Team埼玉 ブログ

自閉症教育と授業改善についての学習会

人は人の中で人になっていく。

2018年05月29日 00時51分41秒 | 日記

人は人に迷惑をかけながら生きている。

だからこそ人のために何かをしたい。

障害があっても無くても生きていく上で同じ。

教育基本法第1条及び第2条。教育の目的及び目標達成のために必要なもの。

障害による学習上又は生活上の困難を改善・克服するための取組として自立活動で下支えしながら,個に応じた教育が展開されること。

画一的な答えなどなく,一人一人の価値観の中で,今を生きる中で。

そして将来,より豊かに生きていくために必要な力をどのように習得・育成・涵養していくことができるのか。その教育計画をどのように描き,実現できるのか。チームとして一丸となって作り上げていければと思います。

決して一人では成し遂げられるものではなく,人と人との関係性の中から生まれ出るものなのだと思っています。

先手を読みながら生きていく術をもっているわけでもなく,たくさんの人たちに迷惑をかけながら生きている自分に嫌気がさすことも多々ありますが,愚直に自分にできることを追求していきたいと思っています。 畠山


感覚と運動の高次化理論

2018年05月25日 23時37分44秒 | 日記

本日の夕練のテーマでした。

先週はチーム埼玉学習会でご講演いただいた川間先生の研修会資料を基に,参加できなかった本校の先生方と共に,型はめの教材を用いながらパターン弁別と対応弁別の違い等,見比べる力を引き出し,発達を促す指導方法について資料を読み解く学習を行いました。本日はそれを受けて,故 宇佐川 浩先生の感覚と運動の高次化理論を学ぼう!という企画で夕練を行いました。

本日は,丁寧な実態把握のもと,発達や成長を促す指導方法として,身体の感覚や運動の発達を核としながら,教材を通して見比べる力や聞き分ける力が発達していくこと等,改めて本質の実践であり,研究であるということを実感しました。

新学習指導要領が目指していることは,障害のある児童生徒の「学力保障」であると私は解釈しています。

限られた12年間で何をどのように学び,知識・技能を習得し,思考力・判断力・表現力を育成し,学びに向かう力・人間性等を涵養していくことができるのか,それらの役割や責任は特別支援教育に携わる私たち教員に委ねられているのだと思っています。

学力保障をしていくためには,個別の指導計画に基づいた授業づくりが必須であると考えています。どんなに集団の活動が多くても,特別支援教育の基本は個別の視点をもち,活動の中で,個々の指導目標を設定し,指導内容及び指導方法を選定して授業が展開され,観点別評価のもと,個人内評価がなされていくべきだと思います。

公教育において教育水準が確保されるためにも,学力保障を第一に考えた教育課程の編成及び授業計画がなされることが重要で,そのためには個々に対する丁寧な実態把握のもと,感覚と運動の高次化理論に基づいた個別学習がその基盤を形成するものと改めて思いました。

個別学習の基盤がしっかりあるからこその集団の授業展開なのだと。

(畠山)

 


学力保障

2018年05月23日 22時33分06秒 | 日記

 今回の学習指導要領の改訂は本当に大きな改訂となりました。私たち特別支援教育に携わる者がしなければならい事は,いつの時代も変わらず「学力保障」です(不易)

 障害のある児童生徒にとっての学力とは,生きて働く「知識及び技能」の習得,その習得した「知識・技能」を活用して未知の状況にも対応できる「思考力,判断力,表現力等」の育成,将来にわたり学び続ける「学びに向かう力,人間性等」の涵養なのだと思います。障害があるとしても将来の社会的自立,職業的自立に向けた「生きる力」を18歳までに学校で「何を」「どのように」学び,身に付けていくのか,ということだと考えています。そのために教師として何が求められているのかを考えて,学習指導要領改訂のこの大きな波に乗り遅れることが無いように,全力で準備していきたいと思います。知らなかったことが分かるようになること,できなかったことができるようになること,それら「知識・技能」を習得し,さらに工夫するようになって自信をもって勉強に向かう子ども達の姿をたくさん見ていると,もっといい授業を作りたい!作っていかなければ!って思いますよね。

 そのためには,より教育効果が高い指導の形態及び指導体制,授業づくりの構築が必要であり,なんでも集団でという考え方ではなく,実態差を考慮して,一人一人の実態に応じた丁寧な授業づくり,個別の指導計画等を踏まえた授業づくりの工夫が求められると思います。教員の都合ではなく,子どもを主体とした授業づくりの考え方がベースとなるように。特に国語や算数・数学は,集団で授業を行うよりも個々の実態把握に基づいて,個別の指導計画を踏まえて個別学習で授業をした方がより教育効果が高いと考えています。学習指導要領の目標及び内容を踏まえ,授業づくりの根拠であることが説明できるように教育課程が編成され,毎日の授業づくりが行われていくよう努めていきたいと思っています。もちろん,集団で授業をした方がより教育的効果が大きいと考えられる場合もあります。そういう場合には,教科横断的な考えのもと,活動に国語的な内容,算数・数学的な内容を取り入れて授業展開をしていくことが大切だと思います。

 子ども達の学力を保障するために,自立活動の下支えのもと,各教科の目標及び内容をどのように習得・育成・涵養できるのか,その方法として教育課程の編成や指導形態の選択等を検討していければと思います。

 より豊かな生活の構築を目指して,今しなければならないこと,子ども達の時間を大事にしながら身に付けたい力が身に付くような教育活動がどこの学校においても確実に保障されるようになることを願いつつ,自分に何ができるのか,精いっぱい努力していきたいと思っています。(畠山)

 

 

 

 

 


新学習指導要領

2018年05月13日 22時34分48秒 | 日記

かなりの情報量でしたね~。

知的障害教育における教科学習の意義,本当に勉強になりました。

また,教育課程の編成における手順として,学校運営上の都合ではなく,学習指導要領に示さているのは一人一人の児童生徒にとってまずは準ずる教育課程ができるかどうかを検討すること,それが難しいと判断した場合,下学年対応又は指導内容の精選をすること,そして次に知的障害教育の各教科での教育課程の編成ということ。さらには,自立活動を主とした教育課程の編成においても,各教科の目標及び内容を明示した教育計画を作成すること等々。

目指していることは児童生徒の「確かな学力・子ども達の学力保障」。

育成を目指す資質・能力,評価の3観点,カリキュラムマネジメント,アクティブラーニング等々,これまでの障害児教育の歴史を踏まえてこれから先の特別支援教育についてまで,丁寧にご指導いただきました。川間先生,本当にありがとうございました。

午前の部も熱かった!やはり実践報告はとっても勉強になる!!

悩みながらも児童生徒の学力保障を一番に考えて仮説と検証を繰り返しながら取り組んでおられる先生方の実践は本当に尊いと思いました。

今回の学習会で得た知識は今後の自分にとっての思考力・判断力・表現力等に必ず大きな影響を及ぼすことと思います。

大きな学びでした!!(畠山) 

 

 

 

 

 

 


学びに向かう力

2018年05月10日 20時07分26秒 | 日記

いよいよ今週の土曜日,筑波大学の川間先生のお話が聞けます。

もうすでに資料もいただいております。「個別学習の意義と指導」。

資料を読むだけでも本当に大切にしたいことがいっぱい記されており勉強になりました(知的障害のある児童生徒にとっての教科学習の必要性と,教師として国語や算数・数学等の各教科の目標や内容について,どのように学力保障をしていかなければならないのかということ)。この資料を基にいろいろなお話が聞けると思うと,今からもう楽しみでワクワクしてしまいます。

学習指導要領の改訂で示された育成を目指す資質・能力として,「知識及び技能」「思考力・判断力・表現力等」の原動力として示された「学びに向かう力・人間性等」。

この学びに向かう力こそ,この「ワクワク」する気持ちなんじゃないかなぁって思います。

もっとたくさんのことを知りたい,もっとたくさんのことができるようになりたい,もっと教師として専門性を向上させていきたい,そのためにどのように思考し,判断し,表現できるのか,様々な未知の問題に対して対応できるようになるためにも,その原動力としてワクワクしながら謙虚に学んでいく態度の涵養が大切なのだと思います。

休日返上で本学習会へ参加される先生方は,新学習指導要領が目指すこれからの日本人を,もうすでに体現されておられるのかもしれません。

まだまだ参加申し込みしています。たくさんの先生方のご参加をお待ちしております!