遠くへ行くレースのこと。

雑誌 KAZI 2014年6月号の「ディスタンスレースのススメ」という特集に記事を書きましたのでここにも載せておきます。マジメな文章久しぶりに書いたので、自分で読むとこっ恥ずかしいですね。
(この号が発売になってすぐに、大荒れの大島レースで大変な目に遭ってしまったわけですが

外洋を何百マイル、何千マイルと走り続けるような冒険レースじゃなくても、普通のセーラーとして、一歩一歩身の丈にあった等身大のチャレンジをしたいなーと思います。

  



20年くらい前、葉山のクラブレースで、夜スタートして初島を回って戻るというレースがあった。当時末席クルーとして乗せてもらっていたチームで参加したのだが、たぶん、それがわたしにとって初めてのオーバーナイトレースだったかもしれない。

その夜は穏やかな波と丁度良い風で、流れ星を数えながらハイクアウトするゴキゲンなセーリングだった。そして、オーナーの鼻歌がいつのまにかカーペンターズから賛美歌(い~つくしみふか~き~)に変わっていることに気付いてしまい、口を曲げて必死に笑いをこらえたのを思い出す。今でも秋の夜に、その時と同じような乾いた風を感じると、楽しかったあのレースが蘇ってくる。

わたしがディスタンスレースに参加するのに、あまり難しい理屈はない。楽しくて(時々辛くて)、チャレンジングで、インショアレースでは味わえない特別な時間を持てるからだ。

わたしたちチームの主たる活動は、何と言ってもインショアレース。月2回ペースで年間通して20レース以上、”体育会系草レース”とでも言うべき葉山のクラブレースで一年じゅう黄色いマーク目がけて走り、ぐるぐる廻ってエキサイティングな週末を過ごしている。
インショアレースを通して学ぶものが、速く走らせるためのセーリングの基本や戦術だとすれば、ディスタンスレースはそれに加え、その時々の海況やレースの大局を見極める判断力、ナビゲーション、荒天を走りきる技術など、セーリングの全ての要素を学ぶ総合学習のようなものだと思っている。でも実のところ、ロングもインショアも分け隔てなく、レース大好き、セーリング大好きなわたしにとって、そんな教科書に書いてあるような事はどうでもよくて、本当は、なんというか、心沸き立つ海のスケールのようなものを感じ、小さな冒険心を満たしてくれるところが魅力なんだと思う。

外洋を何百マイル、何千マイルと走り続けるような過酷な冒険レースでなくても、身の丈にあった挑戦しやすいレースは幸いまわりでいくつか開催されている。わたし自身は、皆さんにここで紹介するほどの大そうな経験や知識を持ち合わせているわけではないけれど、年に何回かはそういったレースに挑戦し、ディスタンスレースならではの面白さ、難しさ、厳しさなどを堪能している。


60年以上の歴史がある「大島レース」は、ワンオーバーナイトという程よい距離、島廻りという変化に富んだコース、複雑な地形が生み出す潮、風など、ロングの魅力がギュッと凝縮されたレースだ。毎年、レース序盤から終盤まで逆転に次ぐ逆転で、最後まで何が起こるかわからないドラマッチックな展開になることが多い。無風でのたうちまわっていたと思ったら、大島の裏で強烈なガストに吹き倒されたりと、一晩のうちにコンディションがめまぐるしく変わるので、夜中に何度もセイルチェンジするのが常だ。そして、一晩走るうちにバウチームではいつしか「へさき労働組合」が結成されていたり、後ろの方では何かとよく気が付く人が出てきたりして(例えば絶妙なタイミングでバナナを配ったり!)、ムードメーカーとして一気に存在感を増したりする。そして、フネの上には一晩ですっかり小さな社会ができあがり、レースが終わる頃にはチームの結束がぐっと深まっていたりする。
これからディスタンスレースに挑戦してみようというチームは、まずはしっかり船の整備をし、安全規定を満たす装備やそれらの取扱いについて皆で勉強し、個人装備をしっかり整えて臨めば、大島レースはチャレンジしやすい身近なレースと言えるのではないか。


ちょっと特別ではあるけれど、わたしにとって別の意味でとても思い入れがあるのが「初島ダブルハンドヨットレース」だ。逗子沖をスタートして初島を回って帰ってくるコースを、その名のとおり2人だけで走りきるレースである。なにか人とは違う挑戦をしてみたかったわたしは、大変なのを承知で7年ほど前から毎回女性コンビで参加している。これがとてもチャレンジングで面白い。初島と言えどもインショアレースとは違い、時には荒天の中をオバケ波と闘ったりしながら二人で力を合わせ50マイル弱を走りきらなければならない。女二人でも、セイルチェンジもするし、スピンも上げるしジャイブもする。成績は良いに越したことはないけれど、とにかくベストを尽くして安全に帰ってくることが目標なので、ヨットを始めた頃のように、とても謙虚な気持ちで臨むことができる。いつもより少しだけ困難なことに挑戦するという刺激や緊張感の先に、走った人にしか味わえないさわやかな達成感が待っている。


そして関東のセーラーにとっての定番のディスタンスレースと言えば、やはりパールレースだろう。三重県五ヶ所湾をスタートして利島を回って江の島でフィニッシュする180マイルのレースへ参加するためには、サンデーセーラにとってそれなりの準備、時間、労力が必要だ。でも、仲間と良い時間を持ち、貴重な経験を積んでいくことは、セーラーとして何にも代えがたい宝物になる。わたしはここ7~8年、ヨットクラブの僚艇に合流させてもらい参加してきたが、これまでに一生語り草になるであろう出来事がたくさん起こり、もう、おばあちゃんになっても間違いなく思い出し笑いをしてしまうようなネタが心の引出しにぎっしり詰まっている。

東の空から昇った大きな赤い月、落っこちてきそうな天の川、水平線から昇り水平線に沈む太陽、夜光虫をかきわけ、光る引き波を従えて走る新月の夜。どのシーンも目に焼き付いている。わたしのようなサラリーウーマンにとって、セーリングをしていなかったら、絶対に経験することのない非日常的な時間だ。
もちろん楽しいことばかりじゃない。至近距離からバケツで水をかけられたような波を受け、レース序盤でカッパの襟から大量に浸水してしまい、その先2日間ずっとビチョビチョだったこともあるし、真夜中に恐ろしいブローチングを何度もしてケチョンケチョンになったこともある。寒くて眠くて気持ち悪くて、「ああ、なんでこんなレースに出てしまったんだろう」とその時は大いに後悔するのに、何故かフィニッシュした途端にそんなことはすっかり忘れてしまい、次もまた必ず出ようと思ったりする。そして、とてもラッキーなことだけど、優勝トロフィーで回し飲みするちょっと金属臭いビールの味も知っている!

時を経て、船の性能やテクノロジーは進化しても、海や波や風は太古の昔からずっと変わらない。その中で得るこのような経験はお金で買えるものではない。そして、自分の週末がいかに充実して素晴らしいものだったかを、職場で語ろうと思っても誰にも通じない。わかんないだろうなーと、心の中でニヤっと笑い、やっぱり引出にしまっておくことにする。ディスタンスレースを通じて、セーリングの楽しみの幅が格段に拡がるのは間違いない。

(KAZI 2014年6月号)
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テーザーミッドサマー2014

久々にテーザーのレース!

日曜日はかなーり久しぶりにテーザーのレースに参加しました!軽くてスイスイ走るテーザーの爽快感を久々に味わいたくて、クルーのお誘いを軽く受けてしまいました。練習ナシのぶっつけ本番。ひゃー、大丈夫か?!わたし。

一年以上間が空いてしまったテーザーセーリング。ラッシュガード、ハイクアウトパンツ、ライジャケまで、しまっておいただけなのに全てのウエアが著しく縮んでいました。怪奇現象かな。(太ったとも言う)
ちゃんと動けるのかちょっと不安はありますが、今のところ軽風コンディションなのでなんとかなりそうです。午後、本格的なシーブリーズが入ってきたらちょっと厳しいかも。

ディンギーレースのスタートってドキドキしますねー。いつものレースとは一味違う緊張感!練習してないので、テーマは、「タックは少なめ、会話は多め」ということにしておきます。わはは。

第1レース、ドッキドキでスタートしたけどゼネリコだったので、またドキドキのやり直し!I旗でのリスタートとなったけれど、まずまずのスタートを切り、滑りも角度も悪くないです。弱い風の中4レースを予定しているためか、スーパーショートコースです。展開が速いので、頭の回転も速くしないとー!風が少し落ち、スローな感じになったところでコース短縮となりフィニッシュ。25艇中8位、意外なシングルフィニッシュです。わー、楽しい!

第2レース、第3レースと同じようなレンジの風ですが、南風の割には振れ幅が大きく、それぞれマークを打ちかえてからのスタートとなりました。
どうやら脳内のメモ機能が激しく劣化しているようです。波をひとつ乗り越えるだけでタック直後の角度を忘れてしまします。
有利なサイドへ返そうと思っていても、あれこれ迷っているうちにコースエンドに来てしまったりと、テンポに慣れるのに時間がかかったけど、頭と体が忙しいディンギーレースを一喜一憂しながら楽しみました!

午後になり、安定したシーブリーズが入って来ました。第4レースはこの風でスタートです。えーと、まだ余裕だけど、これ以上はまずいです…。最後の上りで、不覚にもタックで足がもつれて逆ジブダンスをしてしまったけど、腹筋が悲鳴を上げる前にレース終了!ホッ!
短かいコースのおかげで、何とかボロが出ずに4レース持ちました。楽しかったー。どのレースも中盤が定位置で、総合成績も真ん中の13位でした。

やっぱりテーザー楽しいです。自転車で原っぱを走り回るような爽快感です!暫く乗れなくなって休んでいても、声をかけてくれる仲間がいて、いつでも戻って来れる環境があるってイイですね。全身心地よい疲労感に包まれた翌日は、変な歩き方になっています。(筋肉痛で)

テーザーは、9月、10月と公式戦が続き、11月の全日本が終わると、年明けにはオーストラリアで世界選手権があります。そして、2017年には日本での開催が決まっています。その時にいくつになっているかは…、足し算するのをやめておきます。

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トウキョウズカップ2014

夏休み、おめでとう!

8/2(土)夏の恒例イベント、トウキョウズカップに参加しました。行き先は5月のレースで夜中にこわ~い目に遭ったあの伊豆大島です。驚愕の筆島事変から2ヶ月。ようやくダメージから立ち直り、Newセールでトウキョウズカップに参戦です。

8/1(金)、仕事を休んだ陽気なオトナたち9人がスキップしながら集まってきました。午前8時、大島へ向けてドックアウトです。この日は絶好のクルージング日和!青い空に丁度いい風。まさに夏休みって感じです。


途中からは真上りの風になり、大島にとっついてからは30ノットオーバーの三原おろしに見舞われ、強烈なうねりの中を叩かれながら、びちょびちょになって大島に到着。


大島へとっつく頃、例によってかなり吹いてきました


また来たよ、大島

翌土曜日。朝からいい風が吹いています。トウキョウズカップは三崎をスタートして大島の波浮でフィニッシュするAコースと、大島に滞在しながら、ぐるっと島を回るBコースがありますが、どういうわけかホビーホークはずっとユルユルのBコース派です。程よい距離の大島往復のクルージングと、島にのんびり2泊するの楽しみはもちろん、Bコースもなかなか奥が深くて面白いのです。

スタート海面の岡田沖に向かいます。概ね南西の風ですが、島の地形によって本当に風が目まぐるしくて、突風が吹いて来たと思ったら、急にパッタリと止んだり、まさかの北風が吹いて来たり。そしてスタートエリアの西側の山を駆け下りて来る風がまたすごくて、振れ幅50度くらいのミサイルシフトがドキューンと打ち込まれて「あわわわわ」となったり。大島って...かなり忙しい島です。主流の風は12~15ノットくらいの南西風で、ポートのアビームスタートです。タックスタートをすべく突っ込んでくるスタボー艇をディップしてかわし、アウターを狙って出る作戦でしたが、ミート艇がもう1艇あらわれ、すれ違いざまにミジップが軽く接触してしまいました。ひゃー、スミマセン!スタート直後にバタバタと720度のペナルティーターン。

まずは風早に向けてクローズリーチで走ります。強弱激しくトリマーは大忙し。風早をかわしたあたりでクローズホールドになりました。そして、あっという間に元町まで来ました!ここから先は潮も風も複雑な難しいエリアに突入です。タックのポイントを探りながら、各艇、くっついたり離れたり至近距離でデットヒートを繰り広げます。
そして、元町を通過したあたりで急にスローダウン。ついに来ましたよ、いつもの怪しい感じが。
振れまくる風、蛇行した潮目、大きな周期のうねり。そのうねりにバウを振り回され、潮に押されるとセールも孕まず、風も上下でねじれていたりして、計器もテルテールもあまり当てになりません。身体じゅうのセンサーをピコピコさせながら走ります。でも、こういうの嫌いじゃないです!燃えるー!

その後も次から次へと障害物競走みたいに色々なことが起こり、大島丼・トッピング全部乗せ・フィニッシュまで食べ放題!みたいになってきました。
暫くして苦し紛れに打ったタックのあと、あれ?突如追い越しレーンに入ったみたいです。みんなヘディングをあちこちに向けて苦しんでいるところを、神風に乗ってシャーっと走り出しました。あっという間に全艇を抜き去り、へ?と思っているうちにトップに躍り出てしまいました。うぉー!大島丼の大食い選手権に優勝した気分です。

えーと、何するんだっけ? そうです、トップ艇はフィニッシュを探さないと! つい後ろをチラ見して小躍りしそうになりますが、まだ歯を見せてはいけません。


竜王埼が見えてきました。波浮沖のフィニッシュに向けて少しずつベアダウンし、ジェネカーアップ。追いかけてきた上のクラスの2艇、<アドニス>(First35)、<O&S>(Y33S)にはその後キャッチアップされましたが、それでも修正ではまだまだ上にいるはずなので、どうやら総合優勝が見えてきました。

でも...。このままで終わらないのがトウキョウズカップ。なんと、同型艇<アデレード>が沖から驚くべき潮に乗って大外刈りを仕掛けてきました。ホビーホークの位置からは最短でフィニッシュを目指すしかなす術なく...。13:07フィニッシュ。はー、大島丼大食い選手権は逆転で敗北です。参りました!


Bクラス総合優勝は<アデレード>、<ホビーホーク>は第2位、第3位は<アドニス>でした。残念ながらAコースはスタート直後から風がなく全艇DNF、でも大島付近では例によって強烈な三原おろしで大変だったようです。今年のトウキョウズカップも激しく楽しかったです。昨年の台風で甚大な被害を受けた伊豆大島ですが、今年もこうやって迎え入れてくれた島のみなさんに感謝します。

緑に覆われたこの素晴らしい自然と、島の人々の暮らしがいつまでも守られますように。

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第26回初島ダブルハンドヨットレース2014

HMYC全員集合。今年もがんばりました!

今年も初島ダブルハンドの季節がやってきました。一年の折り返しの地点です。梅雨前線の位置がちょっとずれるたびに毎日コロコロ変わる風予報を見て、「だとしたらコースはこんな感じで、ここらへんでジャイブがあるけど、この風だったらこのやり方で…」、などと例によって毎日妄想し、色々考え、考えて考えて考えすぎて、結局何も考えないのと同じなんじゃないかということに気づき、結構スッキリと当日を迎えました。今年も相棒マッキーとプチ冒険レースにチャレンジです!

ドックアウト前、勝負ソックス(5本指)を履こうとしたら、両方とも左足を持ってきてしまったことが発覚しました。小指のところに親指は入らないので、どうしようかと若干狼狽していたところ、片方を裏返しにして履けばOKなことに気づきました!天才!今日のレースも冴えまくりかもしれません!

ホビーホークの属するDクラスは、30から39フィートまで様々なタイプの船が集まっていて、それぞれコンディションによって得手不得手があります。サイズでは最小ながらトップレーティングのホビーホークは、とにかくロケットスタートを決めてスピンランでどれだけ逃げ切れるかがカギになりそうです。

スタート海面は北東の風が6ノットほどで、小雨が降ったり止んだり。初島までのコース240度に対してほぼ真ランの風なのでスターボードのスピンスタートになりそうです。


スタートはいいポジションでジャストで出ることができました!落ち着いてスピンアップ。華麗にパッと開いてロケットスタート!の予定でしたが、ここでいきなり提灯。ガーン!このスピンは使う予定がなかったため前日ちゃんとリパックしておかなかったのが原因です。自業自得…。
ハリヤードを半分下ろし、ツイストドーナツみたいになったスピンのねじれを直し、またハリヤードを上げて、なーんてやっているうちにいいスタートの貯金はパァ。ロケットスタートとは程遠く、ごちゃごちゃの艇団に埋もれての走り出しとなってしまいました。そして、またしても序盤から同クラスの先行艇を追う展開になってしまいました。

しばらく走ると先行艇が早くもジャイブ。雨雲の下に差し掛かると、こちらにも大きく後ろに振れる風が入ったので、これに合わせてジャイブします。今回は風が弱かったので、常連チームから教えてもらった「ホイホイジャイブ」で行くことにします。メインを真ん中まで引き込んで固定し、股にティラー、両手にガイとシートを持ち、真ランをキープしながらクルーがポールを返します。ホイホイジャイブは楽々成功しました!

その後も雨雲の下のパッチで東に振れ、落ち着くと北東に振れ戻るというパターンが続き、振れに合わせてジャイブ4回! 少しずつ挽回して順位をあげていきます。実は最後の1回のジャイブは12~3ノットの中だったので、ちょっと危なっかしかったです。
 メインを中央に引き込んでも、どちらかに微妙に風がはらむと足に挟んだティラーが重くなり、わたしの鈍りきった内転筋では真ランをキープするのが厳しく…。もうちょっとでポールを担いだマッキーがタコ踊りしそうになっていました。教訓!ホイホイジャイブは風速10ノットまで。それ以上ではメインを先に返します。

初島がぼんやり見えてきました。同クラスの艇は、かなり前方にトップ艇〈BASIC〉(SEAM31)、真横にいた〈Hayate〉(SEAM31)とは逆タックで走ります。ここで離されるわけにはいかないので、2艇の動きを見ながら初島のアプローチを考えました。
この直後、真っ黒な低い雲の下に差し掛かり、16~18ノットの風に突入。一気に加速しアゲアゲのスピンランで悦に入っていたところ、突然バイザリーの強烈なガストが入り、アンヒールしたまま一気にプレーニング!ヒャー!
なんとかコントロールしようと踏ん張りますが、ローリングが収まらずそのまま大きくアンヒール沈。ブームが上から降ってきてドッカーン! あわわわ、人生初、チャイニーズジャイブからの大ブローチング。やってしまいましたー。

すぐにマッキーの無事を確認。完全に横倒しだったので、ラダーはノーコン、膝まで水に浸かりながら、どこも壊れませんように…と祈りながらしばらく横倒しになっていました。まわりのフネには思いっきりキールを披露してしまったかも。
すごーく長い時間に感じたけれど、ようやくフネが起きあがりはじめ、殺人的な勢いで戻ってくるブームを首を引っ込めてやりすごし、落ち着いて呼吸を整えます。
 スピンがフォアステイに絡み付いていたので、まずはスピンドロップ。マッキーが格闘してくれて無事回収できました。大きな破損はなく、スピンポールのブライダルが切れただけで済みました。

今日のコンディションでまさかチャイニーズジャイブするなんて夢にも思いませんでした。周囲にいた何艇かも同じ突風でブローチングしたようですが、結局、強烈なガストは後にも先にもこれ1回きりでした。
しばらく丸坊主のまま、慌てずに前を片づけたあとジブあげて走り出します。でも、こともあろうに今度は風がおちてしまいました。後続のスピン艇にジャージャー抜かれ、同クラストップ艇〈BASIC〉は遥か前に見えなくなってしまいました。

あとになって考えればブライダルを修理してもう一度スピンをあげるという選択肢もあったんだろうけど、さっきの大ブローチングが強烈すぎて、おき上ってからもしばらく膝がブルブルしていたわたしはそこまで考えが及ばず。後ろのフリートに飲み込まれながら、11時40分に初島回航。
だいぶやられてしまったけれど、復路は上りなので、コース取りによってはまだまだ挽回のチャンスがありそうです。あきらめずにセーリングに集中です。

 3位入賞という目標は「クラスの中で半分より前に入ること」に下方修正し、まずは目の前の〈Zephyr〉(COMET375)をキャッチアップすべく追いかけます!初島回航後、ひとまずタックしてラムライン付近まで上ります。これが良かったようで、東に伸ばした艇団に少しゲインできました。この先は点在する雨雲の下に大きな振れを伴うパフがありそうなので、うまく掴んで頭を出して行きたいところです。風速は4ノットから8ノットくらいで息をしている感じ。一本の長いポートタックでじわじわとリフトを得てイイ感じ。

 中盤で少しずつ東に振れて行くエリアに入ります。ポートロングなのでいつスターボードに返すか迷います。あと10度落とされたらタックすると決めて、粘って粘って返したら、その後50度くらいのリフトをもらい一時はヘディングがほぼフィニッシュに向きました。
 近くにいたフリートの中で一気に前に出て、やったー!と思っていたけれど、なんのことはない、やっぱり局地的な振れだったのでまた戻ってしまい、その後風の弱いエリアに入ってしまったり、また俄然走り出したり、潮目を通過したら逆潮になってしまったりと、目まぐるしい展開。

 マイナスアングルを走らないように、ターゲットスピードを下回らないように、トリムもひっきりなしにしながら、“Don’t stop thinking”で一生懸命走らせたつもりでしたが、なんと、最後の最後にコースを外してしまい、四畳半ブローを掴んで躍り出た〈Zephyr〉に再び前に行かれてしまいました。

はー、詰めが甘い。でも最後までがんばりました。16時49分、無事フィニッシュ。


色々あったけどフィニッシュしたどー!

結果はDクラス15艇中6位でした。下方修正した目標はクリアしたけれど、うーん、残念です。でも、全てうまくやって、それでもラッキーが重ならないとなかなか勝てないのがこのレース。まわりはベテランセーラーばかりだし、これが実力なので仕方ありません。いちから出直して、来年またチャレンジしたいと思います!



自身11回目、マッキーとの女性コンビでは7回目のチャレンジが終わりました。最初の頃は、何も考えずにもっとイケイケホイホイでやっていたように思います。
 でも経験って、失敗も成功も怖い思いをすることも全てひっくるめてのものであり、色々なことを実際に自分の操船で身を以て経験して初めて、経験として蓄積されていくんだなと考えるようになりました。まだまだ勉強が足りません。ディスタンスレースって、本当に何回やっても学ぶことばかりです。


ライバル艇<ゼファー>の二人。でっかいなー。来年は前走らせてもらいますよ!

レースが終わって、今はさわやかな気持ち。フィニッシュ直後は悔しさも残っていたけれど、パーティーで顔を合わせた途端、みんなクシャクャの笑顔になって、あーだった、こーだったと盛り上がりました。

 そして、表彰台に上がったライバル艇の皆さんに盛大な拍手を送りました。このさわやかな達成感は、走った人だけが味わえるご褒美かもしれません。来年も、きっと出ます!!


初島ダブルハンドヨットレース2014 レース結果はこちら

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第64回大島レース 筆島事変

photo by U子さん

5月24日朝、〈ホビーホーク〉遠足号(8人乗りワンボックス)で葉山へ向かう途中、高速道路にヌンチャクと靴が落ちていました。こ、これは一体…。何かものすごいことが起きる予兆かもしれません。だって、高速道路にヌンチャクと靴ですよ!?  そして、やっぱりその通りになりました。第64回大島レースは、一生忘れることのない厳しいレースとなりました。

 伝統の外洋レース、大島レースに参加できるのは少し誇らしい気持ちです。とはいえ、85マイルの外洋レース。しっかりとした準備が必要です。カテゴリー3を改めて熟読し、安全備品や沿海仕様の装備など、準備と整備はみっちり一日かけてやりました。


行ってきまーす!この頃はこれから起こる悪夢を知る由もなく…

 さて、本番です。スタート海面は南南西の中風。この後、かなりの強風が予想されています。第1レグ、240度の初島まではポートタックでやや上りきれないくらいの角度です。風上艇がタックのアクションに入ったのを見ながら回し、ポートスタート。行ってきまーす!

 スタート直後、どうやらセールチョイスに失敗してしまったことを悟りました。すでにかなりのオーバーパワーです。早めに対応すべくNo.3にタックチェンジ。これで艇団の一番左に出ました。すでに頭から波をかぶりビチョッビチョです。先は長いので、これは厳しいレースになりそうです。
しばらくは、風軸210~220度くらいの安定した風で進みます。IRCクラス21艇中、〈ホビーホーク〉は小さい方から2番目。大型艇が引っ張る先頭集団がだんだん小さくなっていきます。午後になって風がおちはじめたので、再びセールチェンジ。このあたりから風が大きく右に振れたり戻したりで怪しくなりました。あとから思えばここがターニングポイントでした。

 岸寄りの艇団が、完全に西に振れきった風でそのまま初島へのアプローチに乗っているように見えます。ガーン!そして、〈ホビーホーク〉のところにもいよいよ280度の風が入り、待ってましたとばかりにタックを返して走るのも束の間、しばらくするとまた南西の風に戻ってしまい、酷いヘッダーに耐え切れずタックバック、また暫くすると西の風にバウを落とされてタックを余儀なくされ…と、こんな事の繰り返しでいっこうに風の境目から抜け出すことができません。のたうち回るとは、この事です。むむむ。

 この時、冷や汗かきながらでもマイナスアングルを我慢して走り、西の風のエリアにちゃんと入るべきだったのですが、うーん、ほんの1~2マイルしか離れていないのに、少しだけ沖側を走っていた〈ホビーホーク〉を含む数艇だけが、最後まで西の風を掴めず、無駄なタックを返しながらのアプローチになってしまいました。艇団から大きく水をあけられて、16:57初島回航。というわけで、第1レグはドボン。

さあ、気を取り直して第2レグ、いよいよ大島への「渡り」です。今までの大島レースで、初島回航の順位はあまりフィニッシュ順位には関係ないことも知っています。ここからが本当の勝負です。例年だと。でも今年は風が安定して吹き続けています。再びターニングポイントとなるような場面が訪れるのか? 本当にここから逆転のチャンスなんてあるのか? 一抹の不安を胸に、夕暮れの相模湾を南下します。夜は30ノット以上の強風予報が出ています。

引き続き安定した西の強風ということで、渡りはダイレクトに狙ってもよさそう。でも東に流される潮があるので、COGが大島千波崎を向くように10度右を狙う感じで走ります。そして予報どおり風がどんどん強くなってきました。
すっかり日が暮れました。そしてついに、コンスタントに25~30ノットの風が入り始め、とてもフルセールで走れる状態ではなくなってきました。もはや話をするのも叫ぶ感じ。ここで、メインをリーフし、No.4にチェンジします。船酔い気味のバウマンもずぶ濡れになってがんばってくれました。波悪く、のぼると失速してさらに流されるので、フネが滑っている様子を感じ取りながら、対話しながら走ります。AWA40度くらいが波当たりもスピードも一番いい感じですが、結局こうなるとダイレクトに千波崎は狙えず、ヘディングは元町の街明かりに向きました。

大島の沖は、都会の空と違って海も空も真っ黒です。星がきれいです。スプレーを浴びるたび夜光虫がカッパに付いてラメ入り衣装みたいにキラキラ光ります。きれいだけど口にも入っているから、みんなかなりの量の夜光虫を食していることになります。オェー。

 元町沖でショートタックをし、千波をかわし徐々にバウダウンして竜王崎へ向かいます。まわりにフネはなし。この風が続いているのなら、先頭集団はもうとっくに竜王を廻って、もしかしてトップ艇はそろそろフィニッシュだったりして。
 だいぶ風が落ちてきたのでワンポンを解除し、ヘッドセールもチェンジ。そして、気づけばジェネカーが上がる角度です。うーん、冒険するか、安全に行くか。色々なことがあたまの中をよぎりますが、竜王でジャイブが入るので、やっぱり思いとどまりました。思いとどまって良かったです。なぜなら竜王ではジャイブを断念し、タック廻りをしたくらいまた吹きあがってきたので。21:35、大島竜王埼回航。

 ようやく大島の東側に出ました。風はクォーターリーくらいの角度ですが、まだスピンをあげるには危険な感じ。この先、風が落ちてあげるチャンスがあればあげよう、ということでひとまずジブ帆で北上開始です。しばらく走ると強烈な三原おろしが吹いてきました。大島の東側、筆島を過ぎたあたりです。風速35ノットを越え、おいおいヤバイぞーと言っているうちに、あっという間に40ノットになりブローチング。ヒャー!

 あわててヘッドセールを下ろしている最中に更なる突風(55ノット!)を受けどうにもならず、再び吹き倒されてしまいました。この時、ヘッドフォイルからジブのラフが抜けてしまい、ジブが半分海の中へ流れてしまいました。バウチームの2人がなんとか引き揚げようと必死の形相で回収を試みたけれど、水をはらんでいて重く、逆に人間が引きずり込まれそうです。このような状況下では、もはや人力では無理。
フネは切れ上がってヘディングを岸に向けたまま、なかなか立て直せません。このままでは非常に危険です。ジブをウインチで引き上げるような時間的猶予もなく、苦渋の決断でジブタックを外し、ジブハリをナイフで切断しました。
あぁ、一張羅のレーシングセールがダイオウイカみたいになって、黒い海の中に消えていきました。メインセールはバーストし、ジブは海の藻屑となり、ヘッドフォイルが壊れ、ジブハリとジブシートも失いました。ここで、レースのリタイヤを決定。

 その後も経験したことのない風が続きました。三原山を駆け下りる、ダウンバーストみたいな風です。みんなでテザーを短く固定し、コックピット内に小さく固まってしのぎます。
風速50ノットを超えると、もはや白波は立たず、波頭が風で飛ばされて一面白いスジになっていきます。そのスジが航海灯に照らされて緑の水煙になって飛んでいきます。こういうの、雑誌とかで見たことあるなーとぼんやり考えます。しがみついている間、風速計の数字が瞬間60ノットになるのを見ました。恐ろしい世界。目の錯覚だと思いたい…。

 葉山への帰り道は、かなーーーり辛かったです。でも本船航路でもあるので、なんとかシャキッとしてワッチして、無事に帰らなくてはいけません。トラブルの処理でバカ力を出したので、もはや腕が上がらず、寒くて眠くてすっかり憔悴しきってしまいました。
午前4時すぎ、ほうほうの体で葉山マリーナへ入港。ダメージ多く意気消沈ですが、乗員みなケガなく無事だったのが何よりです。
あらためて、大島は厳しかったです。このレースがカテゴリー3である所以がわかりました。自然のパワー、夜の海の怖さを思い知らされるレースでした。


片付けが終わり、クレーンが動き出すまでひっくり返っているところ。


殆ど戦死…

 参加艇の多くが艇のダメージやセール破損に見舞われ、非常に怖い思いをした方も多かったようですが、あれだけの風が吹きながら大きな事故なく走りきった皆さんには心から敬意を表します。完走した皆さんの、満ち足りた日に焼けた笑顔がまぶしいです。85マイルを11時間8分27秒という速さで走り抜け、コースレコードを樹立した〈ESPRiT〉の皆さん、そしてIRCクラス〈ESMERALDA〉、ORCクラス〈TICTAC〉の皆さんも優勝おめでとうございます!まさに、歴史に残るレースとなりました。完走できなかったけれど、またひとついい経験を積むことができました。一生忘れないレースとなりそうです。

 帰宅途中、道ゆく人々は晴れた休日の爽やかムードでいっぱいです。なんて平和な朝なんでしょう。でもわたしはヨレヨレになって朝帰りです。また強烈な週末を過ごしてしまいました。明日、仕事に行けるんでしょうか。

第64回大島レース リザルトはこちら

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ダイオウイカ事件。MUSTO CUP2014

雨!強風!極寒のMUSTO CUP 2014 photo by グッチ

3月になりました!
前回のレースは大雪の翌日で中止。そしてその前のレースも雨だったような気がするけど気のせいですかね。今日も気温低く、雨。風もびゅんびゅん吹いてます。レース参加のみなさまおめでとうございます!本日、変態指数100%をマークしました。

今日はH統括お休みです。わたし性格的に仕切るのとか向いていません。仕切りながら走らせるのも得意ではありません。まあ天気も悪いし吹いているので安全第一でガンバリマス。とりあえずMHで走ってみたけど今日は軽量クルーが多くオーバーパワーだったのでNo.3にチェンジ。ややアンダーな場面もあるかもしれないけど今日はフラットな海面でNo.3の方が走りやすかったのでこれで行くことに。

第1レース、スタートはダメでしたごめんなさい。雨の中テンション下げて申し訳ないっ。X旗上がります。関係ないけどね その後、徐々に左に振れ気付けばポートロングです。続くダウンウインドはノージャイブで下マークへ。風速は安定して20ノット程でサイコーの風です。特にいいところもなく、フツーな感じでフィニッシュ。22艇中着順9位、修正10位。

そしてフィニッシュ後、珍事が勃発します。テイクダウンの途中でスピンが思いがけずにはらんでしまい半ブローチング。フィニッシュ後で気を抜いていたのもあり起き上がったらガイとシートが両方抜けてしまい万事休す、スピンが勢いよく飛んでいきましたー。

ピーク一点吊りで鉛色の大空いっぱいに泳ぐ80m2のスピンはまるで空飛ぶダイオウイカ!
左右に2本ずつぶら下がるシートが深海魚の触手を思わせるその壮大な姿に一同ポカーン。 いやややや、ポカンとしている場合ではなく、どうすればよいのだー。ダイオウイカ速いしー。

どっちに向いてもダイオウイカが激しく泳ぎ回るので、メイン下ろしてベアポールで蛇行したりしてなんとか捕獲しようと右往左往します。いやー、もうほんとどうなることかと思いましたがなんとかシートをキャッチし、最後はみんなで地引網漁で水揚げしました。ふー、あともう少しで大島まで行っちゃうところでした。
ずいぶん遠くまでやって来てしまったけれど、次のレースはどうやらまだスタートしていない様子。グチャグチャになった艤装を直しながらフルスロットルでレース海面へと戻ります。ガーっとなだれ込み、少々遅れたけれど何とかスタートしました。

でもですね、ちゃんと落ち着いて艤装をチェックする時間がなかったので、やっぱりハリヤードがおかしくてスピン上がらず。仕方なく2年ぶりくらいにフラクショナルのスピンを引っ張り出して上げてみたところ、なんと!ヤーンしてあってなかなか開かず、開いたと思ったら破けてたり、ポールもややこしい事になったりでもうズタボロのヨレヨレ。最後はジブ帆でのフィニッシュとなってしまいました。しょんぼりな17位。

本日、ダメ汁、最後の一滴まで絞り出しました。
ビリかと思ったけどOCSがいたり強風トラブルもあったようで、総合は22艇中13位。
とにかく今日はダイオウイカが強烈すぎて夢に出てきそうです。でもケガ人も無くイカも破けなかったのでヨシとします。次はもうちょっとまともなレースができるようガンバリマス。


リゲ子が動画撮ってくれました!ダイオウイカ事件は映っていません。
全体的になんかダサい私
だいたいこんなに何度も振り向かないとタックできないのか?
ああ、動画ってやっぱりこっ恥ずかしいですね。


MUSTO CUP 2014のリザルトはこちら

本日のメンバー=7人

バゥ:風呂井戸先生
マスト:リゲ子
ピット:おチャオさん
トリマ:ともちゃん、おなべさん
メイン:ろってん
ヘルム:わたし

 
 
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本当の豊かさってなんだろう~

2014年初レース。今年も楽しくガンバリマス!

繁盛記はチョットお休みしています。呼吸を整えてまた書きますので。(^^;)

年末の繁盛記は、一区切りだと思ってレースレポートの最後に心の内をちょこっと書き添えてみたけれど、長々と書くのもなんだし、何よりもズッコケモード全開の芸風であるからして、あんまり小難しいことを書くのも違うし…と思って割愛しました。でも、せっかくなのでここに全文を載せておこうと思います。最近、色々なところで発信されている心の叫び?にちょっと感化されたというのもありますが(^_^;)

2013年、このブログのヘンテコなレース記事もどき?がバルクヘッドマガジンの「ヨットレース繁盛期」として連載されましたが、今や日本のセーリング界の超!有名コンテンツであるところのバルクヘッドマガジンに、本当にこんな記事載せていいの?と、毎回冷や汗ダッラダラの一年でした。

アクセス数がハンパない事だけはわかっていたけれど、一体どんな温度で受け取られているのかさっぱり見当がつかず、やー、ちょっと怖かったです。でも、わたしも色々思うところがあって、トップセーラー以外にもこんな風に活動している人がいるんだなーと、暇つぶし程度にチラ見して、プッと笑ってくれる人がいるならそれでいいかな、と思うようになりました。

JSAFの会員数やジュニアや学生セーラーの数が減少傾向にあるとか、活動の衰退が危ぶまれているとか、そういう悩ましい声を耳にするようになって久しいけれど、日本のセーリング界の将来について考え、新しい試みや工夫を重ねながら、熱く取り組まれている多くの方々の情熱は心に響くものがありますね。趣向を凝らしたイベントや、若いセーラーの受け皿となるべくキールボートやマッチレースの取組みなど。

片やわたしはと言えば、指導者でもないし、組織的に物事を講じる行動力があるわけでもないし、ましてやセーリング界をけん引するような影響力なんて全く持ち合わせていません。単なるお気楽アマチュアセーラーの極みですから。なので、自分自身が大真面目に目いっぱいセーリングを楽しんで、その楽しんでいる姿をまわりの人に見せることが今のわたしに唯一できることかなと思っています。それだけでいいなら、まあなんとかできるかなと思い、連載を引き受けてみたのが始まりです。

これからの日本は子供や若者の数がどんどん減っていき、人口もどんどん減っていくわけで、この先、右肩上がりなんて、もうそんな妄想はありえなくなってきています。それでいて、レジャーはどんどん多様化していって、色々な余暇の過ごし方が拡がって行く中で、どうやったらセーリング界を盛り上げて行くことができるのか?いくら頭をひねっても、わたしの少ない脳ミソからは、あまりいいアイデアは思い浮かびません。

本当の豊かさってなんなんだろう~、と時々考えます。日本は海に囲まれたスバラシイ国。四季折々の景色、緑の海岸線、のどかな島々。そして日本人は、この恵まれた環境でセーリングを楽しめるそれなりに成熟した社会に生きています。それって本当に豊かでスバラシイことですね。

日本のセーリング界の将来について、会議室で難しい話をしてもそう簡単に良い答えは見つからないかもしれません。そんなときは机上の空論はチョット横に置いといて、若い人も、中年セーラーも、熟年セーラーも、エライ人も、そうじゃない人も、セーラーだったらとにかくみんな海に出て、頭からスプレーをバシャバシャかぶって、潮風をお腹いっぱい吸い込んで、歯を見せてセーリングしてみましょう。そして、恵まれた環境に感謝して、自然のごちそうを満喫しましょう。
That’s the spirit!楽しまないと!

海の上ではどんな人でも等身大。そういう、なんていうか、背伸びしなくても、素朴に童心に返り、ありのままの自分で自然と対話できることが、海で遊ばせてもらうことの醍醐味であり、わたしがセーリングを続ける理由かなーと思います。
風や、波や、太陽の恵みは、誰にでも平等でありお金で買えるものではありませんから。
そう思ってセーリングできることは本当に幸せなことです。

天気のいい日曜日にちょっと浜からディンギーを出したりして、午後は早々にあがって、ビール飲んだり、昼寝したり、本読んだりして、「あー、やっぱり海は気持ちいいなー」なんて思っているたくさんの幸せなセーラーたちに支えられて作られるものこそが、本当に成熟したセーリング文化なのかな、と思います。
まずは、わたしみたいな能天気なセーラーがどんどん増殖していって、しっかりした土台を作りあげて、その大きな土台に支えられてその上に立つ人たちが出てきて、そしてまたそれを礎に世界で活躍するトップアスリートたちがその上を固めて、その姿が子供たちに夢を与えていくような。
理想論だけど、そういう健全でサステイナブルなピラミッドが自然に出来るようになっていかないとなーと思います。表面やてっぺんだけ取り繕っても、土台がなければグラグラしていつまでたっても不安定なままです。

いやー、こんなこと書きながら、気の遠くなるような話で気絶しそうになるけど、真のセーリング文化を根付かせるっていうのは、こういうことなんじゃないかと今日のところは思っています。

みんな、それぞれのスタイルでどんどん楽しまないとー。そしてその楽しさを伝えて行かないと。どう伝えていくかは、色々な議論が始まっていますね。

本当の豊かさってなんだろう~?
セーリング文化ってなんだろう~?
簡単に答えは見つかりませんね。
でもわたしは一番下の土台として、楽しげオーラをビロビロと垂れ流しながら、これからもセーリング界のボトムをガッツリ支えて行かなくちゃ!と決心したところです

外は、いい風が吹いていますよ!
2014年も、ヨットだホイ!レースだホイ! 
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スロースタート 2014年


第二東名から撮った、生まれ育ったまち沼津の景色です。新茶の季節!
実家のベランダから見える景色もこんな感じ。
何となく、新年はこの写真にしてみました!

年が明けて早くも二週間が経ちました。今更ですが、明けましておめでとうございます!
2013年は、ビュンと一瞬にして駆け抜けてしまい、最後に脚がもつれてコケているうちに2014年がやってきました。

クリスマスに体調を崩してひっくり返り、その後もなかなか復調せず、でも寝込んでいる訳にも行かず、大掃除、年賀状、年越しの買出しを殆ど泣き顔になりながらやり遂げてようやく迎えた大晦日。ゆく年来る年が始まって、さあ年越しだーと思ったところで… 最後の最後にお腹痛くなり、もうホント、あとちょっとでトイレの中で年越しする羽目になるところでした ふー、危なかった。

そんなわけで、食欲・酒欲ゼロのお正月。恒例の九十九里での初日の出も取りやめて、もう日の出と呼ぶには高く上がりすぎた今年のご来光は、自宅の二階の窓から拝みました。しょぼーん。

その後、ようやく復調し、新年初レースはみんなと楽しく参加することができました~。
やっぱり健康が第一!健康でなくちゃ、何もする気にならないし、何をしても楽しくありません。美味しいものを食べて、楽しい時間を過ごせるのも元気なカラダあってのことですから。
もうそろそろ突っ走るのはやめて、ゆったり落ち着いて暮らしなさいって、神のお告げでしょうか。

今年は、周りの景色を眺めながらゆっくり歩いてみる年にしてもいいのかな、と思っています。
ちょっと立ち止まって、耳を澄まして風の音を聴いたり、雲のかたちや空の表情を見てみたり、
仲間と愉快な話をして思いっきり笑ったり、四季を楽しんだり、美しいモノに魅せられたり。
そういう心の栄養をたっぷりとって、時間を大切に使いたいですね。
生きるという旅をすることは、そういうことなのかな。なーんて、2014年のヘロヘロのお正月に空を見ながら考えました。

2014年はゆっくりスタートです。
みなさん、今年もどうぞよろしくお願いします。
 
 
 
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2013最終戦!マクダイアミッドセイルカップ


バルクヘッドマガジンのへんすーちょーが取材に来てくれて、
ホビの超カッコイイ写真を撮ってくれました!!
photo by バルクヘッドマガジン

とうとう冬になってしまいましたー。前回の微風レースのあと、弱った虫みたいになって落ち込んでいたけれど、今日は朝からイイ風が吹いています。ヤッホウ!念願の、伊達巻くらいの等圧線です。今週はクラブレース最終戦「マクダイアミッドセイルカップ」。寒いけど、豪華賞品目指して元気に行ってきまーす!

キリっと冷たい北風がガストで20ktほど。そしてチコっと緊張しているわたし。実は今日、フィーリンオーシャンが縁でBEST WINDの高木さんが乗りに来てくれました。いつもはゆるゆるのホビーホーク号ですが、今日は程よい緊張感とやる気オーラむんむんでレース海面に向かいます。

早速コンビネーションの確認も兼ねてスピンアップ。その後ジャイブしたところまさかのブローチングをこいてしまいました。ぬぉー。でも起き上ったらなんだか肩の力が抜けました。うまくやろうとしたって、実力どおりにしかできないですからね。ヘッポコらしくガンバリマス!


本日、豪華メンバーです photo by ぐっちー

第1レースは、超!上有利のスタート。小型艇の聖地であるところの本部船際は大混雑です。まずは毎度お約束のゼネリコでウォームアップ。仕切り直しのスタートも、激しい混雑の中、必死のせめぎ合いです。そして、カミの船の挙動を見つめていたみんなの目玉がバネ仕掛みたいにビローーーンと飛び出しました!
えっ。振り向くと背中にバウがあり、そのままドーンとコンタクト。押されたはずみでバウが回頭してしまい、なんとセイルが返ってしまいました。大混雑のスタートラインでポートひとりぼっち。これはヤバい!心臓バクバク!久々に髪の毛総立ち、毛根から脂汗が大噴出しましたが、なんとかぶつからずに済みました。これもゼネリコ。髪の毛総立ちのままの3回目のリスタートはまずまずでしたが、ちょっとスピードが足りず。ふー、いつもの事ながら激しいです。

本日、クルーメガ盛りの9人!フルハイクでしっかり起こしグイグイ走ります。1カミはかなり良い景色で回航。いつもとは周りのフネの顔ぶれが違います。
続くダウンウィンド、最近軽風続きだったので、久々に豪快なスピンランです。

最高ですかー? 最高でーす!!

でも実は、強風ではデカスピンをあげるとウェザーがものすごーくキツくて、セーリングというよりは、肉体労働者みたいになっているんですけど。もうちょっとご飯をたくさん食べてガンバリマス。


何故かホビにだけ光がさしていて、みんなではしゃぎましたー。photo by バルクヘッドマガジン

その後、風が少し落ちてきました。小さいトラブルがちょこちょこあったりで順位をおとしてしまいましたが、最近不調だったホビーホークにとってはかなり頑張った感じでフィニッシュ。28艇中着順13位、修正10位。

第2レース。はみ出してしまいそうでジリジリしましたが、スタート直前でスペースができ、なんとか加速して走り出しました。ん?何気にいいスタート。一度、きれいな風を貰いに右へ返し小躍りしながら走り出したのも束の間、もっちり回しすぎてリーバウタック失敗。これで抗議され、豊作ダンスみたいにドタバタと720度回る羽目になりました。スタート良かったのに自滅してしまい、一気に後ろがさびしくなってしまいました。でもここから挽回です。スーパーコースを引いてもらいタックのたびに1艇、また1艇と抜いていき、ようやくチョンボを帳消しにできました。


photo by バルクヘッドマガジン

ダウンウィンドでは、風の道から外れないよう、シモ側のほっぺたにバイザリーの風を感じながらの走り。その後、更に風が落ち最後は10kt前後の軽風になりました。風が落ちると途端にツボに入っている時間が少なくなってしまいます。むうぅ、色々細かくアドバイスを貰い、励まされながら?走ります。集中、集中~。脳内にリフレインするズンドコ節を振り払いながら、寄り目になっちゃいそうなくらい真剣に走らせましたよ。いや、決していつもは真剣にやっていないというわけじゃありませんが。

2レース目の後半は風が落ちたこともあり、残念ながら前の艇団と間が空いてしまいました。スーパーコースを引いてもらったけれど、ミスも色々あったし、なかなかオーダーに応えられず。このレースも修正10位、総合成績は第8位。シングルを目標としているホビーホークとしてはまずまずなんだけど、もう1つ上のステージに行くには、まだまだ足りないことがたくさんありそうです。精度とか、集中力とか、速く走ることへの執着とか。うーん、まあ上位の顔ぶれを見ればわかるけど、葉山のレースはそんなに甘くないです。優勝は、盤石の走り、葉山のエース<アドニス>(First35)でした。今日は、速すぎてちっとも会いませんでしたー。


2013年もたくさんセーリングして、たくさんの刺激的な週末を過ごしました。沸き立ったりフリーズしたり、大はしゃぎしたりトイレに閉じこもったり。楽しい1年でしたー!どうもありがとうございました。
来年も、楽しくガンバリマス!!

本日のメンバー:9人
バゥ=U松くん
マスト=Y下さん
ピット=O沢さん
フローター=さおりん
ヘッドセイル=M居さん、リゲ子
メイン=ろってん
ヘルム=わたし
タクティシャン=高木さん

マクダイアミッドセイルカップ リザルトはこちら

ビーサンネタはバルクヘッドマガジンにも連載中です。
BULKHEAD MAGAZINE「連載 ヨットレース繁盛記」

 
 
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Zhik Cup、風弱し・・・。


どーーにも風弱くて

早いもので2013年のクラブレースも残すところ2つとなりました。そして今日はシリーズポイント最終戦です。カットレースが発生してもなんとか6位入賞に踏みとどまれそうな雰囲気のホビーホークです。大叩きしませんように!!

11月に入って木枯らしがびゅんびゅん吹き始め一気に寒くなりましたが、今日は暖かくて穏やかな晴天です。しかし…。穏やかにも程があります。朝、天気図を見ると大変なことになっています。なんと!本州に等圧線が一本しかありません。波平の毛みたいなゆるゆるのやつが一本だけです。前回11/10はバームクーヘンみたいな低気圧が日本海側に居たせいでレースは中止だったのに。はー、今日は伊達巻くらいの丁度いいやつでレースしたかったなー。

本日の参加艇は24艇。油壺から<アンディアーモ>(J/V9.6R)と<ゲフィオン>(BALTIC35)も来てくれました。スタートエリアは案の定、つるんとした海面。風も頼りなく、しばしAPが揚がります。暫くするとひょろっと北西から風が入って来ました。上マークがセットされスタートラインも出来上がりましたが、そうこうしているうちにぐんぐん左に振れ、とんでもない下有利のラインです。普通だったらここでAPとなるけれど、HMYCのレースはどんどんやります。打ちかえたら振れ戻り、戻したらまた振れての繰り返しで延々と海上待機するよりは、クラブレースはどんな風でもとにかくたくさんレースして走りましょう!という感じでしょうか。


無い風を必死に探す、の図

風が弱いのでラインから離れないようにして、アウター寄りに陣取ります。スタボーでぎりぎりまで耐えて、スタート10秒前くらいに周囲のフネと目配せしながら阿吽の呼吸で同時タック、そのままポートスタートとなりました。みんな、よく心得ていてきれいなポートスタートでした。こういうのも、どんどんやるからこその経験です。

下スタートが決まったこともあり、このレグはトップ艇団でした。ウシシ。でもその後風が更に落ち、いつものことながら艇団に埋もれて行きます。小さいフネの宿命なので仕方ないけれど、でもでも、それにしても走りません。で、詳細は端折りますが、悲しい感じでフィニッシュ。


第2レース、上マークを西よりに打ちかえてのスタートです。でもスタートの頃になると更に左に振れまたまたポートロングで上ってノージャイブで下るという競馬レースとない、微風の中をのたうち回ります。えーと、それで、すみませんが2レース目のレポートもこれにて省略させて頂きます。

今日は全く走りませんでした。何がダメだったのかよくわかりません。うーん、もう全てダメだったのかもしれません。あ!一応、藻が出てきましたよ。(でも言い訳にならないくらいチッコイ藻だったというのは内緒です)

あまりにも走らず色々考えるとモンモンしてしまい、悔しくて暫くトイレに閉じこもってしまいました。 わはは。
いい歳して草レースで負けてトイレに閉じこもるのもどうかと思うけど、まあ、こんな気持ちになるくらいのめり込むことがあるのは幸せだー、ということにしておきます。

そんなわけで、本日、まさかの大失態で22位。捨てレースを作ってしまい、これをもって年間成績は入賞圏外の7位へ脱落。 しょんぼりです。ガッカリです。でもなんだかホビーホークらしくて笑ってしまいます。


7位脱落~。サイテ~。

優勝は、文句なしの1-1で<エスプリ>(Melges24)でした。そして今年のクラブチャンピオンの行方はポイント最終戦までもつれ込みましたが、後半の3連勝で2位を振り切り、エスプリが初の年間総合優勝を決めました。

今年はあと1レース。次回は年間表彰大パーティーで楽しかった一年を締めくくります。

本日のメンバー:6人
バゥ:風呂井戸先生
ピット:チ・ャオさん
ヘッドセイル:なべさん、ハッティー
メイン:ろってんてん
ヘルム:わたし

Zhik Cupリザルトはこちら

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BULKHEAD MAGAZINE「連載 ヨットレース繁盛記」

 
 
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暴風雨!第1回葉山ロータリーカップ

暴風雨でしたー

今回は年に一度のオツトメ、本部船当番です。葉山マリーナヨットクラブのクラブレースでは、本部船はクラブ所属艇が交代で担当するのが長年のしきたりです。拷問のような一日が始まろうとしていました。

日頃のおこないが余程悪いのか?朝からザーザー降りの雨…。雨だけならまだしも、風も吹いています!マリーナに到着するとマストがヒューヒュー鳴っています。あまりの荒天に出艇を見合わせるチームもありエントリーは少な目のようだけど、中止になるような気配は全くありません。本部船なので「今日はやめておこう」という訳にもいかず、、、ずぶ濡れになって出航準備です。

本日のレースは葉山をスタートして三浦半島沿いに南下し、小網代浮標を回って帰ってくる16マイルのショートディスタンスコースです。海に出てみると、冷たい北風が吹きつけてガストで30ノットを越えています。暴風雨とはまさにこの事。か、顔に雨が刺さって痛い~。

北寄りのド強風、ダウンウィンドでのスタートです。このコンディションでスタート直後に名島をかわすジャイブが入るととても危ないので、できるだけコースにまっすぐ向けられる位置でスタートさせてあげたいところだけど、そんなことよりまず、本部船のアンカーをきかせないとー。

予告信号の時間ギリギリでなんとかスタートラインが出来上がりました!でも、クラス旗をあげ、準備信号のカウントダウンを始めたところで、本部船が走錨しはじめました。このままなんとかスタートさせたかったけれど、あっという間に流されて、スタートラインが縦になりそうなエラい角度になってしまいました。あえなくAP旗。

ひーひー言ってアンカーを打ち直し、15分後にやっとこ再スタート。なんとかオールフェアで送り出すことができました。このサバイバルコンディションの中、スタートラインに集まってきたツワモノは12艇。うち3艇がスタートを取りやめ、9艇が出走しました。風はスタート直後に38.8ノットを記録。


いってらっしゃーい。どうかご無事で~!!

果敢にもスピンをあげた艇が数艇。そして、大ブローチング大会が始まりました。数艇が横倒しになってキールを披露。なんか、地獄絵図の様相ですが、、、行ってらっしゃーい!どうかご無事で!!



寒くて雨が降る予報だったので、みんなを送り出した後はキャビンの中でしっぽりおでんでもやって暖を取る予定…だったんだけど、揺れが酷くてとてもキャビンの中で火を使うようなコンディションではなく断念。走錨が気が気じゃなかったので、中に入る気にもならず、結局ずぶ濡れになってデッキでひたすらみんなの帰りを待つという修行僧のような時間を過ごすことになりました。もー、寒いし土砂降りだしやる事ないので、踊りでも踊る?



そして、午後1時すぎ、最初にフィニッシュラインに姿を見せたのは<エスプリ>(Melges24)でした。サバイバルコンディションの中、いつもどおりのジャストスタートを決めジェネカーでかっ飛んで行ったのも凄かったけど、24ftじゃ強風の真上りは苦戦するだろうなーという大方の予想を覆しての断トツのファーストホームには、思わず唸ってしまいましたー。修正でも断トツの優勝です。おめでとうございます!


アド号!おつかれさました!



最終艇も無事フィニッシュ

出走9艇のうち、6艇が完走。セイル破損やリギントラブルなどもあり、大変なサバイバルレースになったようですが、無事フィニッシュを取り終えました。みなさんお疲れ様でした!!本部船は最後の最後にアンカーを引き揚げるのが本当に大変でしたが、怪力さんたちが手をズル剥けにしながらあげてくれて、無事帰還しました。はぁー、本当にえらい一日でした。


最後のおつとめ、アンカー揚げです

葉山マリーナヨットクラブのレースは、自主運営がモットー!ということで、レースも運営も日々勉強です。そして、パーティーの準備はファーストホーム艇が担当。後片づけは、なんと優勝艇が担当します。たまには鼻歌混じりでお片付けしてみたいものです。わはは。

本日のメンバー:9人
風呂井戸せんせい、山ちゃん、チャオさん
リゲ子、M居さん、なべさん
さおりん、ろって、わたし
本部船なのに、ついつい前から書いてしまいます

第1回葉山ロータリーカップリザルトはこちら

 
 
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お知らせというか、言い訳です。

ご無沙汰してます!
こちらがメインのはずなのに更新が滞っていてすんません。
バルクヘッドマガジンの読者数ってすごいので、時々怖くなったりしています( ;´Д`) そのうち誰かに怒られるんじゃないかと。

で、念のためですが…
HMYCのレースは参加する艇がいる限り中止にしないというのは誤解です。(きっぱり)
レース開催の可否は、レース委員会の朝のミーティングできちんと協議の上決定しています。その上で各艇が判断して参加しています。当たり前ですが。
もちろん中止になることもあります。出入港や上下架が危険なためマリーナからのアドバイスを受け入れることもあるし、前線通過などで天気の急変が予想されていている時などは特に慎重に判断していると思います。
でも、強風レースの場数を踏もうと思ってもこればかりは経験してみないことには何もはじまらないことなので、良い経験をさせて貰える環境には本当に感謝です。

今回の荒天レース、体育会系ヨットクラブがノリノリでやっているような印象を受ける人もいるかもしれませんが、HMYCのレース委員は総勢20名。ほぼ全員ジャッジとレースオフィサーの有資格者です。重鎮が仕切ってる訳ではなく、若手主体です。もちろんみんな現役でレースしています。
あ、若手っていうのは相対的なって意味ですけどね(^^;;

皆さん優秀な人材で素晴らしい働きをしている人たちなので、私のヘンテコな記事で誤解があったらいけないと思い弁明しておきます。

そのうちこちらも一気にアップデートしますのでまたお付き合いください。
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クレアカップ第20回フレンドシップレガッタ

 秋のレースシーズンに突入し、二週連続のレースです。そして今日もいい天気!空が切ないくらいに青いんです。
今回は、隣の葉山港を拠点とする葉山ヨットクラブとの合同レースです。コースは烏帽子岩を回ってくるショートディスタンスで、モデラートクラス(ガツガツしない、ブルーウォータ派のためのオトナクラス)も併設とあって、参加艇は40艇の大盛況です。

天気もサイコーだけど、風もサイコーなのです。暖かく乾いた北東の風が12~15kt程。烏帽子岩まではスタボーの横っぱしりです。ジェネカーでドキューンと一直線に行きたいところだけど、振れが激しく時折前へ回る風も入るので、ギリギリかやや厳しいかという感じ。一応セットだけしてスタートラインへ。

 横っぱしりのスタートでかぶせられたくなかったので、カミから出ます。いいスタートができました!ジェネカーで加速したいところだけど、AWAが60度くらいとかなり前だったので、やっぱり無理そうです。残念ながら、本日ジブでリーチングダービーの様相です。


いいスタートできましたー!

暫く走って辺りを見回すと、正に似たようなポテンシャル、似たようなサイズの艇が集まってきました。こういうコースとなるとハルスピード合戦なので仕方ありません。レーティングどおり真ん中よりやや後ろくらいで艇団に埋もれてしまいましたが、頑張ってブイブイ行きます!ブイブイと言っても、タクティカルな要素や難しいハンドリングも無く、ひたすら真っ直ぐ走るだけです。

その後、江の島を過ぎると烏帽子岩が見えてきました。正面にはうっすらと青い富士山。湘南ドライブデートの王道みたいなルートです。ここはやっぱりサザンとか歌うでしょー、と「チャコの海岸物語」を口ずさんでたはずなのに、暫くするとどういう訳か「きよしのズンドコ節」に変わっていて、何度も頭の中をリフレインしてしまうのは、ホビーホークがズンドコ船だから?


湘南ドライブデートの王道みたいなルートを行きます!

台風の大きなうねりが入ってきているので、波に洗われる烏帽子はちょっと荒々しい感じ。やっぱりサザンというより今日は演歌な感じの烏帽子岩でした。

だんだんセイルをしぼっていき、岩礁をかわせるところまで上ったらタックして回航です。そして、帰りもアビームの競馬レースです~。航跡を見ると往路よりもかなり北側を走っているため、江の島に近づきすぎないよう、スタート時にGPSにプロットしたアウターへ一直線!挽回するチャンスは少ないのでロスなく最短コースでフィニッシュラインへ行くしかありません~。
そして、スタートしてからフィニッシュまでタック1回のみだね、なんて言っていたところ、最後の最後でぐぐぐぐと東に振れてのぼり一杯。アウターまでほんの3艇身ほど上りきれなくなり、マーク際でショートタックを2回入れてフィニッシュラインを切りました。


本日、スピンもジェネカーも揚げずタック3回で終わり。絶好のクルージング?を満喫したみんなは元気いっぱいのようだけど、ヘルムとメイントリマーは、なんだか血糖値が下がって倒れそうな疲労感。やってる時は気付かなかったけど、ずーっと至近距離で同サイズの艇たちと競っていたので、フィニッシュしたら膝ガクガクのぐったりでした。

結果は、一般クラス32艇中17位と真ん中。帰りにちょっと挽回できたので、膝ガクガクの甲斐がありました。優勝は<エスプリ>(Melges24)でした。


優勝はエスプリ!おめでとうございます。


優雅なブルーウォーター派が多い葉山ヨットクラブと、レースが盛んな葉山マリーナヨットクラブ。隣り合う2つのヨットクラブはそれぞれ趣が異なるけれど、40艇みんな一緒にレースするというのはやっぱり楽しいです。

雨上がりの相模湾は、海も空も陸の景色も本当にキレイで、幸せなセーリングでしたー!こんなに気持ちいい景色なのに、BGMがサザンじゃなくてズンドコ節なのが残念です。

本日のメンバー:8人
バゥ=風呂井戸せんせい
マスト=S原さん
ミドル=S木さん、さおりん
ヘッドセイル=チャオさん、リゲ子
メイン=ろって
ヘルム=わたし

クレアカップ第20回フレンドシップレガッタリザルトはこちら

 
 
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秋晴れ!第23回葉山マリーナカップ

all photos by U子さん

古い投稿でスミマセン!少しずつ更新します!

空も雲も風も、少しずつ秋らしくなってきました。9月最後の週末は「葉山マリーナカップ」に参加です。朝から青空!暑くも寒くもなく、こんなに気持ちの良い日は一年にそう何日もないと思うけど、今日はまさにそんな日です!

 レース海面は、北東の風10ノット程。秋の典型的なさわやかウインドです。さわやかなのはいいけれど、角度、強弱ともに気まぐれな何とも悩ましい風です。セッティングやセイルチョイスも散々悩んでスタートラインへ。

参加艇は20艇といつもよりやや少な目なのでラインは余裕があります。第1レースは真ん中やや上寄りからまずまずのスタートです。早めに右へ行きたいところだけど、他艇との絡みもあり苦しくてタックバックしたりでなかなか右を攻めきれません。気づけば左のエッジまで行く羽目になったりして思うようなコースを引けず。海面の中央では右のフリートがかなり伸ばしたようで、むむむ、もしかして1上ビリだったかもしれないかもしれないかもしれない…。ガクっと来るので後ろは見なかったことにして回航。たぶん気のせいです。

フレフレの風ってことは、挽回のチャンスが宝の山みたいにゴロゴロしてるってことです。振れジャイブも決まり、ダウンウィンドで前の艇団に一気に追いつきました。そして大渋滞の下マークはお約束の修羅場!オーバーラップした艇が4列くらいになって回ります。カオスです~。でも実はマーク際に大きく水が空いたので、我々は背後から「プチ漁夫の利」作戦に成功。ニヤリ。


混戦の下マーク、プチ漁夫の利

先行艇が右へ伸ばしていったので、後続艇と同時タックして、ひとまずきれいな風の中へ出ます。右の艇団をチラ見しつつ、チマチマと振れタックしながら走っていると、その後30度以上北に振れた風をもらい、返すと一気に前に出ていました。タクティシャン後半冴えまくりー。まぁただのラッキーシフトと言ったりもしますが。

いつも詰めが甘いホビーホークであるからして、最後のダウンウィンドは歯を見せずにガンバリマス。風は相変わらず気まぐれで、一時はタイトリーチに近いくらい東に振ったあと、また最後は振れ戻ってフィニッシュ。30ftのホビーホークで着順8位は上出来です。修正では第5位。もう少し前に行けるかな?と思ったけれど、やっぱりそんなに甘くはないです。

第2レース。風は北東を軸に一定周期で振れと強弱を繰り返している感じ。逗子湾ブローと材木座ブローが届く範囲もよーく見極めてコースを引く必要がありそうです。(ホントですかね?間違ってたらごめんなさい。)
スタート時は上有利の風が入っていましたが、あら、まあ!全然足りません。あえなく2列目スタート、即タックです。そのまま右海面は良い風が続いたので、取り敢えずはスタートの失敗は帳消し。ホッ。
しかーし、ヨットの神様がそんなに寛大なはずもなく、上マークに到達する頃には世の中すっかり左海面の時代に様変わりしていました。右はもはやかなり時代遅れな感じ。残念。

中盤の混戦に飲み込まれながら1上を回航します。今日の振れ幅の中で一番左に振っていたので、このままコースエンドにいるのは危険な香りがします。タクティシャンより、一度ジャイブして中へ入れておこうとの指示。そしてアクションとほぼ同時に大きく振れるバイザリーの風が入るというミラクルジャイブとなりました。おぉー、今日からタクティシャンではなくテクニシャンと呼ぶことにします。単なる偶然という説もあるけど。


photo by U子さん

その後、下マークでプチトラブルに見舞われ、チコっと順位を落とします。気まぐれな風は続き、最後は片上りとなりってしまいました。挽回の宝探しをしてみたけれど、もうどこにもお宝は転がっていませんでしたー。2レース目は残念な感じの修正11位。総合は何とかシングルに踏みとどまって第9位でした。
優勝は、<アドニス>(First35)。逗子レガッタに続き絶好調です。おめでとうございます!!


振れまくりの風に往復ビンタを食らいながら、順位も上がったり下がったりジェットコースターみたいだったけど、さわやかウインドをお腹いっぱい吸い込んで、秋のレースを満喫しました。今日も、楽しいレースをありがとーーーございました!
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逗子レガッタ2013 不完全燃焼・・・

秋の、とんがったレースに参加しました!photo by キワムの写真館

この週末は、逗子レガッタに参加しました!相模湾の秋のとんがったシリーズレースです!数日前、マリアナ諸島付近に発生した熱帯低気圧がそのまま台風18号「マンニィ」となって、ジワジワ本州に近づいて来ています。日程の後半は台風が直撃する可能性もあり、何とも落ち着かないままレース当日を迎えました。

なのに、初日の予報はベタ
第1レース、東~北東の軽風、下有利のスタートです。今回のIRCクラス29艇のうち、ホビーホークはなんと下から2番目です。一緒に走るのは色々と厳しいです。でも、そんなこと最初からわかっていた事なのに、モゾモゾしているうちにすぐにシモ艇にセイルオーバーされ、あっという間にシットエアの中です。いつもクラブレースの大小入り乱れた一斉スタートで揉まれてるはずなのに。罰として、1上ビリの刑。まあ、ほぼ順当だけど。(と、自分を慰める)

1下レグは頼りない風の中でもコースで挽回しようと、ショートジャイブを3本入れて何とか1艇抜き、これでようやくレーティング順です。しかーし、その後、風が左に振れ、ポートの片上りぽくなってしまいました。一列になって上マークへ向かったあと、ノージャイブでフィニッシュ一直線となり、もはや何もすることがないままフィニッシュ。こういう競馬レースになるとちょっとしたマイナス要因が大きく跳ね返ってきて、スタートでかぶせられてしまったのと、上マーク付近の走りの精度が悪かったりで、お仕置きを食らいました。修正ビリ。あー、はずかしー。

気を取り直して第2レース。直前に大きく左に振れ、超シモ有利のバイアスです。多くの艇が即タックし、ポートでカミマークへ向かいますが、既にAクラスの艇団がオーバーセイルになるくらい左に振れきっていて、程なくしてN旗が揚がりました。うーん、風のいたずらなので仕方ありません。このレースはまずまずの所を走っていたのでとっても残念。(と、ノーレースになったから言ってみる)
このあと、風が止み、長~い風待ちとなりました。

午後になって、弱い西風が入って来ました。マークを打ちかえて待機しますがなかなか安定した風が入りません。そして、ひょろひょろの西風の中、第3レースがスタートしました。風は一定周期で息をしている感じで、最初にスタートした大型艇Aクラスの最後尾にBクラスの先頭集団がキャッチアップして、32艇のごちゃ混ぜフリートになりました。


かなりの微風だけど、頑張って滑らせます。小さなパッチをうまく拾い、その後の下りレグも早めに中に入れたコースが大正解で、ねちっこく大きいフネに食らいつきながら下マークを回航。ここでC旗が揚がります。これまでのところ、結構イイ感じ。

その後、気づけば風が極端に落ちてきていました。スイスイ走れるレーンがあったり、ねっとりしたカーム沼に船足を止められたりと海面はムラムラのメチャクチャ。ここでホビーホークは、「悪い例」の実演みたいになってしまい、後半突っ込んだ右一本で苦しくのた打ち回っているうちに、苦労して追いついた艇をみーんな逃してしまいました。えー、マジですか?という感じでS旗を確認し、そのままフィニッシュ。修正8位。ガーン。そして、さっきまで絡んで走っていた艇が上位に食い込みました。ガーン、ガーン!

残念すぎて立ち直れず、うなだれてマリーナへ向かいます。マリーナへ到着すると、台風接近に伴い、明日朝からマリーナはスタッフ総出で荒天対策に入るため、出港停止になるとの情報が。えええー。うすうす覚悟はしていましたが、これでおしまいです。
その後、レース委員会からも残り全てのレースのキャンセルが発表され、挽回のチャンス無いまま、何とも切ない感じで今年後半の目標としていた逗子レガッタが終了してしまいました。自然相手に遊ばせてもらっている以上、こればかりは仕方ないですね。残念だけど、ものすごーーい不安定なコンディションの中、なんとか2レースを実施してレガッタを成立させてくれたコミッティーの皆さんには頭が下がります。


最終日、台風18号で相模湾は大荒れ。photo by キワムの写真館


IRC-B優勝アド号、オーノさんおめでとうございます!!

ホビーホークは、IRC-Bクラス9位という泣きそうな成績でした。最近、ヨットの神様がちょっと冷たいんです。でも、腐らずもう少しガンバッテみろ~と言われたような気もします。葉山は冬の間も月2回のペースでクラブレースがあるので、また修業して出直します。運営のみなさん、ありがとうございました!


来年こそは~!ぬぉーーー。

逗子レガッタのメンバー:延べ10名
風呂井戸先生、Teruさん、リゲ子
チャオさん、Y子ちゃん、Hさん
ともちゃん、ろって、S根さん
わたし

逗子レガッタ2013
 
 
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