定ちゃんの部屋

音楽大好き人間の定ちゃんのページです
(from 2006.1.18)

STYX

2011年02月27日 | 私的ロックの名盤 S
BOSTON、KANSAS、JOURNEY、TOTO など、所謂「アメリカン・プログレハード」は僕が大好きな音楽ジャンル。
これらのバンドと並んで大好きなSTYXを紹介します。(2005.4.25)



EQUINOX (1976)

5作目。邦題『分岐点』。
トミー・ショウ参加前のオリジナルメンバーでの最後のアルバム。
デニス・デ・ヤング、ジェームズ・ヤング、ジョン・パノッゾ、チャック・パノッゾというダブル兄弟にジョン・クルリュスキーという珍しいバンド形態で、しかもヤング兄弟はどちらもリードヴォーカルを取り、それぞれが作曲もこなすという音楽的な懐の広さがこのバンドのポイント。
徐々にプログレ度が希薄になっていくこのバンド、しかしこのアルバムは「アメリカン・プログレ」と言われた適度なプログレ感とキャッチーでポップなメロディがバランス良く融合している。(「LIGHT UP」と「LORELEI」は名曲。)
しかし、J・ヤングの書く曲はハードでどのアルバムでもよいフックになってるな。
このアルバムの後、快進撃が始まる正に「分岐点」と言える傑作。


CRYSTAL BALL (1976)  

いよいよこのアルバムから当時全く無名の後の大物ミュージシャン、トミー・ショウが参加。
1曲目「PUT ME ON」からプログレッシブにハードに展開してくれるのは非常に嬉しい。ヤング兄弟の両極端(笑)なツインヴォーカルが堪らない名曲。
そして、トミー・ショウお披露目のバラード④「CRYSTAL BALL」は屈指の名曲。
前半はキャッチーに展開し、中盤~終盤にかけて叙情的な盛り上がりを見せるプログレバンドとしての側面を見せ付けたこれまた傑作な1枚。


THE GRAND ILLUSION (1977)

全米で400万枚以上売り上げたバンド最大級ヒット作の7作目。邦題『大いなる幻影』。
ヒットしたデニスの歌う壮大な①「THE GRAND ILLUSION」、ジェネシスを髣髴させる印象的なシンセから始めるトミーの歌う②「FOOLING YOURSELF」と冒頭の2曲だけでもアルバムを傑作と言わしめてくれる。
リリカルなピアノをバックに朗々とデニスが歌う④「COME SAIL AWAY」も前半はバラード調、後半からプログレッシブに展開していくポップな名曲だし、歯切れの良いギターリフがカッコ良いJ・ヤングの歌うハードロック・チューンの⑤「MISS AMERICA」も印象的。
ポップ=デニス、ロック=トミー、ハードロック=ジェームズという3人の作曲家の魅力が全開の名作。 


PIECES OF EIGHT (1978)

全米第6位、350万枚を売り上げたイースター島にアップのオバサンというヒプノシス作のジャケが印象的なコンセプチュアルな8作目。邦題『古代への追想』。
J・ヤング作のノリの良いロックチューン「GREAT WHITE HOPE」で幕開け。
どうもJ・ヤングが歌うとどうもSTYXらしくない気がすんなあ(笑)(⑤「LORDS OF THE RING」はなぜデニスが歌わんのかな?)。
ヤング兄弟作のキャッチーな②「I’M OKAY」、トミー作の哀愁のハードロックチューンである⑥「BLUE COLLAR MAN(LONG NIGHTS)」、壮大なコーラスが美しい⑨「PIECES OF EIGHT」と様々なタイプの曲が楽しめる。
若干ポップ感覚は抑え目に、シンセが活躍するプログレ・ハード然とした楽曲が充実のバンドの代表作と言っても過言ではないアルバムで、3人の作曲家、ヴォーカリストがそれぞれの持ち味を発揮。
よく考えたら、そりゃトリプルヴォーカルなんやからクイーンばりのコーラスワークも美しいのは当然やな。


CORNERSTONE (1979)  

前作とは打って変わって、いきなり爽快な歌モノから始まることからも分かるように、これまでのプログレッシブな曲展開を捨て、コンパクトで分かりやすいヴォーカル中心の楽曲に切り替えてきました。
元々ポップセンスは抜群だし、デニス、トミーという最強のメロディメイカー、ヴォーカリストを二人も抱えてるんやから悪いモノが出来る訳が無い。全米NO.1ヒットのロマンチックなバラードの「BABE」、民謡ちっくな独特の雰囲気を持つ「BOAT ON THE RIVER」、個人的には「BABE」より好きな悶絶バラード「FIRST TIME」といった佳曲満載。
「プログレハード」バンドとしての側面から見ると物足りない部分もあるかもしれないけど、純粋に美しいコーラスワーク、メロディラインを堪能出切るこれまた名作!
ちなみに、1曲目のギターソロはライトハンド奏法である「タッチ奏法」やないの?


PARADISE THEATER (1981)

そして、これがSTYXの最高傑作!
哀愁漂う悲しみのメロディとポップなメロディが絶妙のバランスで融合。
1曲目の「A.D.1928」からいきなりしんみりさせてくれるもんね・・・そのまま爽快ハード・ポップチューンの「ROCKIN’THE PARADISE」への雪崩れ込みは素晴らしい!超お気に入り部分です。
コンセプトアルバムらしいドラマティックな構成で、その冒頭の小曲は、5曲目のバラード「THE BEST OF TOMES」のヴァース部分です。こういう同じメロディが何度か顔を出すというのはコンセプトアルバムのお約束ですね。
70~80年代のアメリカンロックな香りのする音作りがまた最高じゃないですか。
僕はこういうタイプの音楽にホント弱いわ。




BRAVE NEW WORLD (1999)

アートワークが美しいSTYXの復活作。
デニス・デ・ヤング、トミー・ショウという2枚看板ヴォーカリストが揃った復活アルバムなのに余り話題にされる事がなく、イマイチの烙印を押されてしまった悲しいアルバムやけど、僕は評価します。
トミーとデニスの共作であるサビメロがキャッチーな2曲目や、デニス作の美しいバラードでる3曲目あたりは往年の雰囲気そのもの。
そりゃ、全体的にギターのフレーズはモダンだし、サビに辿り着くまでのヴァースとブリッジはイマイチかもしれないけど、やはり部分的には?キラリと光ってます。




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1 コメント

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Unknown (あ)
2021-03-23 21:11:20
Young氏とDeYoung氏は兄弟ではありませんよ……。

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