*******************************************
いつも応援ありがとうございます。ただ今,3つのランキングに参加しています。
よかったら下のところをポチッとクリックしていただけると嬉しいです。さあ,今日の順位はどうかな?さらなる応援をお願いします~^^。
*******************************************
このお話は・・・
森と湖の国ファンタジア帝国の少年帝は,実は宇宙を創世した天帝の12番目の息子にして運命の輪を廻す月の神の降臨した姿だった。彼をめぐる光と闇との戦いが今、始まろうとしていた。そして彼自身がもつ聖と魔性の両面性。果たしてこの世に月の聖帝は黄金の夜明けを告げるのかそれとも黄昏の時を告げるのか・・・・・。
*******************************************
第3節 5つの聖石と魔術師 第11話
「レイミール神様,これであなた様は四大精霊の力と運命の輪を廻す力をより強力なものとされました。私どもは聖石を託された者としてずっと主人を捜しておりました。ようやく今,聖石が求めている方が見つかり,重い役目を果たすことができたのです。どうか,聖石達の思いを受け止めて下さいませぬか。封印されたという残りの二つの水晶もあなた様を求めていずれあなた様の元に返ってくるはずでございます。5つの聖石をはめ込むのに細工師達がいつの間にか台を7つも作ってしまったというのはその証拠でございましょう」
「何度も言うが私にそのような聖石の力は必要ない。私の目的は天帝打倒だ。それなら聖石の魔力など借りなくても十分だと思っている。名目上は救世主として人界への降臨を許されているが,私はこの人界など敢えて救おうとは思っていない。救って欲しければ聖なる方に頼めばよいのだ。汝等は分かっているのか,この世が滅びるということは汝等の理想の世が創世されるわけではないということを・・・。私にはどの神ももっていない再生の力をもっているが,人間を再生するつもりはない。つまりは汝等魔術師も滅びるということだ。さて,天帝が気付く前に行くとするか」
レイミール・ラ・ルネシス神は今にもクリスタリア神皇国に行きそうだった。
「レイミール・ラ・ルネシス神様。人の身は神体とは異なります。少しお身体を休められては・・・。そして十分準備をされてから天帝打倒を実行されてはいかがでしょうか」
魔術師達は何とか魔性の月神を引き留め,彼自身も思い留まって最果ての塔にもう少しいることにした。そして,塔の中にハービア王子の気を感じ取ると,フッと消えた。
「わっ」
自分の目の前に突然レイミール・ラ・ルネシス神が現れたので太陽の君はびっくりした。御力を使っているのですぐ魔性のレイミール・ラ・ルネシス神だと分かる。
「お前・・・魔性の方だな」
「お前のことだから必ずラミエルにひっついているだろうと思ったら・・・やっぱりそうだったようだな」
「ふん,余計なお世話だ」
ハービア王子は少しいじける。月の君を守ってやれなかった・・・・そんな思いがずっと彼を苦しめていた。
「お前・・・もうラミエルに身体を返さないつもりか?月のサークレットもないし・・・」
「前にも言ったはずだ。私は天帝さえ倒せればよいと。それに今の私は不完全だ。ラミエルと融合しなければ真の覚醒は不可能だ。今の段階ではまだラミエルから身体を借りているに過ぎない」
「天帝と戦ったらとんでもないことになるぞ。人界がどうなるかもちろん知ってるよな」
「人界など滅びてしまえばよい。天帝打倒のためなら人界がどんな被害を受けようと仕方ない」
「頑固な神だな,お前って」
「これが私だ」
レイミール・ラ・ルネシス神は大きな窓から外を見る。凄まじい魔力をもち,闇の支配者でもある魔性の月神。人々が怖れる魔物さえその名を聞いて震えあがるという。その彼と自分は今話しているのだ。
「ハービア王子,なぜお前達はこんな所にいるのか教えて欲しい。一体何があったのだ。お前達は何をしようとしていた?」
「パイオニアを始めとして西側の国々の干ばつがひどくて・・・・。その視察に行く途中だったんだ。突然襲われてここへ来たけどさ」
その話を聞いたレイミール・ラ・ルネシス神は何か思いついたようだった。
*****************************************************
最初から読みたい方はこちらのFC2小説で読んで下さるとありがたいです。
徐々に更新していきますのでぜひ続きをお読み下さいね^^。
「ある国の物語」
*********************************
いつも応援ありがとうございます。ただ今,3つのランキングに参加しています。
よかったら下のところをポチッとクリックしていただけると嬉しいです。さあ,今日の順位はどうかな?さらなる応援をお願いします~^^。
*******************************************
このお話は・・・
森と湖の国ファンタジア帝国の少年帝は,実は宇宙を創世した天帝の12番目の息子にして運命の輪を廻す月の神の降臨した姿だった。彼をめぐる光と闇との戦いが今、始まろうとしていた。そして彼自身がもつ聖と魔性の両面性。果たしてこの世に月の聖帝は黄金の夜明けを告げるのかそれとも黄昏の時を告げるのか・・・・・。
*******************************************
第3節 5つの聖石と魔術師 第11話
「レイミール神様,これであなた様は四大精霊の力と運命の輪を廻す力をより強力なものとされました。私どもは聖石を託された者としてずっと主人を捜しておりました。ようやく今,聖石が求めている方が見つかり,重い役目を果たすことができたのです。どうか,聖石達の思いを受け止めて下さいませぬか。封印されたという残りの二つの水晶もあなた様を求めていずれあなた様の元に返ってくるはずでございます。5つの聖石をはめ込むのに細工師達がいつの間にか台を7つも作ってしまったというのはその証拠でございましょう」
「何度も言うが私にそのような聖石の力は必要ない。私の目的は天帝打倒だ。それなら聖石の魔力など借りなくても十分だと思っている。名目上は救世主として人界への降臨を許されているが,私はこの人界など敢えて救おうとは思っていない。救って欲しければ聖なる方に頼めばよいのだ。汝等は分かっているのか,この世が滅びるということは汝等の理想の世が創世されるわけではないということを・・・。私にはどの神ももっていない再生の力をもっているが,人間を再生するつもりはない。つまりは汝等魔術師も滅びるということだ。さて,天帝が気付く前に行くとするか」
レイミール・ラ・ルネシス神は今にもクリスタリア神皇国に行きそうだった。
「レイミール・ラ・ルネシス神様。人の身は神体とは異なります。少しお身体を休められては・・・。そして十分準備をされてから天帝打倒を実行されてはいかがでしょうか」
魔術師達は何とか魔性の月神を引き留め,彼自身も思い留まって最果ての塔にもう少しいることにした。そして,塔の中にハービア王子の気を感じ取ると,フッと消えた。
「わっ」
自分の目の前に突然レイミール・ラ・ルネシス神が現れたので太陽の君はびっくりした。御力を使っているのですぐ魔性のレイミール・ラ・ルネシス神だと分かる。
「お前・・・魔性の方だな」
「お前のことだから必ずラミエルにひっついているだろうと思ったら・・・やっぱりそうだったようだな」
「ふん,余計なお世話だ」
ハービア王子は少しいじける。月の君を守ってやれなかった・・・・そんな思いがずっと彼を苦しめていた。
「お前・・・もうラミエルに身体を返さないつもりか?月のサークレットもないし・・・」
「前にも言ったはずだ。私は天帝さえ倒せればよいと。それに今の私は不完全だ。ラミエルと融合しなければ真の覚醒は不可能だ。今の段階ではまだラミエルから身体を借りているに過ぎない」
「天帝と戦ったらとんでもないことになるぞ。人界がどうなるかもちろん知ってるよな」
「人界など滅びてしまえばよい。天帝打倒のためなら人界がどんな被害を受けようと仕方ない」
「頑固な神だな,お前って」
「これが私だ」
レイミール・ラ・ルネシス神は大きな窓から外を見る。凄まじい魔力をもち,闇の支配者でもある魔性の月神。人々が怖れる魔物さえその名を聞いて震えあがるという。その彼と自分は今話しているのだ。
「ハービア王子,なぜお前達はこんな所にいるのか教えて欲しい。一体何があったのだ。お前達は何をしようとしていた?」
「パイオニアを始めとして西側の国々の干ばつがひどくて・・・・。その視察に行く途中だったんだ。突然襲われてここへ来たけどさ」
その話を聞いたレイミール・ラ・ルネシス神は何か思いついたようだった。
*****************************************************
最初から読みたい方はこちらのFC2小説で読んで下さるとありがたいです。
徐々に更新していきますのでぜひ続きをお読み下さいね^^。
「ある国の物語」
*********************************