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AZUKI七 詩の世界(6)

2005年02月02日 | よしなしごと
キラーチューンという言葉があり、サビという言葉もあるので、詩のさわりやサビの部分を示すことばとしてキラーフレーズという言葉あってもいいですね。

以下、自分なりのガーネットクロウのニューアルバム、「I'm waiting 4 you」各曲のキラーフレーズ。


夕月の光とならぬ空
そっと寄り添う
人影にも惑う
(夕月夜)

冷えた空から溶け込む淡い雪
(冷たい影)

あの日少年の君が大人びてみえて
さよならも言えず傘に隠れた
(忘れ咲き)

君がくれた幸福なときは
まだ色褪せずにだだ胸を刺す
ほら無常に夜は明けていく
(君を飾る花を咲かそう)

広い河を渡した橋を貼って行く光
その先に見えるBuilding U. U. U.
(U)

波一つなく其処に海があるということさえ
忘れちゃうような穏やかな日に胸が騒ぐ
(fill away)

優美なカーテンドレープ
描くよう舞う
(僕らだけの未来)

この町の冬 その白さより美しい色みたことない
(この冬の白さに)

どこまでも続くブルーの森で
涙のようなもの溢れた
(ブルーの森で)

夏の夕暮れに並んだ足跡
不揃いな影がほら
気だるく揺れている
(雨上がりのブルー)

ずっとみてたんだ一枚のポスター
壁の隅で色褪せた
(picture of world)

夕暮れの赤 夜に飲まれて
彷徨い行くの 自由に
(Sky)

時を止める様な長い雨の音 露の世を映すように
(君 連れ去る時の訪れを)

以上、必ずしも曲のサビの部分と一致しているわけではありません。むしろ出だしであることが多いような気がします。

どなたのお言葉が忘れましたが「引きずり込まれるような世界観」というのがありましたが、「夕月夜」や「冷たい影」を初めとして、出だしのフレーズで、あっという間もなく読者もしくはリスナーは詩の中に引きずり込まれていきます。それはあるときは冷え冷えとした冬景色、あるときは懐かしいセピア色の思い出、あるときはちょっとシュールな世界。あとはなすすべもなく、AZUKI七さんの手のひらの中で踊らされているような。

(番外編)

怖くて、怖くて、たくさんのものを身につけた
(FREENOTE、「Re:チャンネル」)

しばらく天井をじっと見ながら考え事をしていた
さっきから黒い虫が右から左へ動いている
(Go!Go!7188、「考え事})
 
コメント
 
 
 
先日は (きむにぃ)
2005-02-25 00:22:26
TBありがとうございました!

諸事情によりあいさつが遅れてしまい、申し訳ありませんでした。

まずは初めまして!ですね☆

てっちゃんさんは、AZUKI七さんの〝詩〟に興味がおありのようですね?

歌詞は、少しの言葉で多くの事を伝えられる力があるので不思議ですよね。

もし、よろしかったらAZUKI七さんの『80’0』という未発表フォト&エッセイ集が販売されてますので、読んでみてください!

益々AZUKI七さんの世界にはまりますよ~(笑)

とりあえず、今日はこのへんで。失礼しました!
 
 
 
Unknown (てっちゃん)
2005-02-25 07:58:29
きむにいさん、レス、ありがとうございます。80,0ですか、もちろん愛読書でございます!

持ち歩いても痛まないようにカバーをラミネート加工してたりして。特に20番、「わかちあった後(トイレ?の話?)」や37番「カウントダウン(不気味!)」、作詞では見られないユーモア、ブラックユーモアが感じれますね。

ご本人自らを写した写真もいいですね。なまじのグラビアよりかっこいい!

BookmarkのJPC Japan Pop Cultureを訪問してみてください。Saintさんの素晴らしい七さんの詩解釈があります。
 
 
 
言葉の不思議 (るーぱー)
2005-02-28 07:52:53
TBさせていただきました。はじめましてるーぱーと申します。心に残るうた、心に響く歌詩になかなかあうことがなかったこの頃です。

 GARNET CROWはいわゆる一般受けするタイプのアーティストではありませんがAZUKI 七さんの詩といい、それを生み出すみなさんも本当に素晴らしいです。詩の解釈を表現することは私には難しいですがGARNET CROWに限ってはゆっくりといつまでも味わっていきた

い作品なのでそのようにしていきたいと思います。

また今まで自分のブログでも取り上げてありますが、

シャルル・トレネ氏の訳詞の解釈をして、いつか文章にあらわしてみたいと思います。

 言葉が不思議なのはその言葉の持つ力もそうですが

使う人がどんな風なのかによって表現することが違ってきます。七さんの詩も多くのアーティストに提供していますが、その詩をうたう人によってまた違った世界を生み出していくのかと思うとそれすら不思議に感じます。

 それにしてもGARNET CROWはホントにすばらしいですね。この気持ちをずっと長く持ち続けることができ

ると思うと幸せですね。
 
 
 
Unknown (てっちゃん)
2005-02-28 10:53:33
ルーパー様、ご訪問ありがとうございます。saint様のお言葉ですが、七さんの人生達観したような、斜めに構えたようなところ、たまりませんです。どうぞbookmarkよりJPC Japan Pop Cultureもご訪問ください。わたしなど比べ物にならないほど優れた七さんの詩の解釈が楽しめます。わたしはガーネットクロウは究極的には中村さんの曲とボーカル、七さんの詩とピアノ(下手上手=へたうまコンビ)だと思っている位のお二人のフアンです。
 
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