(TxT)<戯れ言ですよ

とみーのにっき&おえかきちょう

ドキドキ!プリキュア 第2話 ガーン! キュアハートの正体がバレちゃった!!

2013年02月11日 | ドキドキ!プリキュア
なんかサブタイに偽りありだが、お話は良く出来ている。

 そんな今回のお話は…
 まさか、わたしがプリキュアに変身!?このビッグニューズを、一番仲良しの六花(りっか)に聞いてもらいたい!
 さっそく六花に話すマナだけど、六花はぜんぜん信じてくれないの。
 でも妖精・シャルルは、「六花に言っちゃダメ」とマナに忠告!
 プリキュアは、悪と戦う世界を守る“伝説の戦士”。もし、友達にプリキュアの秘密を話したら、その子を戦いに巻き込むことになってしまうんだって…。
 マナの心の中は、なんだかモヤモヤ。六花にだけは、やっぱり聞いてもらいたいし、信じてほしい…。どうする、マナ?
 以上公式のあらすじ。

 どうもあらすじがあらすじってなくていかんし、サブタイもサブタイで偽りありだから困る。
 「正体がバレちゃった!!」ってくらいだから、プリキュアの事を秘密にしていたけど、ひょんなことから六花に知られてしまった……ということを想像するが、まったくそんなことはなく、むしろマナが自ら六花に喋ってしまうのだから、「ガーン!」も何もないだろうよ(笑)。そんなわけでお話としては、正体が云々のお話ではなく、10年来の大親友「菱川六花」に本当の事を伝えるか否かということと、マナと六花の友情を描いている。
 そんなふたりの事の前に、前回からの引き、相田マナがキュアハートに変身してからも説明しなくてはならない。今回のお話はそこからなわけだし。

 まぁ説明と言っても、キュアハートに変身したマナがジコチューを浄化するってだけではあるが、ここでは初めて変身したマナがキュアハートの力を見せて毎回やらなくてはならないジコチューの浄化を見せなくてはならないわけだが、ここが良く出来ている。
 キュアハートとなったマナに敵幹部(?)イーラとマーモが襲いかかるが、キュアハートは素早く避けて攻撃を全てかわしてしまう。自分の身体が軽くギュンギュン動くとモノローグで語らせ、その後ものすごい大ジャンプを見せ、プリキュアになるとこんなに力が出せるんだよということを示しているのは良い。
 「プリキュアだから」なんだかすごいパワーというなんだかよく分からない理由ではなく、「こんな事が出来るんだから」プリキュアは強いんだぜーとメインターゲットの皆様に説明しているわけだが、このほんのちょっとの違いが大事で、すごい力をしっかり見せてキュアハートが悪いヤツラと対等に戦える事を示し、なにより第1話で色々な部活に入ってくれと頼まれるほどの運動神経の持ち主であるマナが、その力を制御して敵の優位に立ち、相田マナこそがキュアハートなのである事を強く印象付けている。
 なんだかよく分からないけど変身したら悪と戦えるのではなく、それなりに強い理由を見せる事で、プリキュアが悪に対抗する力をもっているのだと納得する材料を作っているのだ。やはりその力に納得できなければ、戦闘が全て絵空事に成り下がってしまい、素直に見る事が出来ないから、この辺の戦闘は前述した理由で良く出来ている。

 その後はカニジコチューに挟まれて気を失っていたキュアソードを、タワーから落っことすと人質をとるイーラとマーモ。いやぁナイス悪!(笑)
 キュアハートが捕まえられないと見るや、人質をとって「抵抗するんじゃねぇ」ですよ。卑怯、だがそれが良い。悪役なんだからこれくらい悪いコトしてくれないと、プリキュアがそこから逆転させる気持ち良さを味わえないからな。それにこのプリキュアシリーズの悪役ってあんまり「人質」ってものを上手く使ったりしなかったのよね。そういう意味でちゃんと人質を人質らしく使ってくれたのも良い。
 さて、人質を取られてさぁどうする?という時にキュアソードが目覚め、そいつ(キュアハート)とは友達でもなんでもないので、自分の為に命を投げ出したりしないと、ゾードは自ら脱出しジコチューを投げ飛ばすもジコチューに掴まれ一緒に落っこちてしまう。
 そんな落っこちてしまうソードですがその前に、脱出しジコチューを背負って投げ飛ばすシーン。ジコチューを背負うソードの足下である手すりがぐにゃっと曲がり、力を込めるソードがジコチュー投げ飛ばす「力の演出」もプリキュアの力を示す良いポイントとなっている。
 足下の手すりが曲がってしまうほどジコチューは巨大で重いのだということが分かるし、ソードが力を込めるカットが挟まり、そんな重いものもプリキュアは投げ飛ばせる力強さがよく表れていて、これらがなくてポイッと投げてしまうのとではこのシーンの印象がまったく違うものとなったろう事を思うと上手く演出されています。
 ソードが落っこちてしまうと、ハートは即座に追いかけタワーからダイブする。ソードが友達でもなんでもないとしたキュアハートがなんの躊躇いもなしに落ちていったソードを助けようと飛び込んでいく様は、相田マナという人物が、ちょっと前に出会ったばっかりの人間だとしても危機に助けようとする善良な人間であることを強く印象付ける。
 まぁ飛び込んで助けるってのは分かってはいる事なんですけど、ここはソードが状況をひっくり返したと思ったらまたピンチとなり、それを即座に追いかけダイブするまでに間がほとんどないので、こうなるんだろうなぁと思わせる隙を与えないのが上手いのだ。
 見ていてこちらが思う間もなく動き出すキュアハートを見せる事によって、相田マナという人物が、自らの危険を顧みず人を助けたいとする人間であることがことさら強調される。なにせこちらがそう思う前に動いているのだから、即座にソードを追っていく彼女を見て、「ああ、こういう人間なのだな」と思わざるを得ないではないか。
 そして助けたソードに「あなたどうして?」と問われると、「人助けに理由なんかいらないでしょ」と返す。あなたはどうして見知らぬ自分を助ける為にその身を危険に晒したのか?に、要は「助けたかったんだもん」と答えたわけで、その言葉通りに理由はないのだ。前回で困っている人を見ればとにかく手を差し出す彼女にとって、人を助ける事は当たり前の事なのだ。
 第1話からここまで、これでもかと見せつけてきた相田マナの人となりは、ここでなるほど彼女はこういう人間なのだとどうしたって理解する。それがあってジコチューも助けなければ行けない存在なんだと認識し、胸のハートが光を帯びて、アイテムが出てきてバンク技で浄化する事に無理がないし納得できる。こういう心の持ち主だから悪い心を浄化させる事が出来ると思わせてくれる。
 と、このように、色々な事を納得させてくれるのだから正直、言う事無い。良く出来ているなぁと思ったし、丁寧にシナリオ作ってあるなぁと思いました。
 ああ、シナリオと言えば、ここであっさりキュアソードとお友達にならないのも良いですな。仲間なんていらないと言うソードに一体何があったか気にさせてくれます。第1話のサブタイで「最後のプリキュア」なんて言っていたわけだから、ソードには仲間はいたはず……ですよね?何人いたかは知らないが、みんなお亡くなりになられてしまったんですかねー。はっ!もしかしたら前回の感想に書きましたOPのシルエットって、ダークサイドに堕ちたソードの仲間だったりしないかなぁ。そうだとなんかワクワクしてくるんですが(笑)。

 さて、ようやくここから今回の本編です(笑)。
 家への帰り道、六花はマナに「幸せの王子」の童話を引き合いに出して、マナが他人の為にその身をすり減らしていると苦言を呈す。マナはすり減ってなんかいないと明るく返すのは、マナが他人の為に何かをする事を当たり前と思っていることを、ここまで散々見せてきたので当然だが、六花はそんなマナを分かった上で、何かの拍子にすり減ってしまう事を心配しているのだ。
 そして何かを隠していると気付いた六花は、10年来の親友である自分に話してと言うとマナは素直に自分がプリキュアになった事を喋る。しかしそんなことをあっさり信じてしまうわけもなく冗談だと思ってしまう。
 親友の六花には本当の事を知ってもらいたいマナは、夜に六花の家を訪れ再度話をしようとするが、今度は妖精たちに邪魔され、プリキュアになった事は話すなと忠告される。プリキュアの事を喋れば六花を戦いに巻き込んでしまうからだ。マナはそれを理解し話さないとする。マナはマナで六花を大切に想っているのだ。
 しかし翌日、六花はマナが今はどうしても言えない事を抱え込んでいるとして、言える時がきたら言ってくれれば良いと笑顔で言う。すぐにでも言ってしまいたいマナとしては、親友に隠し事をしているという良心の呵責に苛まれてしまう。
 六花はマナを想って敢えて今すぐ聞く事はしないとし、マナはそんな物わかりの良い親友には隠し事せずに打ち明けてしまいたいが、六花を巻き込んでしまうのを避ける為に言い出せない。マナとしては六花が自分を想って気を使ってくれる分だけつらいのだ。こういう事から、このふたりがお互い想い合う無二の親友同士である事を窺わせる。
 マナが言うか言わないかで迷っている所に今週のビックリどっきりモンスター登場。遅刻しそうな男子生徒の信号が自分の思い通りに変えられたらと思う心を突かれて出た信号機ジコチューだ。
 生徒会長でありプリキュアであるマナは皆に非難指示を出すも、六花にマナはどうするのかと聞かれ、自分はジコチューを止めると答えると、六花は前述した「幸せの王子」をまた引き合いに出し、王子には困っている人たちに金箔を配るツバメが必要だとし、自分はそのツバメになれないのかと問う。
 マナが自分よりもまず他人を心配するように、六花はまずマナなのだ。六花としても他人を心配する気持ちは当然持ち合わせていようが、なにより10年いつも一緒にいたであろうマナが一番大切であり、そんなマナが他人を思ってその身をすり減らさないよう助けになりたいのだ。それはマナが自分が苦労しても他人を助けたいのと同様に、六花も自分が危険な目に遭うかもしれないが、みんなを思うマナの力になりたいと思っている。ふたりの気持ちは大きな括りとしては同じなのである。
 六花の言葉にマナは「手伝って!」と一緒に一応の足止めをし、ついぞ六花の前で変身してしまう。六花を危険な目に遭わせたくないためにプリキュアの存在を隠していたのに、この危機に何故マナは六花を巻き込んでしまったのであろうか。
 変身の前に、今までだって散々巻き込んできたんだからとするのだが、ここまで来たらもうついで、というわけではないのだ。「これまで散々巻き込んで~」の台詞から、これまでも一緒に何かしらのトラブルを解決してきたのだろうことと、次回にマナが六花をプリキュアに誘ってキュアダイヤモンドとなるようなので、そこから考えると、プリキュアも六花と一緒ならこれまでと同様に絶対になんとかなると信じたのだ。つまり、自分ひとりで出来ない事も六花と一緒ならきっと出来る、そう思ったに違いない。それはこのアニメシリーズで脈々と流れるテーマのひとつでもあるからだ。
 こうして六花の目の前で変身し、一発ぶん殴って光線出して浄化して終わりかな、と思っていたら、謎の怪光線でキュアハートは動きを止められてしまう。そんなピンチに六花は信号機ジコチューに押しボタン式の信号の押しボタンがついている事を発見し、後ろからコソコソっとボタンを押しピンチを切り抜ける。
 マナが前回で人の身でありながらソードを助けようとジコチューに取り付いたように、六花もなんだかよく分からない化物にその身ひとつで近寄っていくのだから、その勇気たるやと思うし、それだけマナを助けたくて必死である事がよく分かる。
 事後、帰り道の道すがら、マナはどうしてこんなにも厄介事を抱え込むのかと小姑のように小言を言う六花であるが、反省していると言うマナにあっさりと「なら、よろしい」と許してしまう。そして本当の事を伝えてくれて嬉しかったと謝意を述べるのだ。
 六花が小言を言うのはマナを思ってこそだし、なにより彼女はマナのその性格を愛しているのだ。だからこそ六花はマナの力になりたいと思っている。そしてマナもそんな六花が側にいてフォローしてくれる事を頼もしく思っている。そんなふたり笑い合って帰路を歩く一枚絵で終わり、「ああ、ふたりは無二の親友なのだなぁ」と思わせてくれてほっこりとして気持ちが良い。

 前作であるスマイルプリキュア!がドタバタ劇すぎた所為か、ちょっとおとなしく見えてしまうお話ではあるが、上記の通りこんな長文になってしまうくらい良く出来ていたお話であったように思う(まぁ公式あらすじがあらすじってないので、わざとあらすじを追ったのもあるが)。これからもこの調子でいってくれると言う事ないなぁ。

今週のまたみてね
 今回のまたみてねは「キュアハート」でした。って前回と同じなんですけど……。まぁ今の所、変身バンクあるのはキュアハートだけだしってのもあるが、もしかして毎回プリキュアか妖精のどれかってだけだったりすんのかな?
 どーでもいーんだけど、六花って隠れメガネっ娘なのがなかなかステキなのはいーんですけど、Aパートで洋食屋のマナの家で今日は夕食を食べていかないのか?と聞かれるんですよね。ということは、マナの家で夕食を食べなくてはならないような事情があるということですよね。う~ん。お母さんと死別しているとか、そういう設定なんですかねぇ。その辺も含めて次回も期待していきたい。


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