あいにくの雨の一日だが今日は母の日。いやあ、これだけ並ぶとお母さん方からの威圧を感じる。ここは「母の日児童画コンクール表彰式」の会場。パネルの裏表に200枚を超す母の顔が展示されている。どの顔も若さと元気がみなぎっているが、その表現方法に同じものは1枚もない。
絵を描いた子どもの祖父母と思える二人がスマホで写真を撮って立ち去った。見ていると年中さんくらいの女児とその両親が展示に寄ってきた。女児は立ち止るとすぐに「これ」と1枚の絵を指さす。母親は腰を落としにんまりしながら子どもに話し掛ける。父親はスマホでその様子を撮る。それから何枚も何枚も撮っていた。
母の日、それは「母親に感謝の気持ちを伝える日」で、感謝と敬意を表し、母親にプレゼントや花を贈る習慣がある、こんな解説が浮かぶ。購読紙に載っている母の姿を読むと気持ちはそうなる。父親でも同じだろうが、そんな風習やしきたりらしきことを知らなかった子どものころは、どうしていたのだろう、ふと反省を込めて思い直す。
3世代同居がごく一般的な世代に育った。母は勿論だが祖母も父の妹・2人の叔母も一つ屋根の下で過ごしていた。母が不在で何かあれば誰かが代わりに動いた、今では想像できない人もあろうが、そんな家で母の日や父の日がどんなだったか記憶にない。日本で最初の母のお日の行事が1911年の記事を見て思う。
(今日の575) 妻の手を握り返して母は逝き
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