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AZUKI七詩の世界(24) - hi-speed スペシャル oneday

2007年05月20日 | みみよりめより
「hi-speed スペシャル oneday」はどうも昔から気になっていた曲、歌詞。5thマキシ、「夏の幻」のc/w。以前ちょっとレビューした通り、

 コーヒーは最初の一口
 甘いケーキの端っこ
 ポテトは揚げたてにして
 おいしいトコは少しだけ

という出だし、「何気ない日常の一こまを鋭く切り取る」(どっかのレビュー?)、ちょっとシニカルだけどすごくオシャレ、よくわかる感覚。

 最近は味覚マヒしてる
 冷めたスープもスパイス
 やたら波風を待つ
 なんだか たいくつな感じ

こうした感覚、続く「何でもないフフリするのも 近頃 疲れるの」とか、「バカにしないで 私 ただの機械じゃない」なんて詞、ちょっとキャリア志向のワーキングガール、しかも30前後という微妙な年頃。当時のAZUKI七さんくらいの設定か、なんとなくわかります。

これだけでも十分楽しめるのですが、繰り返される「hi-speed スペシャル oneday」って、いったいなんなんでしょうね、気になります。以下、管理人の邪推。

 hi-speed スペシャル oneday
 もうちょっと味わいたいな
 sweet time 現実に戻る
 瞬間がたまらないけど
 hi-speed スペシャル anyway
 いつか忘れちゃうの?

の前に、「もし罪を犯したとしても 人には事情があるんだ」とは意味深。なんか飲んだらハイになるような嗜好品っぽい。おまけにスピードって、覚せい剤の一種、以前「ヒロポン」と呼ばれていたものの別名の意味もあったりして…… onedayなんてワンディなんとかいうコンタクトレンズみたい、使い捨てのイメージ。

いや考えすぎかもしれませんね。はるか昔ビートルズの「ルーシー・イン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイヤモンズ」という曲が頭文字LSDから、覚せい剤でハイになった気分を歌ったものだといわれた類。七さんのことですから、そうともとらえられるということも想定済みかも。そう考えてみるとすこし退廃的なテイストもちょっぴり。

ちょっとキャリアにも人生にも転機を迎えた30台。忍び寄る退廃の影。
 
コメント
 
 
 
Unknown (迷い烏)
2007-05-21 06:22:29
なるほど~、そう来ましたか。何我々は答えのない楽しみ方も発見していかなければなりませぬ。
Azukiっちゃんとドラッグ文化(ちと誤解を招くが文化としての扱い)の接点は考えたことがなかったので考察するに足る提起ですね...でもイメージ的にはやっぱり無理っぽいですかね。
是非他にもどんどん頼んます。
 
 
 
Unknown (泡遠)
2007-05-21 08:10:10
はじめまして。泡遠と申します。
私は「恋することしかできないみたいに」の「少し疲れ 飲んだCoke 甘い空想に 広大でどこまでも続く草原を巡らせるよ」(表記適当です。すみません)でドラッグを連想してました。
ほかにもいろいろあるんですね・・・。(笑
 
 
 
Unknown (てっちやん)
2007-05-21 18:00:02
迷い鳥さん、実はそちらの記事を拝読、触発されての投稿です。最初は悩めるワーキングガールを唄った物という理解だったのですが連想ゲ-ムのノリでつい…

七さんらしくないと思う一方、黄泉の国などタブーなどなんのそのの彼女、ちょいワルぶった七さんて、考えられないでもありません。まあ飛躍し過ぎのキライは認めます(笑)

おっしゃる通り日本ではともかく、ドラッグは文化でもありました(過去形?)
 
 
 
Unknown (てっちやん)
2007-05-21 18:09:29
泡遠さん、ナルホド!ナルホド!これは一度AZUKI七さんの歌詞に潜むサブ・カルチャー、もしくはその影響の研究、必要かも知れませんね。いろいろありそう…

今後ともいろいろご示唆願います。
 
 
 
はじめまして (けい)
2012-04-01 23:39:27
前の記事へのコメントですみません。気になっている歌でしたので。

私は浮気の歌だと思っていました。
しかも男女双方の!
浮気されて、おまけにバカにされて、私もしてやる!みたいな。
考えすぎですかね?
浮気にしろ薬にしろ、こういう深読みさせる七さんの技量は素晴らしいですよね。
 
 
 
Unknown (てっちゃん)
2012-04-02 22:19:15
けいさん、そういう解釈もいいですねえ。
深読みが可能ということはそれだけ読み手の解釈にゆだねる懐の深さみたいなものがあり、彼女自身も解釈は聴き手にゆだねるようなことを発言されておりますね。
日本的美学ですね。西洋の美というものは、なんか押しつけがましいところがありますね。
 
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