週刊浅草「江戸っ子瓦版」 -のんびりHiGH句な日々-

文学と食とRUNの日々を、PHOTO5・7・5で綴るエッセイ♪

更年奇的な彼女☆

2015年10月04日 | ★映画★



 
【更年期カノジョもカレも冷やおろし】哲露

 
 知り合いに招待され、中国映画の試写に行く

 この作品は2001年「猟奇的な彼女」や「僕の彼女はサイボーグ」で有名なクァク・ジュヨン監督がメガホンを取っている。

 猟奇的なの、チョンジヒョンの可憐さとぶっとんだ演技は忘れられない。何度観たことだろう。

 その郭監督の作だから、かなり期待していた。

 それを裏切ることなく、テンポも、構図やカメラワークも進化していてグイグイと世界へ引き込まれていった。

 思わずホロっとしたシーンでは、隣の同行もメガネを取りハンカチをあてていた。

 感覚が同じなんだな、と共感を憶えた瞬間である。

 編集長でもあるその友人が上映が始まった冒頭、興奮しながら、このアモイ大学が出身校だと明かしてくれた。

 なんと、世間は本当に狭い。

 きっと彼は私以上に、臨場感を感じ、青春の甘さとほろ苦さを重ねて観たことだろう。

 そんな彼が日本へ来て26年。

 そんな冒険が日常になったのだ。

 私は羨ましくも、浅草から一歩も出たことのない身に置き換えて途方に暮れる。

 今年の夏は、息子の受験もあり旅どころか、海へすら行けていない。

 でも、身近にいる友人から故郷のこと、過去旅した思い出など聞くことはいつでもできる。

 何もお金をかけて移動しなくても、旅をした感覚を味わえるのだ。

 そうして、私は遠い異郷に思いを馳せた。






 主演の周迅 (ジョウ・シュン)がたまらなく可愛い。

 いまや中国のトップ女優というから、それも頷ける。

 中国映画があまり公開されない日本の現状を憂います。

 そして、相手役の佟大为(ダーウェイ)は国民的なアイドルだという。好感度の高い演技は落ち着いていた。


 世の麗しい女の子は、奇抜な題名に臆することなかれ。

 野郎である男にも、更年期はある。

 若年性更年期という妙な設定が、どのように物語を構成していくのか。

 中国本土では、公開5日間で20億円の興収を上げた。

 原題「我的早更女友(Meet Miss Anxiety)」

 疲れた日常に、心を灯すようなラブコメ。

 その目で確かめる価値は大ですわ。



        銀座「天龍」の餃子ライス
 

 ある日のランチ。

 同僚と、お互いに懐かしい思い出の餃子屋へ。

 開店50年にもなる、銀座の老舗「天龍」

 ジャンボ餃子は上野の「昇竜」に軍配があがると思っていたが、思い出の味はそれを上回る。

 噛むと肉汁が溢れる。

 このジューシーさは、小籠包の親玉のようだ。

 しかし、このデカさで8個。

 己の胃がオッサンである現実を思い出させる。

 一皿をシェアするようになっちゃあお仕舞いよ。

 映画も、餃子もオススメの逸品でござる 



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