームより、南の海に浮かぶ島さながら、太陽をたっぷり浴びた果実の本物の甘さとまったり舌にのるつぶつぶ感は、焼肉の脂を落としてくれる天然のジュースなんだ

これらを、生ビールに、マッコリに、ジンロで流し込む贅沢な夕べ。
なにより集まったメンバーが贅沢な夕べ。
送別会かもと思われた女子も、無事に再就職先が見つかり、一転壮行会の宴に


            見事なアレンジ                     夫婦円満に・・

記念のお花は、先輩の奥さんの実家の花屋さんで、見事なアレンジ。
千社札はご結婚祝いをしていなかったので兼ねての贈り物。
観音裏で書いてもらい、まだ漆塗りたての出来立てほやほや・・

               

何を食べるかも大切。でも、それ以上に誰と食べるかが本当の美味しさの秘訣なんだ

新生「山田屋」。
息子さんのお店の実力は・・。ちゃんと本質は引き継がれ、進化していたよ。

親父さん、ごめん。歳をとって肉から離れてました。
次回はなんちゃってフォアグラも気になるところだが、是非本店「山田屋」で。
やっぱ本店ならではを・・

思い出したっ! 
ガツ刺し胡瓜食べ忘れた・・とほほ

では8年ごしの気の置ける皆さん方、再見


  「花粉舞い 煙もくもく飲む仲間」
                  海光

  


◇日暮里「山田屋」◆

東京都荒川区西日暮里2-25-1 ステーションガーデンタワー3階
03-3806-8929
http://r.tabelog.com/tokyo/A1311/A131105/13091831/


石垣島からの誘惑?

2010年12月24日 | 呑み屋探訪(日暮里、根津界隈)

    石垣島直送43度の甕出し古酒(くーす)「主(ぬし)」

聖夜を前にして、老舗を後にした会長と筆者はほろ酔い気分もよろしく、谷中の初音小路へ
川むらから谷中銀座へ向かってすぐ左手の中華屋の角が目印です。

この下町の路地裏を観てください。呑み助なら、誘われるでしょ~

     魅惑の路地裏

数軒ある魅力溢れる路地のあの手この手の名店に目が爛々とする会長
筆者目当ての、沖縄料理「あさと」の暖簾を潜りました

     石垣島の海のVisionとPhotoに癒されます

「主(ぬし)」という名の泡盛の古酒は、なんとびっくりの43度!!

これがなんとも旨い!
たっぷりと琉球グラスに注がれた透き通った水から感じる沖縄の強い太陽と海辺の潮風・・・
それらが渾然一体となって溶け出す名酒は、まろやかに舌を潤してくれます!

訪れた外国人の方が、Like a vintage Vodka!と叫んだとか・・・

ウォッカは筆者も大好きな酒ですが、むしろ南国の恵みが結実した独自の味は他を持って代えがたい古米の甘みと香り、すでに泡盛の特級という風格を纏っていました。

会長は思わず、甕だしのヴィンテージを手に入れたく、何度もママにお願いしてましたっけ
その気持ちよ~く分かります。
でもね会長、それは野暮ってもんです。
「主」を飲みたくなったら、初音小路の「あさと」を覗くってのが本物の呑み助でございます。
筆者の言葉に最後は納得して、ママとの愉悦の時間を満喫したようです

     濃厚に熟した豆腐よう

欧州の濃密な香りとまったりとした味のチーズに負けない熟成の豆腐ようをつまみに・・・
古酒が進みますな

泡盛をふんだんに振り掛けた和製チーズは一舐めで何杯でもいけるアテ

会長が初めて味わうぐるくんの唐揚げは、関東のいさきに似た白身のお魚
骨の多いのがたまに傷だが、それは旨い肴の証明でもあります。
会長もお気に召したようですな

浅草の初音とはまた別種の路地裏の名店で時を忘れて愉しむ酒三昧。
ほんのりとした夢気分で、石垣の風に吹かれ、大人の年の瀬にふさわしい夕べとなりました

筆者の哲学です。

誰と、どこで、何を飲むかが人生の要諦

石垣島から遥々日暮しの里へ越して40年・・・

忙しない東京の下町で、
まったりとした沖縄タイムの「あさと」を営むママに再訪を誓い、二人はお店を出たのでした

良店とのご縁に感謝して、おやすみなさい

  「石垣の 海を飲み干す師走かな」
                       哲路

会長、また行きましょうね


     

◇沖縄家庭料理「あさと」(谷中初音小路)◇

東京都台東区谷中7-18-13初音横丁
03-3823-7424
http://www.asato.me/


クリスマスこそ老舗蕎麦屋飲み・・

2010年12月23日 | 呑み屋探訪(日暮里、根津界隈)

     金婚のぬる燗

世間はすっかりクリスマス一色・・と思いきや・・
世相を反映してか、町のそれも控えめなのかな?
とはいえ、例年のこの時期は蕎麦屋は空いているので、筆者は大歓迎

いそいそと退社して、日暮しの里へ足を向けます。

やっぱり、いつもは込み合う谷中銀座手前の「川むら」にすんなり入れました。
今宵は全そ連発足の主宰ふたりだけのクリスマス例会です・・
会長、お先にってことで、金婚をぬる目の燗酒でいただく
いや~、うまい。東村山の酒で関東人であることを再確認する。

アテは、旬のセリの胡麻和え、煮こごり、珍しい鱧のカマボコ。

   
     

好き嫌いの分かれるところでしょうが、せりの野草っぽい苦味が胡麻和えの甘さと相まって、日本酒に合います。

本わさをのせた煮こごりはしっかりと魚の身が感じられ、その食感と燻製にしたような香ばしさが酒を飲むたびに、口の中で広がる。

鱧と聞くとはそう、筆者は冬の古都の景色が頭に浮かびます。
それも北国とは別種の底冷えの凍て風が吹き抜ける加茂川沿い・・・
夏には名物の床を出していたあの店この店が思い出されるのです。

あの店の湯気の立った湯豆腐もまた懐かしい・・・

ちょいと脱線しましたな

その鱧を食材にしたかまぼこなんて、川むらさんの板わさはなんとも贅沢の極みです

   男は黙ってクラシックラガー(違った・・笑)

会長が到着したので、迷うことなくクラシックラガーをチェイサーに頼む。

蕎麦を茹でる湯温とヒトの熱気で、冷えた瓶ビールに汗がしたたる・・・
ノドの乾きの欲するまま、苦味そのものを流し込んでひとごこちつきます。

     

新潟の北雪の燗を頼んだところ、ご覧の陶器の燗酒が運ばれてきた。

嬉しい気配りです。

以前あったのでそれまで不思議に思っていたところ、聞けば金婚のみ、こだわりの緑瓶のまま出すとのこと。なるほど・・・でも理由は不明のまま・・・

全そ連の天賞の品にしたこの燗酒用の陶器は、川むらさんで学んだ知恵です。

お湯を入れてすぐに供されるから、お客は好みの温度で燗を愉しむことができます

優れものですな

合羽橋道具街で購入することができますよ

   三種のお蕎麦

最後は量もたっぷり、浅めに漬けた新鮮な野菜を使ったぬか漬けとお蕎麦を・・

この季節の川むらといったら、迷わず牡蠣蕎麦といきたいところ。

おおぶりの身を炙った牡蠣がつく牡蠣蕎麦、牡蠣せいろはこの店の名物なのです。

でもコートもいらないほどの穏やかなこの日は、つまみにもなりそうな三色の蕎麦をいただきました。メニューはたしかみちのく蕎麦といったかな?

細く更科に近い蕎麦にはそば殻が少し混ぜてあり、香りこそ弱いが、ノドごしは爽快で、何杯でもお代わりできそう・・・

汁はかけて食べるためか、薄めで物足りなく思っていたところ、シメに蕎麦湯をもらって飲み干すと、北国を連想するような昆布と鰹のダシがほのかに立ち上って至福を味わえたのです

あ~、老舗蕎麦屋で飲む幸せな聖夜のイブ、イブ、イブ

大人の蕎麦屋飲みは正統派の証、お店の早仕舞いに合わせてさっぱりと後にしたのでした。

  「燗をもて 蕎麦屋で祝うクリスマス」
                                 哲路


  


◇川むら(日暮里)

東京都荒川区西日暮里3-2-1
03-3821-0737
http://r.tabelog.com/tokyo/A1311/A131105/13003551/


但し、呑ん兵衛たちは谷中の初音小路へ・・・後編に続く・・・
 
            


居酒屋紀の家

2010年03月12日 | 呑み屋探訪(日暮里、根津界隈)

   とてもジューシーなメンチ
             

           「春一番 隣は何を食う人ぞ」
                                         哲路
ようやく春らしくうららかで暖かな日和になりましたね
古き先輩であり、同僚でこの不況の中最近良い転職に成功した友人と田端に繰り出しました

私の中学の同期が働く、このお店の名は「紀の家」さん
あえて二枚目のマスターとおしゃべりの友人Sの二人で切り盛りする店内は、
いつも安い酒と旨いツマミに誘われてくるサラリーマンでいっぱいです

いいちこ900mlが1,000円。さつま白波720mlが1,200円と破格の安さ。
実家で酒屋を営む親父が怒りそうな(笑)安さに、僕も飲みにくるおっさんたちも虜なのでしょう 

    
     鶏のささ身とホウレン草の胡麻和え
    突き出しの里芋と菜の花、油揚げの辛し和え

ほかにも、安くて美味しいメニューがたくさん目白押し。

    どこでも頼むポテトサラダはクラッカーと

浅草六区のモツ煮ストリートでは、モツ煮の次に出るのがポテトサラダというのは有名な話。
酒好きのちょっとした長居に、程よいツマミの定番なのです
お店により、玉葱が入ったり、いろいろ違いますね。

今宵も、さつま白波のお湯割りとともに、正しい春の宵は更けていくのであった~

マスター、S、今夜もありがとう



◆紀の家(田端)◆
東京都北区東田端1丁目15-1
03-3800-6313
http://restaurant.gourmet.yahoo.co.jp/0001005089/(yahoo!グルメ)
http://r.tabelog.com/tokyo/A1323/A132301/13078411/(食べログ)
駅からすぐです!