本郷 森川別館
今朝の天気予報によると、どうやら台風シーズンが終わったらしい
藤原の定理という言葉を初めて知る。二つのハリケーンが同時に進んで天候が予測不能の状態を意味する専門用語だとか。
悩ましかった台風27号と28号のことだ。
その効果のほどか杞憂を背に、わが同人「季節風」の大会が本郷の老舗旅館で開催された。
総勢約100名の物書きが、地を走り、空を飛び集まった。
北は北海道から南は熊本まで日本全国津々浦々。
さらには韓国、イタリアからこの大会のために。
なんとグローバルなことか。
玄関前の受付
ガラガラッー! と滑りの良い引き戸を開けると、受付がある。
愛の物語分科会の受付は私が担当。
続々と集まる同人、編集者、銭、銭、銭。。
まだ払っていない皆さん、会費はちゃんと、お願いしますm(__)m
2Fの廊下
この廊下の奥、地下に降りて、三部屋をぶち抜いた部屋で総会が開かれる。
愛の物語分科会の合評部屋はこの突き当たりの「ながら」。
古畳の和室で、この日のための生原稿を持ち寄る。
各々の作品をより良くしようと、遠慮会釈ない率直が飛び交うのだ。
じつに、恐ろしくい。
受付が延びたので聞けなかったが…。
たぶん、あさのあつこ代表の号令が発せられたことだろう。
この瞬間、泊り込み二日間に渡る合評会がスタートする。
天寿と加賀鳶
初日の合評後は、宴会場と化した大部屋で三々五々唾を飛ばして語り合う。
「海光さんッ、今年も持ってきましたよ」
振り返ると、秋田美人が白木の「天寿」を掲げていた。わざわざお声をかけてくださる。
う、うれしいじゃないか!
井嶋さんの微笑が輝き、将軍さまに献上するような箱が眩しい。
釣り名人のご主人さまからの毎度の差し入れに恐縮しつつ、今年もありがたく頂く。
ぐびッ! ひと口ふくむと、
煌びやかな酒精、磨かれてなお野趣を失わない滴に安物に慣れた舌が洗われるようだ。
やっぱり旨かったな。
井嶋さま、ご主人さま、ありがとうございます。今年も堪能です。どうもご馳走さまでした!!
で、結局のところ、お開きになったのは明け方の3時30分。
座布団に埋もれた、あの韓国のひと、風邪引かなかったかな?
季節風の編集委員
委員長のいとうさんの司会で、各分科会の担当から推薦作が発表される。
愛の物語分科会と呼ばれて、水川さんが立ち上がる。
素直で心のこもった感想だった。
まったく意識してなかったのだけど、推薦作に選んでいただいた。
評は割れたし、名手が長編だった。たまたま回転する的に当たっただけだと思っている。
世話人は、愛の伝道師、古都のプリンセス、越水利江子さん。
北のおきゃん、雪国の俳人、土山優さん。
お二人の愛は、ほんまに深かったな。
越水さんの一言。
姐さん、いただきました!
参加メンバーの忌憚のない率直な意見と、真摯な眼差しは忘れまい。
大会へ参加して4年目。
ただ一ついえるのは、やはり万里の道も1歩から、ということ。
1歩ずつ着実に進むしかないんだね。
愛の物語の皆さま、二日間本当にありがとうございました。
なやさんの発案で待っていたのだが、メンバーはてんでバラバラ。
残っていた同人とパチリ!
本郷通りのカフェに入った。
2Fの窓、赤門と銀杏並木を背景に、越水さんと赤城さんが並んでいる。
イタリア在住の才女佐藤さんと、洋平大兄。
金色の滴と泡が肉体の疲れと、興奮した精神を爽快に癒してくれる。
なんて幸せな時間なんだろう。
「古畳 銀杏の匂い 秋の暮」 海光
最後に、高橋秀雄さんはじめ運営に携わった皆さま、
委員長のいとうさん、副委員長の工藤さん、本当にお疲れ様でした
*補足
越水さんが私のことをブログで書いてくだすった。
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