日本画家、公文菊僊(くもんきくせん)が描いた坂本龍馬の肖像画が見つかった

2010-11-27 19:08:54 | 歴 history
龍馬の肖像画、向日で発見 「幕末」展で展示 (京都新聞) - Yahoo!ニュース

向日市内でこのほど、明治から昭和の終戦期まで活躍した四条派の日本画家、公文菊僊(くもんきくせん)が描いた坂本龍馬の肖像画が見つかった。公文による同じ構図の肖像画は全国で多数確認されているが、乙訓地域では初めて。市文化資料館は「希少性は高くないものの、龍馬のイメージを後々に定着させた絵」とし、一般公開を始めた。
 公文は高知出身。坂本龍馬をはじめ、武市半平太や中岡慎太郎ら同郷の維新の志士を多く描いた。中でも龍馬の絵は、昭和初期に高知に銅像が建てられたのを機に龍馬ブームが起き、肖像画を求める人が多かったことで描き始めた、とされる。
 向日市内で見つかった肖像画は絹本着色の掛け軸で、絵の大きさは縦約120センチ、横約50センチ。黒の紋付き羽織と縞(しま)の入った袴(はかま)をまとい、左手に刀を持った立ち姿が描かれている。
 上部には、日露戦争(1904~05)の開戦に当たり、昭憲皇太后(明治天皇の皇后)の夢枕に龍馬が立ち勝利宣言した、との内容の漢詩が書かれている。公文作の龍馬の肖像画にある漢詩の多くは、漢学者・中島気崢(きそう)の筆だが、今回は公文が自らが書いている。
 市文化資料館の特別展「幕末・維新の乙訓をゆく」の開催を知った向日市内の男性(58)が、所蔵する龍馬の絵に記された漢詩の意味を知りたいと同館を訪れ、公文の作と判明。その後、同館が、公文作の龍馬の肖像画を所蔵する京都市の霊山歴史館に鑑定を依頼し、本物と確認された。
 特別展は28日で終わるが、肖像画は12月5日まで延長して展示(ただし、11月29、30日休館)する。また、特別展に関連し、28日に同館が開く「日曜談話会」で肖像画の話題も。問い合わせは、同資料館TEL(931)1182。


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