チャウ子のそれでも本を読むのだ

チャウ子のごった煮風500字読書日記
地味に更新中^^;

雇用大崩壊

2009-03-12 12:56:40 | 新書
今回ご紹介するのは
「雇用大崩壊」
田中秀臣著
NHK出版 生活人新書です


常々私は人間が生きていく上で、安定した雇用は
基本になるものだと思っています。
当たり前のことですが、
雇用があって税金も社会保険料も納められます。

なので、今の派遣切りの問題やロスジェネの問題は
大変な問題だと感じています。
そして高齢者の年金受給年齢を引き上げ、定年延長をし、
高齢者に長く働いてもらおうとしながらも、
若年層には仕事がないというのは不思議な気がします。

これは雇用のミスマッチということでしょうが、
よく言われる仕事を選ぶなということですが、それは乱暴ではと思います。
人間には好き嫌いや向き不向きもあります。

さて、著者の田中さんはとにかく不況対策を!という主張です。
積極的な財政政策と金融政策の組み合わせを行うこと。

金融政策としては量的緩和政策に転換する。
市場に多くの貨幣を供給する。
そうすることで、銀行はより多くの貸し出しを行い、
企業もお金を借りやすくなる。

しかし定額給付金の2兆円などは規模が小さく、
将来の増税と連動させたことで、
効果が薄れたというのはそのとおりだと思います。

景気対策というなら
もっと思い切ったやり方もあったのではないかと。


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