nancy's blog

nancy's film reviews, etc... 日々のできごと、動き回り記録など。最近では映画レビュー中心。

Whitney Houston: I Wanna Dance with Somebody(2022 米)ホイットニー・ヒューストン I WANNA DANCE WITH SOMEBODY

2023-07-15 | 映画
2023年1月11日

久しぶりに友人を誘って観に行った。

クイーンのボヘミアン・ラプソディと全く同じ手法だとは知らなかった。よく見たら脚本が同じ人。完全な二番煎じ…。
つまりある程度似た俳優をキャスティングし、歌の部分はほとんどオリジナルの音源を使うというところ。



クイーンもホイットニーも曲そのものと歌唱に大きなメリットと絶大なる安心感があるから、それを大きなスクリーン上で見ているだけでも興奮する。特にボヘミアン…の方はライブエイドといういわばフィナーレが最後に待っているのでそこで最高潮を迎えるのだが、この映画にはそれがない。

スーパーボウルの開会式で国歌を斉唱するところがそれにあたると言えばそうなんだろうけど、確かに歌は素晴らしいが映画の後半でもないし、ライブエイドほどの盛り上がりには欠ける。

というかこの映画の一番の失敗は、失礼を承知、批判を覚悟で言うと、主演のNaomi Ackie(ナオミ・アッキー)が美しくないことに尽きる。

ホイットニーは美人だった。映画でもそういう場面が幾度となく出てくるし、歌のうまさは言うまでもなく、彼女をスターにした要素の一つに彼女の容姿があったことは間違いないと思う。

もちろん国歌斉唱やコンサートの音源はホイットニー自身のものだが、練習のときなど歌うシーンがたくさんあるので、歌唱力も兼ね備えた俳優を選ばなきゃならなかったのはわかる。でもさすがに…。

ボヘミアン…の主演俳優もフレディとはまず背もかなり違うし顔もそんなには似ていない。が、ここまでのガッカリは感じなかった。ストーリーというか映画の作られ方の違いにもよるのかもしれない。


The Banshees of Inisherin(2022 アイルランド、英、米)(邦題:イニシェリン島の精霊)

2023-07-15 | 映画
2023年2月1日



アカデミーというものを信用してはいけないと本当に思う。

何部門にもノミネートされているし何よりアイルランドが舞台ということでこれはもう行くしかないでしょ!と友人を誘って公開早々に観に行ったが、誘ったのを後悔したほど。行くなら1人で行けばよかった…。

あまりにも内容が暗く、いきなり友達をやめる方のやり方がもう見ていて辛すぎて。
もちろん友達を辞められる方にも理由があるんだな…と見ていてよくわかるんだが、やり方ってもんがあろうよ…しかもこんなに狭い島で。

いやいやこれはもちろん現代にも通じるアイロニーなんだろうけど、言いたいことはわかるんだけど、もうちょっと作り方あるだろうよエンタメとして…などと不満ばかりが口を突いて出てしまう、そんな作品であった。

『スリー・ビルボード』もすごく見たいと思っていたけど結局まだ見れていないんだが、もしかしたらーティン・マクドナー苦手かもしれない。


House of Gucci (2021 米)

2023-07-15 | 映画
2022年3月2日

仕事でもGucciをたまに扱うことがあったので半分勉強も兼ねて映画館に観に行った。

レディーガガ主演というのも興味が引かれた。

このGucciのお家騒動は有名だがよくは知らなかったので、いろいろ勉強になった。まぁ内容的には映画公開当時NHKでやっていたドキュメンタリー番組の方が数倍よくできていたとは思うが、この映画はこれはこれで全然アリだった。

レディーガガ普通に上手。全然女優。









Philomena (2019 英) (邦題:「あなたを抱きしめる日まで」)

2023-07-14 | 映画
ずっと観たいと思っていた映画を10年たっていまごろ見た。

ジュディ・ディンチうまいなぁ。素晴らしい。

ホテルの部屋で夜中にありがとうと言いに来るところ、本当にメークをほぼしていない。なかなかできることじゃない。リアリティの追求が素晴らしい。

ハーレクイン小説を読みまくっているフィロミーナとマーティンとのやり取りも楽しかった。ああいう(一見)屈託のないおばあさんに自分もなりたい。

アイルランドのカトリック教会のこうした悪事はこれ以外にも本当に近年までさまざまあり、辛いものばかり。

しかし大統領の法律顧問までしていたこの息子が自分のルーツを探そうとしていなかったはずもなく、最後にきちんと母が見つかってよかった。

ひとつ気になったのは息子のパートナーの男性がかたくなにマーティンとフィロミーナに会おうとしなかったこと。捨てられたと聞かされていたから?その辺を詳しく説明していないからよくわからなかった。

そして忘れてはならないのが監督のスティーヴン・フリアーズ(Stephen Frears)。この人といえばマイ・ビューティフル・ランドレッド。大好きな映画。今82歳だからこの映画(Philomena)を撮った時は70過ぎ。まだまだいい作品を撮り続けて欲しい。





英語版の原作も読んでみたいけど… 未読のもあるしそれ以前に英語力がついていけるかw


2021を振り返る

2022-01-25 | 日記
もう最近1年ぶり更新とか普通になってきた。

去年も1/22に書いているから、どうも1月のこの時期にブログを書く気になるらしいのだが、なぜなのか自分でも気になる…。

最近の出来事としては、先週友人の三回忌に行ってきた。三回忌なので亡くなって2年ということだ。早いのか遅いのかよくわからない。家族にとっては長い2年だったかもしれないし…あっという間だったかもしれないな。喪失感は癒えただろうか。

彼女の夫と息子は元気で暮らしているようだ。息子はとてもいい子そうだが、かなり美人だった友人に外見は全く似ていない。おそらく内面的に似ている部分が多いのだと思うが、コロナもあってあまり話す機会がなく、よくわからない。これからどんな青年になっていくのか楽しみである。

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別に書かなくてもいいし書くと嫌な気持ちになるが記録として書いておくと、昨シーズンの阪神は2位であった。ゲーム差なしの2位であった。勝利数が最も多い2位であった。

正直、CSで勝ち上がる力も残ってなかったし、上がれたとしても日シリで勝ち日本一になることは厳しかっただろう。でも、とりあえずリーグ優勝はできたはずである。しなければならなかった。今年からスアレスがいないからである。

なぜできないか。できなかったか。

ここまで優勝から遠ざかったチームのファンをこれだけの期間(今年で7年目)やったことがない自分には、よくわからない。ただ言えるのは、とにかく詰めが甘い。

阪神ファンをもっと長くやっている観戦友達は阪神の毎年の失速にはもう慣れっこで、もっと貯金やゲーム差がないと優勝はできないという。今年のアレでは到底足りないと。つまり、僅差では優勝できないのが阪神。ぶっちぎりでないといかんのだ。

そんな年、もう絶対来ないのに…。

本当に阪神ファンをやっているとメンタルが削がれる。気力が奪われる。

そんな中でも、今年はおそらく、自分が阪神を応援し始めて一番楽しい年だったし、だからこそ(リーグ優勝を逃して)一番辛い年でもあった。まだオリックスが日本一になっていればよかったが、ヤクルトが完全優勝したというのがまた気に食わない。阪神はどこよりも多い77勝もしてるのに…。(このことに関しては延々愚痴れる)

同じく新人のベイの牧が、多少調子を落としながらもシーズン中ずっと活躍を維持する一方、大失速したテル。この差は大きい。あまりにも大きかった。テル以外に打てる人がいなかったから。

助っ人外国人とは名ばかりでロハスは言うに及ばず、サンズもマルテもここぞというときにあてにならず、大山も一向に爆発しない。糸井も年棒に合った働きなど夢のまた夢。とにかく新人のテルに負担をかけ過ぎた。

阪神の話はもういいや。

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書いておきたいことがあった。

週刊文春WOMANで連載されている精子提供の話題を興味深く読んでいるが、12号の記事に共感する部分があった。

自分はかねがね、この「精子提供」に関してはずっと思うところがある。それは、生まれてくる子供の親を知る権利を無視していないか?ということだ。

興味を持ったのは女優のジョディ・フォスターが精子提供で子供を産んだ時だから、もうだいぶ前のことだ。調べたら1998年だった。その後父親はメル・ギブソンではないかとか言われているらしいが、ジョディがLGBTであることと合わせて、それはどうでもいい。自分が興味があるのは彼女が精子提供を受けてまで子どもを生むことにこだわったことだ。

週刊文春WOMANには夫のDVで離婚し、その後精子バンクで娘を授かった女性が、「子供たち(離婚した夫との間にすでに息子がいる)にはできる限り早く経緯を伝え、2人とも望まれて生まれてきたのだと伝えるつもりです」と述べている。

望まれて生まれてきたー子供からしたらこれは当たり前であるし、そんなことわざわざ言う必要なんてないと思う。重要なのは、なぜ精子バンクを使ってまで自分を生んだのかという点ではないのか。

注目すべきは同じ記事にあるAID(非配偶者間人工授精)で生まれた子供の証言である。

「子どものためではなく、子どもを持ちたい親のための技術であるAIDに、反対という気持ちは今も変わりません。AIDを続けるなら、多様な価値観を認める社会を目指す中で使うべきです。つまり、結婚して夫婦になったら子どもを産むのが当然という社会的な圧力や世間体を理由にAIDを選択してほしくはない」。(「つまり…」以降の後半部分は自分にはよく意図が伝わらない…)

自分が非常に同意するのは、「子どものためではなく、子どもを持ちたい親のための技術であるAID」の部分である。

結論は出ないのだが、この技術は、男性同士や女性同士のカップルがどうしても子供を欲しい場合以外、つまり上のような場合に認めていいものなのかどうかということだ。

子どもにしてみたら、AIDの場合、明らかに自分は愛情のない(というか関係すらない)男女の間に生まれたということになる。人が生まれるのには様々な事情や背景があり、愛情のある男女間に生まれる場合だけではないのも事実だろうし、そこにこだわってしまったらキリがないものわかる。

でも、そこをよりどころにしないでどうする?という思いも自分の中にはある。(何のよりどころ?と言われても答えられないから突っ込まないで欲しい。)

上に書いた夫のDVで離婚した人の場合、もし息子に兄弟が欲しかったなら、養子でもよかったはず。独身になった段階で、さらに子どもを欲しいと思う気持ちを抑えられないこと、そこでなぜ自分の遺伝子を入れることにこだわりAIDを選択するのか、そこが自分にはわからない。

友人にシングルで子供を産んだ人がいる。彼女は当時付き合っている人との間に子どもが出来たが、相手は結婚を望まなかった。だから彼女は1人で産み育てる決心をしたそうだ。そういう場合とAIDを選択することには、天と地ほどの差があると自分は思うのだが、違うのだろうか。

こういうことを言うと、では望まない性交や夫婦でない相手と関係を持った結果により生まれてきた子どもだって、愛情のない男女の間に生まれたということで言えば同じではないか、それならAIDという方法で生まれる方がいいのではないか?という人も当然いるだろう。

そこが自分ではうまく説明できないが、結果としてそうなって生まれてくる場合と、最初から「子どもを持ちたい」という気持ちだけでAIDを選択するということには、大きな隔たりがあると感じる。

つまり、究極を言えば、そんな制度は基本的にはなくてもいい(または例外を除き基本的に選択できなくてもいい)んじゃないかということ。

生殖医療がここまで進んでしまうと、当然こんな問題も起きてくるのだろう。子どもは基本的には愛情のあるカップルの間にできるもの。例外もあろうがそれはあくまで例外で基本路線はこれであり、「多様な価値観を認める社会」の観点から、同性のカップルが子供を欲する権利までにとどめ、カップルでない女性(あるいは男性)が子どもが欲しいという気持ちだけでこの制度を利用することは、認める必要はないのではないか。

そうやって生まれてくる子どもの立場になって考えたら、本当にそう思う。「お母さんは子どもが欲しかったから精子提供を受けた」-これをすんなり受け入れられる子供が果たしてどれほどいるのか?「親との信頼関係や自分のアイデンティティが一気に崩壊した」と、AIDで生まれた人が週刊文春WOMANの記事の中で語っている。生む方は立場を置き換えてよく考えてみて欲しい。

生まれれば独立した一人の人間であることは当然だが、出自に関することを無視はできないと思う。

愛情のある夫婦の間に生まれた人だけが尊いとか、そんなことを言っているのではない。そんなわけがない。

自分がとても危惧するのは、その基本を蔑ろにするような制度をここまで広く誰にでも適用していいわけないんじゃないのか?ということだ。


ラジオについて考える

2021-01-22 | お怒り
思えばJ-WAVEがいつからかただのAMっぽい局に成り下がった(というのは語弊があるか。AMにはAMの良さがある。言い換えると、自分がFMに求めるものとは違う路線に移行した)頃に、常時設定してる局をInterに切り替えた。しかしそのInterにも終わりが来ていた。

J-WAVEは、今でも忘れない「More Music, Less Talk」が開局当時のキャッチフレーズだったと思う。FM局に求めているのはズバリこれで、本当にこれ以外何もない。これさえやってくれたら、流す曲はロックでもパンクでもメタルでもクラシックでもなんでもいい。とにかく曲紹介くらいにとどめてあとはできるだけ喋りを少なくしてひたすら曲を流してくれさえすればいい。あとはこっちが好みの曲がかかる時間を選んで聞けばいいわけだから。まぁ全体でこういう風にするのは難しいんだろうけど、プライムタイム以外の時間ではできるだけこの路線を守ってくれていれば、それでよかった。でももうずいぶん前からJ-WAVEはこういう局ではなくなってしまい、ほとんど聞かなくなってしまった。

そして頼みの綱だったInter。これは最近では朝のGPSをよく聞いていた。アシスタントの日本人女性の(英語と日本語が混ざった)合いの手がウザいな…いらないのに…とはずっと思っていたけれど、それでも基本はGuyが引っ張っていく番組だったからまぁよしとしてた。
しかしこのGPSも放送時間が本当によく変わった。早朝やってたと思ったら10時くらいまでの比較的朝遅い枠に変更になり、そして今また早朝に戻り、時間も短くなってしまった。朝の番組はルーティン化して聞いてる人が多いから、こうコロコロ時間を変えるのはほんと困る。こういうことを頻繁にされると、ああほんとリスナーを置いていっちゃってるなぁと感じる。

特に意識もしていなかったが、Interは最初ジャパタイとニフコという会社が立ち上げたらしい。そしてその後経営状態の悪化から2009年にテレビ東京に買収される。これも全く知らなかった。ピーター・バラカンが取締役?になったのはこのあたりのことだろうか。どうしてかそれは何かで読んですごく驚いたので記憶に残っている。
そしてそのテレ東時代も長く続かず、2013年には今度は木下グループに買収される、これも全く知らなかった。このころピーター・バラカンが朝の帯番組をやっていたんだねぇ。バラカンモーニングはけっこう聞いていたけどこれはどれくらい続いたんだろう。こうしてみると木下はけっこういい経営をしていたのかもしれない。

そしてついに今度は同じラジオ局であるJFNが買収…。これでいまやInterが「第二の東京FM」と言われているわけがようやくわかった。

長いこと聞いていれば番組や内容がどんどん変わっていくから何かが起きているんだとはわかるけど、今回初めて何があったのか調べてみようと思ったのは、去年車でInterを聴いていたらGeorge Williamsの番組の最終回にたまたまあたって、けっこうジョージが憤懣やるかたない(でもそれを一生懸命隠そうとしている)感じで喋っていたのがあまりにも印象的だったからだ。

ネットで見るとこのジョージの番組をInterの看板番組と言っている人がけっこういて驚いた。自分にとってInterの顔は古くはピーター・バラカン、今ではGuy Perrymanであり、決してジョージ(Eテレのコーパス君時代から見ているw)ではない。まぁ人の思い入れはそれぞれだが、確かにFMの番組で深夜でもない時間帯に怒髪天をあれほど流す番組はなかっただろうとは思う…(笑)。前番組のシャウラとのやり取りも楽しかったし、ジョージのいないInterは寂しいことは認めるけどね。

話に脈略がなくなった。いま書きながらInterを聞いているけど、MusicMixという、ひたすら曲を流す時間帯になっている。(流れているのがマイ・シャローナw)これはこれで自分的にはすごくいい。時々Guyの合いの手が入るのもいい!金曜はAMに完全に見放されているので、金曜だけでもずっとこれをやってくれないだろうか…。

金曜日が見放されているというのは、自分がTBSリスナーだからで、今までとりあえず11時台は生活は踊るがやっていたのに、この前の改編でついに生活は踊るも金曜から姿を消した。たまむすびの金曜日は玉ちゃんと安藤アナの男子校時代は面白かったのだが外山アナとのコンビになってからはたまむすびらしさが感じられず聞いていない。
この金曜を阻害する感じは一体なんなのだろう。誰がこんな変則的な番組構成を許した(もしくは始めた)のか。聞いてる方としては1週間のリズムがあるのだ。勝手に金曜を外されたのではたまったもんじゃない。ナイツの帯が始まったニッポン放送も金曜は中川家なんだな…。これはこれで面白いけどね…w。

もうひとつ、これはかなり前からだが、自分がラジオでものすごく受け付けられないことがある。番組パーソナリティや局アナがスポンサーの商品の宣伝文を読むことだ。これもTBSが始めたような記憶があるが、よくもこうこすい?というかリスナーを無視した手法を考えたものだと思う。
雑誌でもかなり昔から、いかにも本文からの地続き…と思うように広告をうまく紛れ込ませる手法が見られるようになり、今や当たり前になっているが、これに似たものがこのラジオCMの番組への融合?だ。これは本当に罪深いと思う。

CMはCMできちんと独立させるべきで、番組に入ってきてほしくない。ラジオショッピングは百歩譲って仕方ないとしても、これも番組パーソナリティとやり取りするものが今はほとんど。ええーおいしい!うわー安いですね!お得ですね!…パーソナリティのこんなセリフを毎回聞かされるリスナーの身にもなって欲しい。せめて帯番組なら週1くらいにできないものか。
荻上チキがラジオショッピングのコーナーに参加しない気持ちは痛いほどわかる。自分がパーソナリティなら絶対にやりたくないもんこんな茶番。

それもこれもスポンサーあっての番組だから仕方ない部分もあるだろう。でも、よかれと思ってこういうことを最初に思いついた人を自分は心底憎む。ラジオの本質をもっと大切に考えていたら、決してこんなことはできないと思うからだ。しかも最悪な事に、いまはFMでもこれが行われているのだ。

世も末だよ。

新年

2021-01-18 | 日記
2021年になりました。

コロナのまま、新年突入。夏ごろにはもう少し甘い予想をしていたが、やはり甘かった。秋以降ここまでの感染者爆発は正直驚き。GO TOやってなけりゃ…と思ったけど、友人に2回も使って旅行(というかバンドの遠征)に行っていた人がいて、ああ、本当にこんな愚策に乗せられている人が身近にもいたんだとびっくり。
まぁでもよく考えれば少人数で小さく旅行するなんて悪いことではないわけで。このコロナ禍、気晴らしも大いに必要なわけなんだから。ホテルやお土産屋さんなど旅行にまつわる人たちの助けにもなるわけで。でも一般的に旅行はやっぱり大人数で行くバスツアーとかけっこう多いわけで。そうなると移動でまず密。その間黙ってるなんてできないだろうし、食事も集まるから密。お土産屋さんも狭い店内に人が集中するから密。…とまぁ、密を避けるという観点からしたらやっぱりダメなんだよ、旅行。

今回の緊急事態宣言でジムが閉まらなかったのはありがたい。自分もだけど特に相方のような仕事以外ジムしか行くところがないような人にとってはジム閉められたらほんと生き地獄。仕事だってテレワークだからどこかに行く、ということがほぼ皆無。だから短縮営業だしスタジオも整理券になったらしいけどそれでもジム自体が開いているという事実にはただただ感謝。

自分の行ってるパーソナルジムも春の緊急事態宣言の時はもしかして潰れてしまうのでは…と心配したくらいだったから本当によかった。自分にとってもこの数年はあそこが心の拠り所なので。(どんだけ)


I Feel Pretty (2018、米)

2021-01-07 | 映画




Amy Schumer(エイミー・シューマー)、全米No.1コメディエンヌだそうで。
知らなかったなぁ。
でも注意してみていればほんとアメリカの番組によく出てくる。

でも自分的にはこの人はそこまで太ってない。

手首や足首が細くてミニスカートもハイヒールも履ける。こういう人は自分の基準ではそこまでおデブちゃんではない。

日本版の主人公の吹き替えを渡辺直美がやったそうだが、この人はそういう意味では間違いなくおデブちゃんだ。あとメイプル超合金の安藤なつとか。この二人はエイミーが映画で着ているようなミニスカートは、はけないだろう。こういう人たちをおデブちゃんと言うのだ。ちなみにどちらも大好きだけど。

でも、渡辺直美の声の感じはエイミーとずいぶん違うから、ちゃんと声優さんがやったほうがよかっただろうなと思う。

映画は噂通りとても面白かった。いろいろうまくいきすぎなんだけど、細かいことはこの際どうでもいい。とにかく面白かった。ピンクのミニのスーツが本当にかわいい。

またしても放置…

2020-12-04 | 日記
見たら最後に書いたのが8月だった。

放置したところで誰に何を言われるわけでもないのでいいのだけれど自分が気になる。

ここ数ヶ月相方がたまに出社するようになっていたのだが、この数週間またテレワークが主体になってきた。週に3日から4日出社することもあり、ようやく自由が戻ってきたとぬか喜びしていたが、やはりぬか喜びであって、それは長くは続かず、またテレワークの日々になった。

相方が仕事部屋にしている寒い1階も、毎冬使っている灯油ストーブを稼働すれば非常に快適で、相方は文句も言わず黙々とそこで仕事をしている。自分が愛用していた無印良品の電気ブランケットも譲ってやり(自分には今年別のを新調したw)、それも併用すれば鬼に金棒だ。
椅子とデスクは固い簡易なものを使っているが、誕生日にプレゼントした巷ではやりのジェルクッションを使っているのでこちらも問題ないらしい。

えらいなぁと思う。自分ならまず環境を整えることを考える。大きな、仕事のしやすいデスクをまず買うだろうし(いま相方が使っているデスク(というか机)は驚くほど小さい)、もちろん長く座っても疲れない椅子も買うだろう。長い時間を過ごす場所になるからインテリアも凝りだすだろうし、部屋にある余計なものも他へ移したりするだろう。1階の部屋は浴室の隣なので下着などの着替えを入れるチェストやバスタオルをかけるラック、コートハンガーなどの置き場になっているから、およそホームオフィスと呼べるような環境になっていない。
そういうことに一切目もくれず不平も漏らさず、隅に置いた小さな机で、相方は日々ヘッドフォンで電話会議をしながら仕事をしている。
おそらくずっとこうではないと思っているのもあるんだろうが、耐性があるなぁと思う。自分とは対極にある人だ。

自分はといえば、北側とはいえ3階なので冬でも比較的暖かい仕事部屋でいまこれを書いているが、なんせ仕事がまったく来ないので、パソコンにすら何日も触ることがない。一時お約束のように定期的に湧き上がる支払い問題でエージェントとさんざんもめていたのも、いまとなっては懐かしくさえ思える。そのために毎日メールを書いていたんだから(しかも英語で)。支払(というか報酬の受け取りに関わる手数料)の問題は、その後円にせず外貨のまま受け取ることにして一旦は解決したように見えるが、なんのことはない、その外貨を今度は自分が円にして口座に入れなければならず、結局は為替差益が生まれることになる。こんな少額で益など出るはずもないのでほぼ損なのだが、数万、時には数千円の報酬に対して、毎度毎度日本の銀行に数千円の手数料を払うなんていうバカバカしいことをするより、当たり前だが何倍もマシである。

一時新しい仕事の打診が来たりもしていたのだが、なかなかその後進展がない。もうこのままなし崩し的に閉業かしら…と思っていると突然仕事の依頼が来る、というのをこの数年繰り返している。

英語を日本語に置き換える作業は、基本的には楽しい。ある程度決まった言い方があるようなものの時は、それにトーンを寄せていこうとするのもまた楽しいものだ。例えばホームページの「go to top」を
「トップに戻る」か「最初に戻る」かはたまた「トップページに戻る」にするのか、どれがよく使われているのかなんていうのを時間があるときはつらつらと見に行くのもそれはそれで楽しい。そうやってスタンダードができていくんだろうなぁと思う。

最近ではビデオの字幕もやったりした。これは映画の字幕などと違って字数制限がかなり緩かったのでそこまで気を遣わずにすんでよかったが、英語と日本語は語順が違うので、喋っている人に合わせて訳文を作るのは非常に難しいので勉強になった。

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先月の健康診断で体重が増えていた。ショック。筋トレでは痩せないというのはわかっていたが、太るとは。2年やっててもこれだよ…トホホ。

These home threads are fire!

2020-08-12 | 英語 ENGLISH
These home threads are fire!

これは去年まで(というか去年1年だけ)阪神にいたPJのインスタにあった表現。

ユニフォームを着て投げている自分の写真に添えてあったこの文章。
何を意味するのかさっぱりわからず。
thread?
糸?

調べてみるとこりゃビックリの知らない表現ばかり。

まず「threads」は衣服のことみたい。だからこの場合はユニフォームのことを指している。

そして「fire」。
なんとこれは、とても良い、素晴らしい、格好いい、最高にいかす、超すごい、一流の、魅力的な
◆2012年現在、あまり使われていない少し古い表現。◆【用法】必ずbe動詞の後で用いられる

ーーという意味(ALCより)らしい!!

つまり「このパドレスのホームユニは最高にカッコいい!」と言っているのですね、PJは。
自分の調子もきっと良いのであろう。
がんばってね。
来年帰ってきてもいいよw

しかし英語ってホント難しい…。

暑い

2020-08-12 | 日記
また若干放置してしまった。

ここ最近の変化といえば、7月10日に24時間型のジムに入会した。でもなかなか通うペースを確立できなくて、週2回行くのがやっと。最初の頃は1回しか行けなかった。

以前の総合ジムと違うのはマシンの数が少ないことで、ほぼ筋トレに特化しているから有酸素系のマシンを使う人が少ないことは少ないが、その分台数も少ないので、自分のように筋トレのあとに必ず有酸素をやりたい人にとっては、週末などはかなり厳しい。
空いている時間を把握して効果的に通う日時を決めていかなければと思う。でも最近とにかく暑くて行く気にならない。マスクもしないとならないし。どうしたもんか。

これ、マスクせずに運動できるようになったら見違えるように重さ上がるようになるんじゃないかとか勝手に思ってる。
・・・そんなわけないか。

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先週1週間、脂肪燃焼スープダイエットというのを相方とやってみた。ツイッターで1週間で3.5キロ減ったというのを見たからである。その人は同世代みたいだったし、食べるものに制限はあるが食べること自体を我慢しなくてよさそうなのでできると思ったのだ。

結果から言えば、ほぼ効果なし。
風邪で体調悪くて食欲ない時なんか2~3日で1.5キロくらい減ることもあるから、それと同じ体重しか、1週間あの厳しいメニュー制限をやって減らないのであれば、あまり意味がない気がする。

スープを作るのがけっこう面倒だし、1週間に何度も作るのはかなり大変だった。同じ味では当然飽きるし。追加で食べていい野菜なんかはもっと出来合いのサラダとかに頼ればよかったかな。どうしてもいろいろ他に作ろうとしてしまうから手間もかかる。

ただ、食べ物の心配を1週間しなくていいのはとても楽だった。ダイエットには関係ないことだけど。

終わった翌日は早速パンを食べ、ラザニアを食べの炭水化物祭り。ポテチもチョコも食べた。あっという間に1キロ戻る。でも別にいいんだ。

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阪神の調子はよかったり悪かったり。でも確変の時期はとうに過ぎたと思う。
というかマルテ、糸原の離脱でもう以前のチームではない。
中継ぎピッチャーもほぼ去年と違うメンバーで戦っているし、その誰もが頼りにならない状態。頼みの綱だった岩崎を中途半端な状態で使ったから結局故障させ抹消しなければならなくなった。阪神のブルペンがこんなことになるとは。中継ぎがいいのだけが自慢だったのに。

そんな中でも一番の誤算はエドワーズか。一度も1軍で投げていない。もうすぐ上がれそうといういい噂も聞かない。何をしに来たのか。
ガンケルは先発適性はないようだが中継ぎならまぁまぁいけそうなのはよかった。置きにいくような球なのが一発をくらう危険と常に隣りあわせな感じがして、個人的には僅差で使いたくないが…助っ人だしビハインドでは使えないしなぁ。この人もなんで獲ったかな?という感じはなくもない。

サンズは間違いなく当たり外人と言えそうだが、ボーアは好不調の波がありすぎる。疲れているのかもしれないので、たまにはスタメン外してもいいと思うんだけど、頑なにそれをしない矢野。別に4番でもないのに。
最近の期待は中谷。なぜかスタメンにしてもらえないが、ようやく1軍定着できそうな感じになってきた。中谷がスタメンで出れるようになれば未来は明るい。高山も。押し出された島田はかわいそうだが2軍で爆発してまた上がってきて欲しい。外野を高山近本島田で埋め、中谷をファーストで使うというオール日本人野手の編成が見たい。全員調子よければ夢じゃない。

暑くて相方も相変わらずテレワークなのでエアコンほぼつけっぱ状態。今月の電気代が気になるところだがそんなこと言ってられない暑さ。
夏は好きな季節だけど40度はさすがに行き過ぎでは。



Closer (2004/米)

2020-07-14 | 映画
まぁ見れることは見れる。
キャストが豪華だからね。

ジュリア・ロバーツがこういうなんでもない(というと変だけどまあ大して主張もしないような)役をやるのは珍しいのでは。もう16年も前だからそうでもないのかな。

この作品ではとにかくナタリー・ポートマンがいい。これは彼女の映画。現にGGの助演女優賞も彼女が獲ってるし。(クライヴ・オーウェンも獲ってるがw)

クライヴ・オーウェンもなんか地味によかった。ああいう顔の人は得だなぁ。あれで医者ならさすがにけっこう惹かれるかも。セックス依存症っぽいのが致命的だけど。

監督はマイク・ニコルズ。古くは「卒業」の監督として知られているけど、自分が見たことあるものは「ワーキング・ガール」かな。






阪神

2020-07-01 | 野球
まぁもうこうやって書くのも嫌なんだけど書くよ。阪神のこと。

全員当たり前だけどプロなんだから、そこまで持っている力が劣っているとは思わない。
でも、去年のシーズン終わりの6連勝なんかは、完全に高校野球のノリでやっていた。つまり全員野球。そうやってでないと勝てなかった。

勢いのまま3位に滑り込み、CSで得意のベイスターズを倒して巨人と当たるまでいってしまったもんだから、そこに至るまでのその高校野球っぷりにみんなあまり目を向けていなかった。なんか強いから勝ったんじゃない?とまでもしかしたら思ってしまった。

そこが大きな間違い。

強くなんてなかったんだから。

昨シーズンはヤクルトの最下位一人旅と、春先のカープとベイの大型連敗があったからの滑り込み3位だったわけで、阪神は強くもなんともなかった。

場当たり的に外国人を補強しただけで今シーズン突入。結局日本人でバカ当たりしてる選手もいないまま。もちろん日本人の補強もしないまま。(去年のFA市場には阪神の欲しいタイプの選手がいなかったのもあるが。一昨年の浅村とかレアードなんて、ほんと死ぬ気で獲りに行って欲しかった。)

言い訳だとはわかっているが、コロナの影響で開幕が長いロードで始まること、しかも開幕カードが苦手な巨人なのは正直痛かった。練習試合でも甲子園では調子が良かったし、コロナ騒動がなければ相手はヤクルトだった。別にヤクルトでなくてもいいが、巨人戦はできれば開幕は避けたかった。ここで3連敗して一気に流れが悪くなった。しかも初戦の負け方が西好投・ホームラン・打点という、これ以上ない西の晴れ舞台のぶち壊し。

西は本当にすごいメンタルだと思う。仲のいい観戦友達とのラインにも書いたが、自分なら野手のホテルの部屋回って「もっと打てやコラァ!」と言いながら全員叩きのめしてる。貧打のオリックスよりも貧打の阪神に来たんだから西もある程度覚悟してただろうが、ここまでひどいとはおもっていなかっただろう。今年は去年よりさらに酷くなってる。

自分は子供のころからの野球ファンだが、阪神ファン歴はまだ6年と短い。最初の頃から、打たないしエラーは多いし、見ていてストレスのたまる野球をやるチームだとは思っていたが、最下位に終わった金本政権の最終年は、これほど打てないチームに呆れを通り越してもう驚いていた。去年の矢野1年目のエラーもひどかったし。

その年を超える年を見ることになろうとは。

素人には何の打開策も浮かばないが、とりあえず野手の外国人は毎日1人、MAX2人までにするべきだと思う。サードマルテならファーストは陽川か原口でボーアは休み。ボーアを出すならサンズのところは高山か江越。大山も出したきゃ7番くらいで出せばいいよ。福留はもう代打に固定。スタメンでは出さない。打っている糸井も1日おきくらいにして、高山・江越をできるだけ出す。下からも野手で上げたいところだが島田も板山もそれほど打っていないから今の1軍メンバーでいいと思う。

打たれている中継ぎは現状代わりがいないから、もうランナー出した時点でどんどん交代。疲労がたまってきたら2軍と交換。そうやって島本や桑原、守屋、エドワーズを待つ。

まぁでも打たないことにはどうしようもないね。

(写真は昔の写真です)



つらつら

2020-06-24 | 日記
いまだ相方のテレワークが継続中。もう数えるのをやめてしまったがもうすぐ3か月になるだろう。

この期間、ただの1度たりとも相方は出社していない。これは本人の意思ではなく、基本的に社員の出社が相方の会社ではまだ認められていない。先日、ついに定期代の支給も秋までなくなったと言われた。今後万が一出社が必要になってもしばらく交通費は実費で清算するらしい。

これは在宅仕事の自分には衝撃のニュースであった。7月くらいには週に何度かでも出社するようになるのではないかと淡い期待を抱いていたのに、その期待が粉々に打ち砕かれた。

家にいる相方は、当たり前だがきちんと仕事をし、電話会議をやり(映像はつないでない)、時には朝やお昼の洗い物もやってくれる。今までのように朝ゴミも出してくれるし、自分ががたまに面倒でご飯の支度をしない時でも、スーパーやコンビニに総菜を買いに行ったりしてくれる。

だけど、おそらく会社で何気なくトイレにいったり階下のコンビニにフラッと行ったりするように、1時間に1度くらいの割合で定期的に自分のいるリビングに水を飲んだり何かちょっと食べにきたりするためにやってくる。

これが気に障って仕方ない。

基本相方は本当にずっと家にいる。今まで足繫く通っていたジムも休会中なもんだから、自粛が解けた今でも出かける先がないのだ。
毎日車で小1時間買い物やドライブに出たりはしているが、外出と言ってもその程度。

こんなことは人生で初めてだ。

人が四六時中家にいることに自分は慣れていない。自分が何をしているのかも(向こうはそう思っていないかもしれないが)常に気にされている気がするし、本当に悪気はないのだろうが、ほぼ毎日「お昼どうする?」と聞いてくる。

朝何時に食べても、12時少し前になると相方はお昼を食べる。会社にいるときがそうだからその時間軸のまま相方は暮らしているのだ。それはいい。

だけど、仕事らしい仕事もしていない私は、そんな時間にまだお腹がすかない。というかこの数年基本1日2食なので、お昼ご飯という概念がもう自分にはないのだ。

別に相方はお昼を作れと強要するわけではない。むしろあいさつのような感じでそう言うだけのことで、自分でインスタントラーメンを作ったりカップ麺を作ったり、朝の残りのお味噌汁をご飯にかけて食べたりしている。(自分は絶対にわざわざお昼を作ってやることはしない。いつまで続くのかわからないテレワーク期間、そんなこと1度やってしまったら終わりだからだ。)

なんというかこういうことすべてが煩わしい。

自由にさせてくれ。そしてあなたは自由になんでも好きなようにやってくれ。何をしようとも何をするつもりであろうとも、それをいちいち言わなくていい。好き勝手にやってくれたらいいんだよ。

なぜこれが一緒に家にいるとできないんだ…。

いまのところ…

2020-06-18 | 映画
このコロナの間にやったことといえば、何枚かのシャツの袖を七分袖に直したことと、変な形のGapのトレーナーを軽くリフォームして着れるようにしたことくらいか。

ミシン自体もう何年も出してもいなかったから、これも進歩といえば進歩だけど、何もないところから何かを新しく作る、というところまでは、いっていない。以前はバッグをやたら作って人にあげて結構ご好評いただいたりして、いい気になっていたものであったが、そんな気にはまだ全然ならないわけで。

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映画もあまり観ていない。

映画館で最後に観たのは『パラサイト』。朝一で二子玉で観た。まだ寒かったから1月かな?エンタメとしてはとてもよくできているのだがまさかオスカーまで獲るとは思わなかった。もともとこの作品に出ているチェ・ウシクという俳優さんが好きでそれ目当てで見に行ったのだが、ここまで話題になるとは思わなかった。

ネットでいろいろ読んでいると韓国は近年、映画を製作する時、カメラなどの機材をハリウッドで使っているものと同じものを使って撮っているそうだ。だからなんというかハリウッドが好むような画を撮れるらしい。つまりああいう賞をはじめから狙って映画をつくっているのだ。

もともと韓国と日本は人口が違い、韓国の場合は国内だけをターゲットにしても頭打ちになるので、最初から世界に目を向けている、というか世界を視野に何でも進める傾向にあるとは聞いたことがある。古くはPSYやアイドルのBTSがアメリカで受けているのはそういう戦略の賜物なんだろう。

従軍慰安婦像が世界各地に建てられていることからしても、韓国人は何の関係も所以もないところに自分たちの(しかも歴史的にもう決着していることに関しての抗議の)ための像を立ててしまうという、ちょっと日本人からは考えられないようなことをしでかすパワーと強さがある。世界にでていく、世界とやり合う、という観点でいえば日本よりもずっと戦略的で巧みなのは間違いないだろう。よく知らないがきっとロビー活動なんかも日本人より何倍もうまくやっているんだろう。

『パラサイト』はすごく『万引き家族』に通じるものがあると私は思った。この2作品はよく比較され、全く似ていないという意見もあるようだが、確かにこの2つの作品が持つ雰囲気は似ているようで全く違う。でも、貧しい人たちの生き様を描いているという点において、また、何が幸せなのか?という問いかけをしながら終わる点について、大きく似通っていると自分は思った。

ただ、パラサイトはあの金持ち家族が登場することで、なんというか作品としての”小物感”が一気に吹っ飛ぶ。つまりあの金持ち家族を登場させたこと(もっとはっきり言えば彼らが住んでいる、セットで作ったというあの家)によって、この映画は外国語映画賞ではなく作品賞のノミネート作へとランクアップするのだ。

万引き家族にも何かそういうものがあれば間違いなく同じ土俵で戦えたと思うけれど、今のままではやっぱり外国語映画賞部門のままなんだろう。この小物感はいかんともしがたい。決して小物感が悪いのではない、ただ、世界基準の場で戦う力があるのかと言ったら、ない気がする。