日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

砥石の3話

2024年05月11日 | 生活・ニュース

 その1。TVレポで見たある地域の学校給食調理センター、ナレーションから安全に配慮した模範的なセンターと受け取った。そこで調理に使う包丁を、調理する人が調理のたびに研ぎ、欠けた個所はないかなど点検するという。研ぐのは昔ながらの砥石を使っておられた。その研ぐ手際の良さに驚いた。これなら給食は絶対美味い、そう思った。

 その2。理髪店主との会話から。理髪店の売りのひとつに剃り味がある。最近はカミソリを研ぐ同業が減ったようだ。切れが悪くなると刃を取りかるか、研ぎ店に出すらしい。修業時代から55年余、昔ながらの砥石でカミソリを研ぐ理髪師からは不思議らしい。店主の剃った後で洗顔するのを躊躇するくらいの仕上がりにいつも満足している。

 その3。この春、高校卒業と同時に大工見習に入門した18歳の少年。棟梁からの宿題は大工道具の手入れから、ということで砥石を使ってカンナやノミを研ぐことが最初の修業となった。研いだ面に写る自分の顔にゆがみがないように仕上げるという。道具が切れなければ仕事にならない、そこに心血を注ぐ修業の第一歩、あれからひと月が過ぎた。どのくらい到達しただろうか。

 我が家にも祖父の代から使っている中砥と仕上砥の2種類があった。包丁は言われば、鎌は切れあじが落ちたら自分で研いでいた。菜園が無くなるなどして鎌を研ぐことは終わった。中砥は引っ越しの時に不明になったが仕上砥今も残している。包丁は妻が簡便な用具で処理している。

 (今日の575) 法面の草刈り砥石持参した
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