【書き綴る年月褪せぬ仲間たち】哲露
9月3日土曜日、台風の谷間の快晴。
同人の大先輩、越水利江子姐さんの出版百冊記念祝賀会が開催される。
なんと100冊ですよ、100冊。
少年少女、老若男女に向けて良質で楽しめる小説をこんなに書いたなんて。
凄い胆力だ。
一冊すら出していないおいらからしたら天文学的数字でござんすが、
お祝いのスピーチでは、300やら700やら気の遠くなる数字を刻む先達たちが沢山いらっしゃるとのお話し。
ああ、小説道のなんたる険しいこと。
ということで、とりあえず東京駅から京の都へ。
のぞみは高いけど快適。
プライベートの京都は何年ぶりやろ。
それにしても、山手線並みのダイヤなのに、常に座席が埋まるとは現代人のなんと忙しいことよ。
さぁて、出立!
あっという間に着いた。
小説の続きと思ったが、少し音楽を聴いて本を眺めているうちに着いちまう。
京都駅を出ると、台風が嘘のようなご覧の紺碧の青空。
古都に燦々と照りつける日差しのすごいこと。
やはり盆地の気候はハンパない。
素敵なイラストがパネル展示されている。
その前にいらっしゃいました、姐さん親子。
早速お祝いを、おめでとうございます!
100冊の迫力は本の並びでも判る。
見るのは簡単、書くのは地獄。
よう頑張りました。
先般銀座で講演を聞いたばかりの、山川健一さんにホテル入り口で遭遇。
皆さんのお祝いの言葉に続いて、山川さんもさすがの感動的なお言葉。
そして、歌あり、ハーモニカありと宴は深まっていく。
芸達者が揃うのも姐さんの交友関係の広さと深さ、まさに人徳なのだね。
姐さんの息子さんにもお会いできた。
ご長女のA子さんにも再会できた。大会へ向けて書いてないという。
おいらもこの時点で書き出したばかりと励ます。
ガンバ、Aちゃん。
土山さん、宮下さんの司会に、同人のお仲間にもたくさん会えた。
また他にも書き手の方ともお話しさせていただいた。
まるで結婚式のような盛大なパーティーは、ラウンジの二次会へと続いた。
利江子姐さん、よくぞここまで書いてこられました。
読者一人一人にとって、姐さんの本は宝物。
そして祝いに集ったお仲間の一人一人は姐さんの宝物。
本当におめでとうございました。
これからもお体に気をつけて、ご執筆に励んでくださいまし。
お招きいただき、光栄でござんした。
朝一で着いたので、島原まで行ってきた。
往時、住吉神社に植えてあった大銀杏。
島原の外も染まるや藍畑、は封建の俳人、嵐雪の一句。
揚屋の名残。
角屋は新撰組芹沢鴨が最後の晩餐を過ごした場所。
世が世なら、酒を飲むのも命がけや。
新吉原とは違う、町家造りの格子が美しい。
文人墨客が通ったのは江戸の遊郭と同じ。
やはり遊郭は当時の文化の集積地だった。
ここにもあった見返り柳。
元は大陸の傾城から模したと聞く。
一顧傾人城,再顧傾人国。
男一匹どころか、国をも滅ぼす美女を名残んで振り返った柳。
何とはなしに切ない垂れ。
吉原から消えた門があったのは感動もん。
現代の日常の足、車もビュンビュン通るのはご愛嬌。
せっかくの景観を損ねる電線だけはどうにかならんもんかね。
この日は嵐山へ宿泊。旅は第二幕へと続く。
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