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テルサより
いつも応援ありがとうございます。仕事が超多忙でなかなか更新できず,すみませんでした。本当に久々の更新です(A;´・ω・)フキフキ。
ただ今,3つのランキングに参加しています。
よかったら下のところをポチッとクリックしていただけると嬉しいです。さあ,今日の順位はどうかな?さらなる応援をお願いします~^^。コメントもよろしくお願いします。
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このお話は・・・・
森と湖の国ファンタジア帝国の少年帝は,実は宇宙を創世した天帝の12番目の息子にして運命の輪を廻す月の神の降臨した姿だった。今,人界は人間による自然破壊から滅亡の道をたどりつつあり,それを救えるのはもはや最も優しく慈愛に満ち,また最も残酷で悲哀の心をもつ本来の月のみであった。聖と魔性の両面性をもつ本来の月の神。果たしてこの世に月の聖帝は黄金の夜明けを告げるのかそれとも黄昏の時を告げるのか・・・・・。
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第7節 別宮めぐり 第7話
「陛下・・・ご覧ください。とても奇麗ですね」
セイラ妃が感動して思わず声を出す。ラミエル帝は少し枕を直していたが,その言葉につられてふと窓の方を見る。
「本当に素敵ですね。幻想の世界に入り込んだみたいです」
皇妃がロマンティックな眺めにほーっとなりながら呟くように言う。しかし,ラミエル帝は,
「そうですか?ここは星がそう見えないから私はあまり・・・」
と言うとそのまま「お休みなさい」と目を閉じて眠ってしまった。
「こんなに奇麗なのに・・・」
星姫はそれでも暫く眺めやっていたが,やがて横たわって眠りについた。しかし,どうも女官達の話が気になってなかなか眠れなかった。ラミエル帝はどう思っているのだろう。隣で少し離れて眠っている月の君は礼儀正しく,仰向けである。息をしているのかしていないのか分からないぐらい静かである。彼はこういう時でもいつも近くに剣を置き,自分の身を守っている。
この完璧で素っ気ないラミエル帝でも,女性を抱きたいという衝動にかられることがあるのだろうか。世継ぎを否定していても迷うことがあるのだろうか。
セイラ妃は隣の美しい皇帝を見つめながらそんなことを考えていた。
翌朝,ラミエル帝は早く起き,セイラ妃が目覚める頃はもうとっくにいなかった。
午後から彼はフェリス,アデル達とともに,湖に向けて散策しに行った。幼い2人の弟はわくわくして,2人でまたひそひそと何やら話しながらとことことついてくる。セイラ妃はその2人の可愛さに思わず顔がほころんでしまう。
「姉上様」
「姉上様,奇麗なお花ですよ~」
2人は競うようにして,いろいろと草花を摘んでは皇妃にプレゼントする。そのようなことを続けながら暫く進むと,湖に到着した。そこは本当に心の和む,素晴らしい所だった。森と湖の国らしい風景である。
「わあ!奇麗」
「きらきらしていますね,姉上様」
フェリス皇子達はキャッキャッととても喜んでいる。
暫くそこで休み,別宮へと向かう。幼い2人はかくれんぼをしたり,追いかけっこをしたりと無邪気なものだった。
ラミエル帝は,そこで自分が持ってきた茶葉で紅茶を入れた。別宮殿には管理人が1人いて,お菓子も出してくれた。セイラ妃は紅茶をいただきながら,笑顔で皇帝に話しかける。
「陛下,とてもいい所ですね」
「あのうるさい大臣達やドクターがいないからな」
「陛下・・・またそのようなことを・・・」
管理人が困ったように諌める。
「本当のことだ。いつも何か怒られているような気がする。この国の当主は私のはずなのに・・・。普通,家臣と言うものは,君主に対して従順なものと聞いていますが,我が国の場合,違うような気がするな」
「陛下がいつも無茶をなさるからですよ。政務に関しましては言われたことがないでしょう?みんな陛下の御身体を心配していらっしゃるのでございますよ」
「私生活に口出しは無用です。自分のことぐらい自分がよく知っています」
「陛下,ドクターや大臣達の気持ちを分かってあげなされ」
「感謝はしています。でも,私は子供じゃない」
「そうでございますとも・・・。でも,どうか言わせてあげなされ。彼らの唯一の楽しみでございましょう」
管理人に言われ,ラミエル帝はもう何も言わなかった。
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最初から読みたい方はこちらのFC2小説で読んで下さるとありがたいです。
しおりもはさめて普通の本のように読めますのでどうぞゆっくりまったり自分のペースで読んで下さいね^^。
ブログ小説と同時に更新していきますので一緒にある国の世界を冒険しましょう。
「ある国の物語」
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この度,新しくFC2ブログにて「テルサのFantastic Stories 2」を作成しました。ゆくゆくは引っ越ししようと思っていますが,今は「魔王伝説」を連載中です。ある高校にやってきた謎の転校生。その転校生の正体とは・・・・。どうぞよろしくお願いします。
「テルサのFantastic Stories 2」
テルサより
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第7節 別宮めぐり 第7話
「陛下・・・ご覧ください。とても奇麗ですね」
セイラ妃が感動して思わず声を出す。ラミエル帝は少し枕を直していたが,その言葉につられてふと窓の方を見る。
「本当に素敵ですね。幻想の世界に入り込んだみたいです」
皇妃がロマンティックな眺めにほーっとなりながら呟くように言う。しかし,ラミエル帝は,
「そうですか?ここは星がそう見えないから私はあまり・・・」
と言うとそのまま「お休みなさい」と目を閉じて眠ってしまった。
「こんなに奇麗なのに・・・」
星姫はそれでも暫く眺めやっていたが,やがて横たわって眠りについた。しかし,どうも女官達の話が気になってなかなか眠れなかった。ラミエル帝はどう思っているのだろう。隣で少し離れて眠っている月の君は礼儀正しく,仰向けである。息をしているのかしていないのか分からないぐらい静かである。彼はこういう時でもいつも近くに剣を置き,自分の身を守っている。
この完璧で素っ気ないラミエル帝でも,女性を抱きたいという衝動にかられることがあるのだろうか。世継ぎを否定していても迷うことがあるのだろうか。
セイラ妃は隣の美しい皇帝を見つめながらそんなことを考えていた。
翌朝,ラミエル帝は早く起き,セイラ妃が目覚める頃はもうとっくにいなかった。
午後から彼はフェリス,アデル達とともに,湖に向けて散策しに行った。幼い2人の弟はわくわくして,2人でまたひそひそと何やら話しながらとことことついてくる。セイラ妃はその2人の可愛さに思わず顔がほころんでしまう。
「姉上様」
「姉上様,奇麗なお花ですよ~」
2人は競うようにして,いろいろと草花を摘んでは皇妃にプレゼントする。そのようなことを続けながら暫く進むと,湖に到着した。そこは本当に心の和む,素晴らしい所だった。森と湖の国らしい風景である。
「わあ!奇麗」
「きらきらしていますね,姉上様」
フェリス皇子達はキャッキャッととても喜んでいる。
暫くそこで休み,別宮へと向かう。幼い2人はかくれんぼをしたり,追いかけっこをしたりと無邪気なものだった。
ラミエル帝は,そこで自分が持ってきた茶葉で紅茶を入れた。別宮殿には管理人が1人いて,お菓子も出してくれた。セイラ妃は紅茶をいただきながら,笑顔で皇帝に話しかける。
「陛下,とてもいい所ですね」
「あのうるさい大臣達やドクターがいないからな」
「陛下・・・またそのようなことを・・・」
管理人が困ったように諌める。
「本当のことだ。いつも何か怒られているような気がする。この国の当主は私のはずなのに・・・。普通,家臣と言うものは,君主に対して従順なものと聞いていますが,我が国の場合,違うような気がするな」
「陛下がいつも無茶をなさるからですよ。政務に関しましては言われたことがないでしょう?みんな陛下の御身体を心配していらっしゃるのでございますよ」
「私生活に口出しは無用です。自分のことぐらい自分がよく知っています」
「陛下,ドクターや大臣達の気持ちを分かってあげなされ」
「感謝はしています。でも,私は子供じゃない」
「そうでございますとも・・・。でも,どうか言わせてあげなされ。彼らの唯一の楽しみでございましょう」
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