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引率者の位置とバディ・システム - 子どもを安全に

2013年08月09日 | よしなしごと
これから述べることは当たり前といえば当たり前のことですが、いろんな機会で子供を引率する場合のご参考に。もうすこし早くすればよかったですね。(2007年12月5日の記事、再投稿)

まず一人で引率出来るのはせいぜい5、6名まで、それ以上は先頭に一人、最後尾に一人、つまり先鋒としんがり、いくさですね。そう交通戦争です。

しんがりの位置ですが、最後尾の子供から少し離れて、真後ろではなく、斜め後ろ、歩道で言えば車道側。二つ理由があり、一つは斜め後ろの方が列全体を見通せ、何かあった場合、すっと横からサポートに入れる。二つは大人は子供より目立つので、車に注意を喚起出来るし、「身体を張って」(!)子供を守れます。

「身体を張る」というのは引率者の基本、例えば駅のホームなら一人は必ず電車側、白線のところ。車内でドア付近に子供がいる時は引率者も側につく。手をつないで歩くなら車道側。

子供の並ばせ方ですが、低学年、小さい子が前、後ろにいくほど高学年、大きい子。こうしたほうが自然と足の遅い子に合わせて歩くことになりますので、前と後ろの距離が離れません。横断歩道はまとまって速やかに渡ります。もし引率者の数に余裕があるなら、横断歩道の交差点側の真ん中あたりに立って、車が進入してくるのを、「身体を張って」阻止します。

さて、バディ・システムに移りましょう。バディとは2人1組のこと、互いに安全を確認しあうことで、よく水泳指導などで使われるシステムですが、いろんな場合に応用できます。

例えば、集合のとき、最初は全員立たせておき、バディがそろったところから座らせる。こうしておくと誰がまだ来ていないか一瞬でわかります。全員そろったら人数確認を忘れないこと。こういった場合点呼より数えたほうが早い。早さが優先、早ければ早いほど異常事態への対処が早まります。バスに乗り込むときなら、最初は全員手を上げさせておき、バディがそろったところから手を下ろさせる。数えるのはバディの二人ともいない可能性も少しはあるからです。

以上、四万十川水死事件に思う - 子どもを安全にひやり・はっとの法則 - 子どもを安全にで延べたことの具体的ノウハウ、整列させたりするときの手際よさを買われ、先輩に「お前は離合集散のプロだなあ」(そういう仕事あるのかなあ、あるとすれば添乗員位か?)、と言われた管理人でした。