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日本でも祝われるキリスト教のお祭り

2006年10月31日 | 英語生活ノおト
英語生活ノおト 第2巻(補)> 英語のバックグラウンド(3)> 日本でも祝われるキリスト教のお祭り 


今日はハロウィーンですね。以下は管理人が小学生向けに作ったプリント、「日本でも祝われるキリスト教のお祭り」より転載です。アメリカの祝日、イギリスの祝日ハロウィーン特集とかなりの記事が重複しますが、バレンタインデー、クリスマスに関しては書下ろし、ハロウィーンは加筆いたしました。雑学を身につけ、クリスマス、来年に備えましょう。バレンタインデーなんかすぐにやってきますよ。

2月14日 バレンタインデー (St. Valentine's Day

カトリックの聖人ヴァレンティヌスの誕生日とされています。聖ヴァレンティヌスは3世紀の人、恋人達の守護聖人。その理由は当時、ローマ皇帝クラウディウス2世は戦士の士気の低下をおそれて兵士たちの結婚を禁止していたのに、ヴァレンティヌスはこの命令に背いて恋人たちの結婚式をとり執り行ったために捉えられ処刑されたことによります。 欧米ではバレンタインデーは日本とは違い、女性から男性へのみではありません。この日は町中ネクタイ姿で花束をもった男性で埋めつくされます。3月14日のホワイト・デーは日本だけのもの。

春分の日以降最初の満月のあとの最初の日曜日 復活祭 (Easter

復活祭はキリストの復活を祝う祭日であると同時に春の訪れを祝う日。この日には子ども達や友人にイースターエッグをプレゼント。キリスト生誕前から人々は「大きな力が卵に存在する」と信じて、卵に色や絵を着けて装飾していました。卵は、長い冬の束縛から地球を解放し、新しい希望、新しい生活、繁栄を約束する春の始まりの象徴とされています。

10月31日 ハロウィン (Halloween

ハロウィンは、もとはと言えば、古代ケルト人(アイルランド人などの子孫)の秋の収穫感謝祭。古代ケルト民族の1年の終わりは10月31日と定められ、この夜には死者の霊が親族を訪ねたり、悪霊が降りて作物を荒らすと信じられていたようです。ハロウィンには、「Jack-o'-lantern(ジャック・オー・ランタン)」と呼ばれる、カボチャをくり抜いて顔を作った中に蝋燭を立てた提灯が飾られますが、これは死者の霊を導いたり、悪霊を追い払ったりするための焚き火に由来するといわれ、お盆の「迎え火」や「送り火」に近いものだそうです。また、仮装した子供たちが「Trick or treat!(お菓子をくれないといたずらするぞ)」と言って、近所の家からお菓子を貰う由来は、農民が祭り用の食料を貰って歩いたのを真似たものだそうです。
その後キリスト教圏がケルト人を支配するにいたり、懐柔策として10月31日を無理やり11月1日のキリスト教の諸聖人の日『万聖節』の前夜祭として位置づけたことから、普及したみたいです。「諸聖人の祝日の前夜」を意味する「All Hallow's Even」が短縮されHalloweenとなったとか。
なお、本来キリスト教の祭典とは言いがたいため、欧米では保守的なキリスト教派はこれを認めないことがあり、その派の子弟は可愛そうなことに、友達がみんな仮装して楽しんでいるのに取り残され、さびしい思いをしているそうです。

11月第4木曜日 収穫感謝祭 (Thanksgiving Day

起源は17世紀の英国清教徒たちによる、大陸移住の時にさかのぼるとされています。彼らが苦境の中にいたときに、インディアンが彼らの生活を助けました(とうもろこしの栽培方法など)。そして、収穫物が与えられたことを感謝するために、インディアンの人たちを招いてお祝いをしたことが、その始まりとされてます。この休日はアメリカ、カナダにしかありません。


12月25日 クリスマス (Christmas Day

これは知っていますよね!イエス・キリストの生誕を祝う日。アメリカでは独立記念日(7月4日)とクリスマスには観光施設を含むすべての店がお休み。ただしイスラム人街や中華街はこの限りにあらず。またホテルは営業していますが、飲食店は開いていない場合がありますので、要注意。
さて、何故クリスマス・イブといって前夜から祝うかと言うと、中世から近世にかけて日没から日没までを1日と数えたことの名残だそうです。