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コンピュータ25年の歩み(その他の名機)

2005年12月14日 | よしなしごと
お断りしておきますが、このシリーズに登場するイメージ、ウェブ上より著作権に余り問題なさそうなものを探して掲載しておりますが、どれも管理人が使ったことがある、もしくは少なくとも触れたことがあるコンピュータ(モデルの違いはご容赦ください)のみです。

その範囲内での話ですが、もれていた名機二つを紹介します。ひとつはすでに1970年代末期にプロトタイプが完成、80年代後半までの、僅か10年足らずの間に世界で500万台売った、といわれるアップルⅡ。おそらく一般家庭で始めて使われたマイコン(マイクロコンピュータ、当時はPCという言葉はなかった)。6ビットだったらしい。数キロバイトのメモリーに、キーボードとパワーユニットをつけた単純なもので、最初は専用ディスプレイなどなく、テレビにつないで使った。さすがに管理人も稼動しているのを見たことはありません。ある事務所の片隅にあったのを、へえ、これが有名なアップルⅡか、と感動して手にしたのを覚えています。当時のアップルのマイコンはアップルDOSというOSで動いていました。マック?まだ生まれていません。

もうひとつはIBMシステム38。システム36の後継機ということになっていますが、実際は36が登場する以前からありました。AS400はこれの後継機。今では当たり前のこととなりましたが、バーチャルメモリー(当時は別の名称でしたが、忘れてしまいました)といって、メモリーとハードディスクの境目をなくした、恐らく最初のオフコン。簡単に言ってしまえば、ディスクの一部(もしくは全部)をメモリー代わりに使用するもの。

それから、これは概念としてやや難しいですが、リレーショナル・データベースという概念。つまりまったく違うデータであっても、例えば顧客番号とか、共通の項目がある限り、あたかもひとつのデータのように扱える機能。いままでのプログラムの考え方からしたら、一つのデータから別のデータを参照するには共通項目(キー)を使って、演算で読み込んでくる必要があった。ところがシステム38の場合、最初に、このデータからはこの項目、このデータからはこの項目を使うよ、と指定するだけでシステムが自動的に読み込む。これはアプリケーション作成の手間、データメンテナンスの手間を大幅に削減した、画期的な概念でした。これもいまでは当たり前のこととなってしまった感がありますが、当時は大いに感激したものでした。

ただ、管理人はプログラムのソース・リストは読んだことはありますが、残念なことに実際に38のプログラム作成はしたことがありません。プロセッサーにコンソールとキーボードを組み込んだユニークなスタイルでした。

システム36も38もそうですが、IBMのマシンの背の高さは決まっておりまして、ちょうど1メートル。立ったまま、連続用紙を広げて作業するのにはちょうどいい高さでした。システム3や38のIBMブルー、懐かしい色でもあります。

防備録として始めた「コンピュータ25年の歩み」、つい、いろいろ思い出して、長くなってしまいました。書いているほうは懐かしくていいのですが、興味のない人には退屈な話ですね。英語屋さん、もしくはJ-POP好き、あるいは歌詞フェチとしか思われていない管理人の別の一面でした。