『地水火風空』

【TamuraTech Japan】のブログ

2013.9.22~24 『神社おそうじ隊 見参!』番外編 出羽ご当地隊 その5

2013-10-10 | 神社おそうじ隊 見参! 2013年

『祖霊(みたま)神社』

今回の「ご当地隊」をお願いしたOさんの御父様が造営された神社。
主祭神に天照大御神、そして名称の示す通り「祖霊」を祀る。
一般的に先祖累代の霊を祀る社を「祖霊社」というが、祭神を祀ることで「神社」である。

「出羽ご当地隊」の最終日。


湯野浜温泉・「愉海亭みやじま」での朝。
海岸沿いを早朝、一人で気ままに散歩してみました。
小規模ですが朝市もやっていました。

月山翌日は、山形の米「つや姫」の朝食。
お米一粒一粒に、元気をいただきました。





まずは、『善宝寺 海喰の池「龍王尊」』から。



「人面魚」で名を馳せた池。


「月山、ありがと~」と叫びながら


ご当地隊・Oさんの産土である、『春日神社』へ。


「春日」ですので、やはり神鹿。




重要無形民俗文化財・『黒川能』
その資料ほかを保存する『王祇会館』。
その記録ビデオを鑑賞させていただき、一同いたく感動

『春日神社』は、その「黒川能」の舞台でもあります。

そして、

『祖霊神社』へ。


「不便な土地であっても、誰もがご先祖に手を合わせることのできる場所を」…御父様がどれほどの想いでこの神社を造営されたことか…。
「神社」…その本質を、深く想わずにはおれません。

『神社おそうじ隊 見参!』隊長として、
また、この世に生を受けた一人の人間として、
今回、この『祖霊神社』と邂逅できましたことは、本当にありがたいことでした。

ここから、出羽三山奥宮・『湯殿山神社』へ向かいました。



「出羽三山は、山形県の中央にそびえる月山(1984m)・羽黒山(414m)・湯殿山(1504m)の総称で、六世紀に開山されたといわれています。三山といっても独立した三つの山があるわけでなく、月山を主峰に、峰続きの北の端に羽黒山があり、月山の西方に湯殿山があります。中世には湯殿山を「総奥の院」(最も大切な場所)として、月山・羽黒山・葉山あるいは鳥海山を称して出羽三山とされました。」
「三山のそれぞれの山は、羽黒山が現世(正観世音菩薩=観音浄土=現在)、月山が前世(阿弥陀如来=阿弥陀浄土=来世)、湯殿山が来世(大日如来=寂光浄土=未来)という三世の浄土を表すとされます。近世の出羽三山詣では、羽黒山から入り、月山で死とよみがえりの修行を行い、湯殿山で再生する巡礼が多く行われ、生まれ変わり(死と再生)の意味をもった「三関三渡(さんかんさんど)」の旅とされました。」
(山形県鶴岡市羽黒町観光協会ホームページより抜粋)



そして…

『鶴岡カトリック教会天主堂』
建物は国指定・重要文化財。


この教会に安置されている、日本では唯一の「黒いマリア」像


この像を前にして、しばらくその場を動くことはできませんでした…。
…これほどに、意識の奥底から打ち震えたことありません。

「神道」の、そのほんとうの意味を、深く想わずにはおれません。


この天主堂を最後に、今回の「番外編・出羽ご当地隊」は終了となりました。
まずは、
8月の「諏訪」に続いての「ご当地隊」を引き受けていただいたOさん。
現在は長野県在住で、ここ出羽まで片道6時間(!)かけての参加。
出羽はご実家とはいえ、そう楽ではない道のりを経ての今回だったと思います。
それにしても、この土地で三山を仰ぎ見つつ育ち、この土地の空気も米も野菜も海産物も(酒も)すべてが細胞の端々まで浸透していることを、強く感じさせていただきました。
『神社おそうじ隊 見参!』、また私個人としても山形県を訪れたのは初めてのこと。
しかし、その初めては、とても素敵な印象と思い出に彩られたものとなりました。
本当にありがとうございました

また、同じく遠く長野からご同行いただき初参加いただいたHさん。
おかげさまで、随分和やかな車中を過ごさせていただきました。
よろしければ、また機会をみて御参加くださいね。
ありがとうございました

そして、東京、横浜、茨城、広島という全国各地から御参加いただいた皆様。
皆様それぞれに、さまざまな「出羽」の印象が刻まれたことでしょう。
本当にありがとうございました



『神社おそうじ隊 見参!』の「番外編」も、「伊勢」「出雲」×2回「熊野」「大和(奈良)」、そして今回の「出羽」と続いてきました。
「番外編」というのは、歴史の古い神社を中心に、神社への認識を深めていくことをテーマとしてきています。
また、「出雲」の2回に始まり、「近江」「横須賀」「常陸」「福島」、そして8月の「諏訪」は、すべて「ご当地隊」。
「ご当地隊」というのは、その土地で育った、あるいはとても縁の濃い「ご当地」の方にナビゲ ートをお願いしつつ、巡拝していくというスタイルをとってきています。

『神社おそうじ隊 見参!』は、「御縁」なしにはそもそも成立いたしません。
ここに紡がれてきたすべての繋がりに、隊長として、心より感謝させていただきます。
本当に、ありがとうございます

次回、感謝を込めつつ「節目」をテーマに、書かせていただこうと思います。



さて、
今年も残すところ10月、11月、12月の3ヶ月。
今年ハイペースだった「おそうじ隊」は、やっぱり最後まで突っ走るようです。。

まずは10月。
「熱田神宮」を基点に、尾張ノ國を巡拝いたします。

そして11月。
待望していた「厳島神社」を基点に、秋の宮島・安芸ノ國巡拝。
こちらは「ご当地隊」となります。

そして年末の12月は、金比羅山・岡山巡拝
詳細は未定、参加者は現在募集中です。


加えて来年
来年2月の「黒川能」(春日神社・旧例祭)見学の参加者を募集いたします
今回の「出羽」見参に参加された方にとっては、待ってました、というところでしょうか
桟敷席の確保ほか、さまざまに手続きを踏んでいただかなければいけませんので、早めの募集となります。

再びの「出羽見参!(黒川能)」は、来年2014年の1月31日~2月2日
第一期参加表明は、2013年10月中にお願いいたします。
こちらを参考にしてください

参加希望される方は、こちらよりお申し込みください

















2013.9.22~24 『神社おそうじ隊 見参!』番外編 出羽ご当地隊 その4

2013-10-08 | 神社おそうじ隊 見参! 2013年




『湯殿山神社』
「三山が神仏習合であった時代、三山を抖擻(とそう)する修行を「三関三渡」といった。羽黒山は観音菩薩(現在)、月山は阿弥陀如来(過去)、葉山や薬師岳は薬師如来(未来)とされ、それらの加護と導きにより現在・過去・未来の三関を乗り越え、湯殿山の大日如来(三関を超越した世界)の宝窟に安住し、即神成仏(生きたまま悟りを開く)の妙果を得るというものである。裸足になってご神体に登拝するのは、大日如来と一体になって感得することである。また湯殿山は神の世界ゆえ、古来より人工は許されず社殿を設けないのである。
(出羽三山神社ホームページより抜粋)。

今回の「番外編・出羽ご当地隊」は、『神社おそうじ隊 見参!』3年目の「節目」のご神事。
その「節目」ということのあらましは、副長のこの記事に書いてある通りです。
この記事に加え、次回「その5」のあとに私なりのペーソス(?)を加えた「節目」記事を、敢行させていただきます。


『湯殿山神社』は、古来より出羽三山の「奥宮」と位置づけられ、「語るなかれ」とされ秘されてきた御神体を祀る。
その姿自体は、いまこのネット時代においては明らかにされているものの、その「語るなかれ」の真意は、そこから図ることはできないだろう。











2013.9.22~24 『神社おそうじ隊 見参!』番外編 出羽ご当地隊 その3

2013-10-07 | 神社おそうじ隊 見参! 2013年


『月山神社』

月の神は、太古より世界中で太陽神と比肩される根源的で重要な神とされてきた。
日本における天照大御神と月讀命の関係は、ギリシア神話における太陽神アポロンと月の女神アルテミスの関係にも似ている。
また、中国六朝時代の文献で、『三五歴記』『五運歴年記』『述異記』などによると、混沌(カオス)から盤古という天地を開闢した神が生まれ、死してのちその死体から日月星辰、風雨、山川草木ほか森羅万象が発生したのだとしている。
この際、その左目から太陽、右目から月が生まれた、とされる。

「月は生死を司る」…地球上のあらゆる事象に月の力が及んでいることは、いうまでもない。


月山神社・羽黒山神社・湯殿山神社の三社を合わせ「出羽三山神社」といわれ、その中心がここ月山を信仰対象とする月山神社。
明治の近代社格制度では、東北地方唯一の官幣大社であったことからも、その重要性窺われる。
御祭神月讀命は、「月山」「月神」の縁で祭神に比定されたという。
そもそもは山岳信仰であり、いわゆる「山神」であったらしい。


しかし、実際に身を運び、心を鎮めて登拝してみたらいい。
その時この「月山」に、どれほどそのご神威の張り巡らされているかを、肌で知ることになるだろう…。




八合目・駐車場からの眺め。




ここから、本宮へ。


九合目・仏生池小屋。
一休みできます。



この頂上真裏辺りに本宮はあります。




月山神社・本宮に到着。
何度も登拝している方々が「こんなに天候に恵まれたことない」と云われているのを耳にするほどに、快晴で風もほとんどありませんでした。





鳥海山遠景。





2013.9.22~24 『神社おそうじ隊 見参!』番外編 出羽ご当地隊 その2

2013-10-02 | 神社おそうじ隊 見参! 2013年

国宝・五重塔
東北地方では最古といわれる。
周囲を樹齢300~500年の杉に囲まれ、その凛とした立姿にしばし目を奪われました。
そして、この搭は
「千憑社(せんよりしゃ)」
御祭神は大国主命(オオクニヌシノミコト)であり、出羽三山神社の末社でもある。


初日。


新幹線~羽越本線いなほ三号というルートを経て、鶴岡に到着。


お昼を地元食堂にていただき


まずは、「出羽三山神社」随神門近くの『八坂神社』に参拝。


『出羽三山神社』(羽黒山・出羽神社)
月山、湯殿山、そしてココ羽黒山と併せて「出羽三山」といわれています
現在でも山伏の修行が行われており、ここまでの道中には宿坊が軒を連ねていました。


随神門。
神域に邪悪なものが侵入するのを防ぐ御門の神を祀る門。
さて、「邪悪」…。


継子(ままこ)坂。
秋峯行終盤、山伏たちが山頂から随神門まで全力で駆け抜けるという。
その際の苦しみから、「生まれ変わり」を体感する、という坂。


祓川と須賀の滝。


天然記念物・爺杉。
羽黒山最高齢・1000歳を超えるという。
これまで色々と大杉も観させていただいてきたけれど…圧巻の風格でした。


五重塔との絶妙なバランス。





蜂子皇子(はちこのおうじ)の墓。
東北で唯一の皇族の墓ともいわれています。
蜂子皇子は崇峻天皇の第一皇子、聖徳太子の従兄弟で、出羽三山の開祖とされます。


鐘楼と建治の大鐘。
古鐘では、東大寺・金剛峰寺に次いで古く且つ大きいという。
ちなみに、右脇の円球の上には太陽の化身・八咫烏。
蜂子皇子を導いたとされています。


三神合祭殿(さんじんごうさいでん)
合祭殿造りと称すべき羽黒派古修験道独自のもの。

こうして、肩で支えているのです。

翌日の参拝を前に、昇殿参拝し全員でご祈祷を受けました。



『蜂子神社』


『厳島神社』
「蜂子神社」の横に鎮座。
社殿の「龍」に、皆釘付け。







古書に「羽黒神社」と書いて「いけのみたま」と読ませるといい、この池を神霊そのものと考え篤い信仰の捧げられた神秘な御池。
古来より多くの人々により奉納された銅鏡が埋納されているので、鏡池とされています。