隣の屋敷が解体・更地売り出しの掲示が出てほどなく売買成立、そのスピードに驚いたが「平地でこれだけの広さと車が自由に出入りできれば買い手はつく」とある工事業者の人から聞いた。買い主とはこれまで3回お逢いしたが感じのいいご夫婦。当地に所縁のある方で、退職後の終の棲み処にされるという。
「ご迷惑をおかけしますがGW明けから工事が始まります」とご挨拶を受けていたが、予定通り始まった。工事を見ながら、30年前に我が家もこうした小さな準備工事から始まったんだ、仕事をする人と短い会話をしながらそう思いながら眺める。基礎工事開始前の準備の工事、家が建てばできなくなる裏側の造作など、当然のことだが発見したように感じる。
小型でも重機と呼んでいいのか、見ているとブーム先端のバケットが人の手足のように操作されて動かされる重機が今は仕事の主役をこなしている。静かだが鈍い重みのある重機作業の音は工事現場の活気のように聞こえる。工事用の電線も引き込まれた、次はどんな重機が入り、どんな工事が始まるのだろうか。
高校卒業して十数年ちかく化学工場で三交代勤務をした。大型のポンプやブロアー、高圧コンプレッサーなど回転機器のある中で働いた。こうした重要機器のチェック項目のひとつに異音がある。快適な駆動音は安定運転の証、異音を聞き逃さないようにオペレーターは気をつかった。小型だが重機の音がそんな昔を思い出させる。
(今日の575) スコップで掘った昔が懐かしい