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DO THE B SIDE (レビュー編2)

2008年01月17日 | 英語生活ノおト
ガーネット・クロウc/wレビューその2.

Jewel Fish (7th Last love song c/w)

Jewel Fishは熱帯魚の一種、そしてJelly fishは海月(くらげ):「海の上漂う海月を見るのが好きで(君という光)」ゆりっぺが得意とする、クラシカルで流麗なメロディーラインが耳に心地良い。佳曲。

 雨の日は雨の晴れた日は晴れの
 過ごし方でいい泳いでゆく Jewel Fish
 世界の何処にいたって僕らは
 星屑よりも小さくて
 そして大きすぎる夢も見れる

トランス・トラップ (8th call my name c/w)

なかなか過激なAZUKI七さんの歌詞を淡々と歌うところは大変よろしいが、アレンジが妙に凝りすぎ、音が重なりすぎ、せっかくの歌唱を台無しに。古井氏にしては珍しい。歌詞は世の中斜めに見るどころか、キッと見返している……トランスとトラップって?ちょっとヤバい語感が……

 変に格好つけた関係なんて要らない
 ただ触れて見たいの
 傷は癒えて強くなってゆく
 立ち止まるくらいなら
 深く貶(おとし)めてよ

Whiteout (9th Timeless Sleep c/w)

トランス・トラップと似た曲調。アレンジはこっちの方が断然良い。タイトな音の一つ一つが「だるーい」ゆりっぺの歌唱とマッチ。こういった余分な感情を込めない歌い方は多分意図的なものでしょう、その分聞き手に多くを委ねるところがあります。幸福と悲しみを白銀の世界とそれを汚す足跡にたたえた歌詞が見事ですね。

 目覚めたら一面の白い世界
 (略)
 あと数時間で人の足に乱され
 その美しい姿(いろ)が変わる
 繰り返し ほらまた汚されてく
 ねぇ どうして幸福に
 いつの間に悲しみが混ざるの?
 嘘や欲望は何処で真実とつながる?

なお、研究社リーダーズ英和によりますと、whiteoutは、
【気】 ホワイトアウト《極地一面の雪の乱反射のため凹凸・方向・距離が不明になる現象》; 猛吹雪(による視界の著しい低下); 白い誤字修正液.
となっており、管理人が最初に知った意味は修正液の方でした。

幸福なペット (10th 夢みたあとで c/w)

中村由利さん、クラシックのほかにかなり古いポップスにも興味があるような。この曲はメロディーライン、コーラスワークとも古のスペクター・サウンド(注)をどこか思い出させます。いわゆる、イージー・リスニング系、耳に心地良いサウンド。歌詞のほうも、リズム感重視で、怪しげな英語が飛び交います……

 来週また会えるまで
 (so that I do not have to cry)
 やり過ごす 充電をしてね
 (I don't want to be alone)

(注)「ビー・マイ・ベービー」で有名なザ・ロネッツやソニー&シェールのプロデューサー。重厚なサウンドとコーラス・ワークの素晴らしさで有名。